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2008年12月23日
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チェックインして荷物を置き食料の調達に出かける。ロビーの横に食事ができるところがあって(上階には立派なレストランもある)そこに「海鮮鍋¥980」とある。根室で海鮮鍋。しかも¥980。これには非常に心ひかれたけどチビが「コンビニがいい」というので泣く泣くあきらめた。フロントのおばちゃんにコンビニの場所を確認し外に出る。久々にやってきた根室。ここは一つドリアンに行ってエスカロップを食べたいところだけど日が落ちて寒い中をチビを連れて路面テカテカの道を歩いていくのはやっぱり難しい。
目指すセイコーマートの道の向かい側に大きめのスーパーを発見。コンビニ弁当よりもスーパーの方が安くていいものが買えるのでチビに「やっぱ、スーパーにしよう」と提案するも「嫌だ。コンビニに行く。」と言う。何がどうとか全然分かっていないが一度言い始めるという事を聞かない(泣)
セイコーマートで夕食&朝食を購入しホテルに戻る。ご飯を食べて館内探検も兼ねて洗濯に出かける。そこでわかったことはこのホテル、なんと天皇陛下も泊まったことのあるホテルらしい。館内に写真が飾ってあった。洗濯機に洗濯ものをぶち込み風呂に入る。とはいえ大浴場などは無いので部屋のシャワーで済ませる。そして洗濯物を乾燥機に移してお次はチビを寝かして荷物を整理する。洗濯もんの量が多くてなかなか乾かない。いらんもんまでやるんじゃなかった。必要なもんだけにしとけばよかった。その結果乾燥機に2時間要し600円も注ぎこんでしまった。結局乾燥機から洗濯物を引き上げたのは21時過ぎ。しかも完全には乾いていない。寝る時間は少なくなるわ部屋の中に洗濯もん干さねばならんわと踏んだり蹴ったりであった。明日は4時前には起きねばならん。「やべぇ~」と焦りながら就寝。時刻はすでに22時をまわっていた。
 
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DSC_6295.JPG終着根室に到着。いやーこの最果て感、たまりませんなぁ。日本各地に行き止まりの駅というのはあるけど稚内や根室というのはちょっと違う寂寥感がある。旅をしてるなぁという実感がわいてくる。
駅の中にある周辺地図で今宵のお宿「根室グランドホテル」の場所を調べる。家で地図をプリントアウトしてくれば良かったんだけどめんどくさくてやめてしまった。まぁ駅から近いようなのでなんとかなるだろ。
絵の地図なので微妙だけど駅を出て最初の交差点を右折すれば道沿いにあるらしい。駅を出てまずは駅前の根室交通のバスターミナルに向かう。翌日の初日の出バスの時刻を確認するためだ。5:30発。今朝も早かったけど明日はもっと早いな。
ホテルに向けて2人で歩きはじめる。すると後ろから地元のおばちゃんに話しかけられる。チビと二人旅をしているといろいろ話しかけられることが多い。駅で見た地図が絵だったのでここはひとつ地元民に確認しようという事で「根室グランドホテルって歩いてどれくらいですか??」と聞いてみた。すると「歩くと遠いよ~。滑るしね。タクシーならすぐだからハイヤーで行ったらいいよ」と言うではないか。しかも最初の交差点を右折するのかと思ったらまっすぐ行って坂道を下れとか言うし。ん~??ホンマかいな。日も暮れてきたしちょっと不安になったので再び駅に戻り再度絵の地図で確認。さらに駅員氏にも確認するとやはり最初の交差点を右折すれば着くとの事であった。所要時間も10分もあれば着くとの事。おいおいおばちゃん、全然違うじゃねーか。まぁどっか違うとこと勘違いしてたんだな。
日が暮れて寒くなってくる。歩きながら「ほんとにこの先にホテルなんてあるんだろうか?」と不安になってホテルに電話する。電話に出たフロント氏に「この道で合ってますかねぇ~」と話している間に無事ホテルに到着。よかったよかった。
 
列車は厚岸に到着。予想通りそこそこの人たちが降りた。この列車は14:00着の14:00発。かきめしを買う時間はまったくなかった。
ここから先は僕が大好きな区間だ。厚岸湖を眺めながらその後は湿原の中を走る。そして太平洋が望めるようなれば海に向かって突き出した落石岬が見える・・・はずだったんだけど。
僕の背後には窓は無いので外は見えない。隣のチビの背後には窓はあるんだけどそこには「優先座席」のでっかいシールがべったりと貼り付けられている。その隙間から後ろに過ぎ去っていく風景をちらちらと眺めるだけだ。首を90度にひねって眺めるもんだから首も痛いし・・・。シール邪魔だし・・・。
厚岸の次の停車駅は秘境駅の糸魚沢。車内は満員で前の窓からの風景は見えない。後ろ斜め後方もシールが邪魔でわずかな隙間からしかその景色は見えない。何度も通ったことのある駅だ。どんな駅かという雰囲気はわかる。でも秘境駅と言う目線で久々に訪れたその駅を見たかった。まぁ帰りに期待するか。
浜中でもそこそこの人が降りる。この花咲線で根室以外の町らしい町といえば厚岸。あとはここ浜中と厚床くらいなもんだ。まぁ厚床は他の二つと比べると寂れてるけど。ここ浜中駅は大学2年の時に霧多布岬へ行くときに降車した。その時はキオスクがあってそこが駅の業務、コンビニを兼ねたような役割を果たしていた。
厚床でも少し人が降りお次は秘境駅の初田牛。DSC_6271.JPGそして列車は落石へと近づく。丘陵地帯を走る列車から眺める太平洋。時刻は15:00。北海道ではそろそろ太陽が傾き始める時間だ。いい感じだねぇ。シール邪魔だけど。その太陽を眺めつつ後方へと通り過ぎる落石岬を見送る。もう少しで終着根室だ。
 
バスから降り足早に駅の中へと入る。乗り換えには10分以上ある。だけど急がなければならない。13:03分に札幌からの特急スーパーおおぞらがやってくるのだ。そいつは昨日僕らが乗ってきた列車である。本日は12月31日。年明けを故郷で過ごす人たちを満杯に積んで来るに違いない。そして多くの人たちが根室行きの普通列車に駆け込んでくるだろう。その9割方が根室まで乗り通すだろう。チビ連れで満員列車で2時間立ちっぱなしというのは非常に厳しい。まぁさっきまで「乗れれば御の字」みたいなスタンスだったけどいざ乗れるとなると今度は座席を確保したくなる。人間の欲ってのは果てしないものよ。
列車に乗り込むと二人がけの座席はすでに空きは無かった。トイレの横のロングシートがかろうじて空いていたのでそこに滑り込む。チビは後ろのデッキに行くとかブチブチ言うけどそんなの戯言に付き合うわけにはいかん。「いいから座れ!!」となんとか座らせ席を確保。その途端、スーパーおおぞらからの大量の帰省客が流れ込んできた。車内には座れない客がひしめき合いあっという間に満員列車になった。みんな大きな荷物なので朝の満員電車とは趣は違う。去年乗った年末の釜石線・山田線がこんな雰囲気だったなぁ。花巻から乗った乗った快速はまゆりがこんな感じだった。やけに空いてる車両があると思ったら指定席だったなぁ。今年はその風景も見られない。山田線は釜石ー宮古間が不通になっている。
たった1両編成の列車は満員の乗客をのせ根室に向けて動き出す。ほとんどの客が根室まで乗り通すのかと思いきや武佐や別保で早々と降りる客もいた。ちょっと意外だった。
バスは鶴見台に向けて発車した。釧路の駅の段階では僕らを含めて3人の乗客だったけどその後2人の乗客を加えて鶴居を目指す。釧路という街は駅前よりも郊外に向かっての方が開けている・・・ような気がする。ここに限ったことじゃないのかもしれんが郊外の方が大型の店舗とかあったりして人が集まってるような気がするなぁ。駅前だけの景観で言えば帯広の方が全然都会っぽいけどバスで市内を移動すれば釧路の方がダラダラと(?)市街地が広がっているような気がする。
DSC_6145.JPG左手に日本製紙の工場の煙突が見える。う~む、釧路だねぇ。バスは釧路の街を外れて湿原の切れっぱしが見え始める。そしてアップダウンの大きな鶴居への道へと進んでいく。釧路湿原展望台(北斗展望台)で釧路駅からの客(どーみても旅人)が降り、北斗霊園、夢の社団地でも下車。車内は僕ら親子だけとなった。右手には雄大な釧路湿原。今朝、今見える湿原の対岸にいたんだよなぁ。
バスは3,4分遅れて(はっきりと憶えてない・・・)鶴見台に到着。う~む、やっぱり遅れちゃうんだな。こりゃ帰りも心配だ。
DSC_6147.JPGバスを降りると早くもツルの鳴く声が聞こえる。とうとう来たぜ、鶴見台。駐車場には結構な数の車が停まっている。横断歩道を渡り鶴見台へ。いやー久々ですなぁ。今日もタンチョウヅルでいっぱいだ。なかなかにぎやかですな。ツルといえばその昔、肥薩おれんじ鉄道がまだ鹿児島本線だったころ出水まで見に行ったことがある。あちらの方が広大な田んぼの中にうようよいるので見た目は圧巻だけどツルといえばやっぱタンチョウヅルでしょ。小ぶりながらもクオリティ的にはここの方が上だと思う。まぁ鶴居の場合、この狭い場所に限らず広い範囲に散らばってるからねぇ。まぁ甲乙つけるような話ではないな。
DSC_6207.JPGチビに「ほら見てみろ。ツルだぞ。いっぱいいるなぁ。」と話しかけるもチビはこの光景に5秒で飽きてしまった。そして一言、「遠い」。  そりゃ野生だからね。これが精一杯でしょ。僕は写真を撮ろうとするもチビは「雪合戦しよう」とうるさい。あまりにうるさい&たまにはチビの遊びにも付き合わなければならんと言う事でひとしきり写真を撮った後雪合戦をすることにした。ところでこの鶴見台、背DSC_6246.JPG後に建物(家??)があるので写真を撮る時にはなかなか構図が難しい。
雪合戦をするにも柵の近くだと他の人の迷惑になるのでバス停まで移動する。そこでバスが来るまでのわずかな時間だったけど雪合戦をして遊んだ。チビ的には北海道の観光地を回るよりも雪遊びしてる方が全然楽しい様だ。まだ景色を見て「おぉ~」って思うには早い様だ。
ダイヤより1,2分遅れて(これまたはっきり憶えていない)帰りのバスがやってきた。乗客は僕らだった。さぁ列車に間に合うかなぁ。3分前に着けばなんとか乗り継げると思う。で、早速思ったのが「おぉ~頑張ってくれてるな」 力強い走りっぷりに明らかに僕らの為に頑張ってくれてると感じる。こりゃいいぞ。もしかしたら間に合うかも。頑張ってくれるとはそこは公共交通機関、飛ばした分はバス停や路肩で時間調整。ダイヤよりも早くバス停を通過することは許されない。でも時間調整をするってことは余裕があるって事だ。北斗霊園で行きのバスに乗っていたおばちゃんを回収して釧路湿原展望台でもここで降りた旅人の兄ちゃんを回収した。バスは釧路駅を目指す。釧路の街に入るところでも時間調整。うむ、これならいける。結局バスは12:58分に釧路駅前に到着。いやー運転手さん頑張ってくれてホントにありがとう。降りる時に「ありがとうございます。ほんとに助かりました」というと「間にあって良かったです。」と答えてくれた。運転手さん、ほんとにほんとにありがとう!!    運転手さんの心意気に心が温かくなった。
 
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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