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2008年12月23日
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8時34分、念願の小幌駅に降りたった。年末ということもあり僕以外にお仲間がいるかなーなどと思っていたんだが結局下車したのは僕一人であった。
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長万部方面を望む




しかしまぁ何年越しの悲願だったろう。この駅を知ったのはかれこれ5,6年前になるか。牛山隆信さんのかの名著「秘境駅へ行こう!」を読み猛烈に「うぉ~行ってみてぇー」と思ったのが事の発端である。この駅自体はすでに何十回と通過しているのだが如何せんこの近辺が旅の目的地になることがなかったのでこの駅の存在すら知らなかった。しかもここを通過するのはたいがい深夜もしくは未明である。快速ミッドナイトまたははまなすでの通過がメインとなるのでこの駅の存在を全く知る由もなかった。しかも列車で通過していたのは大学生や社会人になって間もないころ。最近ではフェリーや飛行機なんかで北海道に向かうこともあり、北海道に行ったとしても通過すらしない時もあった。しかしこの駅を意識し始めてからせめて列車からその姿を確認しようと何度かチャレンジしたこともあった。最近では昨年の年末、トワイライトエクスプレスに乗車した時だ。しかし寝坊してしまい気づいた時には礼文駅であった。その帰りも北斗星の中からなんとかその姿を確認しようと試みたが列車が遅れ、ちょうどシャワーの時間とぶち当たってしまった。僕一人ならそれに合わせてなんとでもなったのだがその時はチビを連れていたのでそういうわけにもいかず努力はしたもののシャワーから出てきたときには静狩あたりで頭を抱えながら長万部に到着したのをおぼえている。さらに今年の3月にも津軽線、江差線を撮影しに来たときにもここを通過。夜だったので暗闇に目を凝らしながら窓の外を凝視していたけど結局いまいちよくわからなないまま礼文駅に到着してしまった。ちなみにその時は普通列車に乗車したのだが小幌駅は通過であった。
そんなの思い入れのある駅だけに感慨もひとしおだ・・・と、のんびりもしていられない。間もなく下り列車が通過するのだ。今回の旅ではロクな準備をしていないので計画の雑さが目に付くんだけどこの日も予想外のことが起きた。ここ小幌で上下のスーパー北斗の通過を迎えるつもりだったのだがなんと小幌に到着する手前で下りのスーパー北斗とすれ違ってしまったのである。「そんな馬鹿な」と急いで時刻表を開く。特急は普通列車でさえ通過してしまう小幌駅なんかには当然停まらない。なので長万部の発車時刻から小幌駅の通過時刻を予想した。だいたい10分前後で通過するだろうと。ところがこの結果はどうだろう。なんでこんなところでスーパー北斗がいるのだ??すると今見たスーパー北斗は長万部を8時15分発。とすればこの辺ですれ違っても全然おかしくない。「あれ~おかしいな??」と時刻表の次ページをめくると長万部発8時29分の特急があるではないか。おぉ~これだこれだと列車名を確認するとなんとその列車は北斗星であった。「うひょ~!!!」   ただ僕が勘違いしてただけなんだがこりゃスーパー北斗よりも100倍いいではないか。勝手テンションが上がってしまった。
いやーいいね。だーれもいないキングオブ秘境駅。あっち向いてパチリ、こっち向いてパチリと写真を撮る。そして北斗星の撮影のため構図を考える。こうかなこうかな??とやってるうちにサイレンが鳴り始める。そして「ピンポ~ン♪間もなく列車が入ってきます。通路を横断しないでください。」の自動放送とともに踏切の警報機の音が鳴り響く。
来る!!来るぞー!!!!そして8時44分、寝台特急北斗星通過。いや~思いがけずいいものを拝ませていただけた。
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おなじみのDD51の重連。しかし構図を間違えたな~。もっとホームの後ろから引きで撮ればよかった。




そして間髪置かず、間もなくやってくる函館行きのスーパー北斗の準備にとりかかる。三脚には動画用のコンデジをセット。またもや構図を考えてるうちにサイレンが鳴り始める。と同時にトンネルから風が吹き出してきて巻き上げられた雪(つーか氷の粒?)が飛んできた。
DSC_0839.JPGそして8時48分、「ピィー!!」という警笛とともにスーパー北斗が僕のすぐわきを猛スピードで駆け抜けていった。いや~こんな短時間で北斗星とスーパー北斗の通過に立ち会えるなんて効率よすぎるぞ。その後は駅構内の写真をパシャパシャ。何度か上りホームと下りホームを行き来したけど線路の横断時はスリリングで結構ドキドキした。しかしまぁもともと閉鎖された空間ではあるけど、その上雪がこんもり積もっているのでどこへも行けない。夏なら海岸まで下りていくことも可能なようだがこの状況でそんなことをする気にもならない。残った時間は下りホームでじっと列車の到着を待つ。DSC_0855.JPG                  

トンネルどアップ






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時刻表。




DSC_0897.JPGそして9時24分、東室蘭行きの列車がやってきた。滞在時間50分。この時間も非常に程よい。欲を言えば待ち時間に貨物列車の1本でも通れば万々歳ではあったがそれでも大満足でキングオブ秘境駅をあとにした。


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DSC_0753.JPG5時01分、苫小牧到着。途中長万部と東室蘭に停まったはずだけど記憶がはっきりしない。とりあえずは眠れた。





DSC_0754.JPG
列車は札幌に向け出発。






改札を出て駅から徒歩7、8分ほどのことろにあるローソンで食料を調達。うむ~、見事なまでに米の弁当がない。仕方がないのでスパゲティーとおにぎりを購入した。
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苫小牧の夜空を突き刺す巨大な煙突。王子製紙の煙突です。






DSC_0766.JPG駅に戻りスパゲティーを食べ改札をくぐる。苫小牧発のあいの里公園行きの列車があるんだな。電化されてからこの筋ができたのかな。





DSC_0775.JPG6時01分、長万部行き出発。北海道とはいえどさすがに周りは真っ暗だ。周りも見えないので東室蘭まではうつらうつらしながら行く。





DSC_0787.JPG東室蘭で9分停車し再び長万部に向け出発。ふと気づくと眠っていた。窓の外には海沿いの駅。「あぁ北舟岡か」
この駅もその筋の人にはメジャーな駅である。あとでもう一度通るのでその時じっくり堪能しよう。
列車は礼文を発車。いよいよキングオブ秘境駅まであと一駅だ。トンネルを抜け小幌駅に到着。装備は完璧だ。目出し帽とゴーグル、あとスパッツさえあれば完全なる冬山スタイルという出で立ちである。
しかし見る限りどうやって反対ホームに渡ってよいのかわからない。運転士氏に確認すると「あそこの踏切の遮断機がありますよね。ほんとはあそこから反対側に渡るんですが・・・。」  見れば完全に雪に埋もれている。なんとなくは思ってたけどやはり線路上を横断するんだな。しかし大らかだな。いまどきわりかし運転本数の多い複線の幹線で線路を横断して反対側のホームに行くところなんてないぞ。いや、僕が知らんだけである所ではあるのかな??
しかし大昔ならいざ知らずあれもダメこれもダメの現代では非常に大らかなケースに思える。口うるさいおじさんおばさんのクレームにさらされないことを願う。こんなところに来るのは一部の熱狂的な鉄道ファンと釣り人くらいなもんだ。その手のクレームが来た時点で廃駅なんてことになったら最悪だ。張碓駅が廃駅になった今、この手の駅はここのほかにないのだから。
DSC_0793.JPG最後に運転士氏から「警報機が鳴ったら絶対線路を渡らないでくださいね。(上下線の)どちらかから必ず列車が来ますから」とのアドバイス(?)を受け、念願の小幌駅に降り立った。

DSC_0738.JPG車内放送で目が覚めた。列車は五稜郭を通り過ぎている。まもなく函館だ。
1時。函館到着。鉄ならばここはホームへ降りねばならぬ。横の人に2度目の「すみませ~ん」を発動。ホームの先端へと走る。お約束の機関車付け替えを見物。もう関門トンネルを抜ける客車列車は無くなってしまったのでホームで機関車の付け替えが見れるのはここ函館だけだ。
ホームの先へ向かっていると結構自由席に空席ができているのを発見した。よーし、写真撮り終わったらこちらへ移動しよう。
一通りの撮影を済ませ自由席に向かう。そこで空席の2人掛けをゲット。自分の席に戻り最後の「すみませ~ん」 言われる方も「めんどくせーな」と思ってるかもしれんがこれから隣がいなくなると思えば許してくれるだろう。
自由席に戻り僕の方ものびのびと背伸び。
1時23分、はまなすは札幌に向けて再び走り始める。函館の町もたくさん雪が積もっている。五稜郭で江差線を左に分ける。しばらくは車窓を眺めていたけど僕も明日は早い。あと3時間半後には起きねばならん。というわけでとっとと寝た。
新青森に到着。1つ1つの車両の乗客はそれほどでもなくてもそれを寄せ集めるとそれなりの人数になる。改札に向かう人の数はそれなりに多かった。
DSC_0704.JPG在来線ホームに降りる。22時29分、青森方面・弘前方面の列車がほぼ同時に入線してくる。帰省客が大勢いるのでホーム上は非常ににぎやか。
22時32分発の弘前行きを見送り、22時33分青森行きの列車は定刻に発車。これなら問題なくはまなすに乗り継げるだろう。まぁ少々遅れてもはまなすは出発を遅らせるだろうけど。


DSC_0717.JPG22時39分、青森到着。乗り継ぐはまなすは同じホームの向かい側。はまなす発車までわずか3分。いそいで一通りの写真を撮る。このはまなす、これまで何十回と乗っている。当然写真も何十回と撮っているんだけど昨年事件が発生した。これまで撮りためた旅や山の写真は外付けのハードディスクに保管していたのだが昨年の2月にDSC_0707.JPG下のチビがハードディスクをさわって床に落下。なんとハードディスクを破壊してしまったのである。これはマズイとデータの復旧会社に送り付けたところ修理費用は35万。めまいがしてぶっ倒れそうになったがこれだけはなんとしてでも復旧せねばならん。僕の写真だけでなくチビ達の生まれてからこれまでの写真も保存しているのだ。しかし後日データ会社から「傷が深すぎて復旧できん」との連絡が。向こうも一度できるといった以上何とか復旧したいからハードディスクを預からせてほしいということで預けているんだがいまだに復旧できていない。つーか僕的にはもう9割方あきらめている。しかし旅や鉄道の写真もそうなんだが何よりも山の写真が吹っ飛んだのが非常に痛い。百名山の証拠として登ったすべての山の写真を撮っている。しかし今回の件でここ4年くらいで登った山の写真がすべて消えてしまった。この中には剱岳のものなんかも含まれている。写真だけ取るためにもう一度こいつら・・・つーか剱岳に登るのかと思うと非常に気がめいる。今はそれだけのためにもう一度登りなおす気にはならない。もう金の問題じゃない。なんとかデータを復旧してもらいたい。
話を戻す。そういう事情で今ははまなすの写真が一切残っていない。しかも新幹線が新函館まで伸びればこのはまなすはおそらく廃止になると思われるので今のうちに写真を撮っておかなければならないのだ。
DSC_0709.JPG

先頭の機関車はホームの先の先で写真は撮れない。





22時42分、列車は札幌に向け定刻に発車した。車内はさすがに満席。僕も自分の席へと向かう。先客はすでに席に座っていた。通路側の席に座るその人は非常に大柄な人だった。網棚はすでに占拠されているので仕方なくザックを足元に置く。横の人も大きいので非常に窮屈。これから歯磨き、函館での機関車付け替え、苫小牧での下車と3回も前を通してもらうために「すみませ~ん」を繰り返さねばならない。当然席に戻るときにも同様だ。少々気が重い。とりあえず歯磨きのため1回目の「すみませ~ん」を発動した。
歯磨きをしていると列車が停車。暗くてよく見えないがどこぞの駅か信号場だろう。結露でよく見えない窓の外を見ていたらカシオペアが通過。トワイライトと北斗星には乗ったから次はカシオペアにも乗ってみたいもんだ。
席に戻る。明日は早朝5時01分に苫小牧で降りなければならない。で、その前に函館でも降りねばならない。というわけで目隠しにタオルを巻き、耳は耳栓でふさぎ眠ることにした。
DSC_0642.JPG小牛田は東北線を中心として石巻線、陸羽東線も乗り入れるターミナル駅だ。構内に小牛田運輸区があり多くの列車が留置されている。ただし非電化なので留置されているのはすべてDCだ。(客車もあるのかもしれんが)
駅前をぶらぶらし残った時間は待合室で過ごす。ここ小牛田では一つの思い出がある。乗り潰しをしていた大学生の頃。陸羽東線を乗り潰し停車していた一ノ関行きの列車に乗車していた。発車時間になっても止まったままなので「おかしいなぁ」と席を立ってみると、なんと4両編成だった列車が2両編成になっている。一瞬事態が呑み込めなかったけど4両編成で来た列車がここで返しの仙台方面と北上する一ノ関行きとに切り離されていたのである。このときは唖然とした。車内放送もあったのかもしれないけど昼下がりの乗客の少ない時間帯。僕がぼーっとしていただけだったのかもしれないけど全く気付かなかった。ちなみにそのあとは夕方に盛岡に到着し、そこから先は花輪線、奥羽線経由で青森に向かい函館からは快速ミッドナイトに乗り継いだ・・・と思う。ひょっとしたら青森の駅前のバス停で野宿した時かもしれん。津軽線乗り潰しのために。その辺の記憶はあいまい・・・。
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18時26分、仙台からの一ノ関行きが到着。




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雨が降ってます






18時33分発車。ここから先は何度も乗ってる区間であり天下の東北本線のの仙台近郊ということで正直旅情は薄い・・・。ロングシートの座席に加え暗くて外も見えないので寝たり持参の水曜どうでしょうを見たりして過ごす。
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19時21分、一ノ関到着。多少雪増えてきた。これはこれから乗る盛岡行き。




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こちらは20時02分発、大船渡線気仙沼行き。






19時32分、盛岡行き発車。しばらくして顔を上げるとえらい雪が積もってる。さすが雪国岩手。しかし最近はしっかりと雪が降るな。昔とかってけっこう雪の降らない年末とかあったぞ。函館まで行っても積雪が一切ない年もあった。
DSC_0687.JPGこんもり雪が積もった中を走り21時02分、盛岡到着。ここから先は東北新幹線に乗り換える。盛岡から新青森まで新幹線。豪勢だなぁ。腹が減ったので、待ち時間に明日食べる予定で買った弁当を食べてしまった。石巻で買ったやつだ。いや~最近体重の増加が目に見えて激しい。現在人生史上MAXである。スズカのエンデューロが終わって以来、飲むわ食うわを繰り返してるので当然なんだがこの食欲、異常である。

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21時27分、東京からのはやて・こまち39号が到着。




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はやての方はE5系である。いやーオーラが出てるというかかっこいいねぇ。このメタリックなグリーンのカラーリング、すげーな。


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しっかり連結されてます。





DSC_0696.JPG21時29分、秋田に向けこまちが発車。切り離し作業って機関車の切り離しみたいなことをするのかと思ったら自動ですぽんって外れるんだな。「こまちが発車します」って構内放送が流れてるのに全く外れる気配がないので「もしかして同時に発車して途中で自動開放するのか??」と心配になったけどはやての方の発車は21時31分。発車後の自動開放はあり得ないんだけど発車のベルが鳴り響いてるとホーム上で写真を撮っていた僕はとても心配になってしまった。でもよく考えりゃ福島でのつばさの連結・切り離しも自動だな。それと同じだ。
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当然ながら自動で連結器も閉じます。




DSC_0698.JPGそしてE5系の我がはやても21時31分、定刻に発車した。こまちもはやても基本的には全席指定。しかしそれだと非常に困った事態が起こりうるので(ハイシーズンだと乗れない人が続出する可能性あり。しかも運行本数も少ない)立席特急券みたいな特定特急券なるもので乗車は可能である。しかし今日は12月30日。帰省ラッシュもたけなわである。東京からの帰省軍団がわんさか盛岡から乗り込んできてはたまらんといことで指定席を押さえておいた。そしていざ乗り込んでみると・・・まぁガラガラではないがまったくもって戦後の食糧買い出し列車みたいなことはなかった。若干名のデッキ組のほかは特に混乱もなく車内もそこそこ空席がある。本数が少ないだけにぎゅうぎゅう詰だと思ってたけど杞憂であった。いわて沼宮内、二戸をすっ飛ばして八戸に到着。ここで多くの乗客が下車。列車はいよいよ通勤電車の終着駅みたいな兵どもが夢のあとみたいな雰囲気で終着新青森に向け発車。実はここから先は未乗区間である。2年ほど前に新幹線はここまで延伸されたけどこれまで乗車する機会はなかった。窓の外を眺めるも夜だしトンネル多いしでつまらない。ただしE5系の乗り心地は快適だ。ふと足元を見るとコンセントを発見した。お~こりゃいいわい。つーか盛岡の時点で気づいときゃよかったなーと思いながらコンデジのバッテリーを充電する。そして僕自身も充電すべく目を閉じる。そして22時24分、終着の新青森に到着した。
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登山 自転車 旅 鉄道
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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