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2008年12月23日
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僕は代行バスの女川駅の場所に関して疑問を持っていた。なぜこんな山の上に停留所を置くことにしたのか。
当初、家でバス停の位置を確認していた時のこと。他のバス停は本来の駅に近いところを停留所としているのに女川だけは女川駅を通り過ぎかなり離れた坂の上(山の上?)に置かれている。しかしそれは実際に来てみてよくわかった。ここには大規模な仮設住宅群があるのだ。坂の下にあった女川の中心部、女川駅周辺はすべて津波で流されて住宅は一切ない。誰もいないところにバス停を作るよりも多くの人が住むこの場所にバス停を設置する方が理にかなっている。
DSCF0716.JPG仮設住宅は運動公園内の競技場の中に建てられていた。僕は仮設住宅というものを初めて見たんだけど2階建てのものもあれば3階建てのものもある。テレビでよく見る平屋建ての仮設住宅とは何だか雰囲気が違う。団地、もしくはアパートのように見える。



DSCF0714.JPG







仮設住宅をあとにし坂を下っていく。がれきは大方片づけられおり、遠目にはエリア全体が造成地のようにも見える。しかし実際現場を歩いてみるとやはり津波の爪痕が色濃く残る。僕自身、わずかな時間ながらこの女川駅で下車し駅前を歩いた時の記憶があるので非常にショッキングな光景だ。恐ろしさも感じる。
DSCF0720.JPG
女川港方面をのぞむ。この区画のどこかに女川駅があった。今はもう跡形もない。





DSC_0591.JPG
言葉が出ない。ただただ「頑張れ、頑張れ。」と思った。




DSC_0596.JPG
コンクリートの建物が根っこの部分ごとひっくり返っている。この建物は女川交番。




これも根DSCF0734.JPG元からひっくり返っている。地盤が下がったのか海水につかっている。






DSCF0729.JPG

・・・・・。





DSC_0620.JPG
言葉が出ん。






DSC_0608.JPG「がんばる女川」の文字には地元の人の底力というか文字通りの「がんばろう」という力強さを感じる。この地に再びみんなの生活が戻ることを切に願う。





そして女川での目的地へと向かうことにする。全県ランにも登場したお寿司や海鮮丼のお店「おかせい」だ。
「今日の昼食は女川のおかせいで食べる。地元のおいしい海の幸を食べるんだ。」と楽しみにしていた。
DSCF0742.JPG
なにか看板が立ってるなと思い近づいてみるとなんと件のおかせいの看板であった。







DSCF0730.JPG海岸に沿ってお店を目指して歩く。その途中で見たのが「こんなところにあっちゃだめだろう」という水たまり。明らかに海水っぽい水たまりが何か所あった。それは岸壁の脇であったり海から少し離れたところにあった。よく見ると地面から水が湧き出している。たぶん潮の満ち引きの関係で水が湧き出しているんだろうけど地震の影響で地盤が下がっているのかもしれない。


DSCF0747.JPG
岸壁の脇にも。





DSCF0752.JPGそしておかせいに到着。時刻は14時53分。混雑するのは嫌なのでこの時間に到着できて好都合。「空いてておくれ~」と思いながら入口に近づくと「ん??」
何やら看板が・・・




DSCF0753.JPG


げっ、マジかよ!!
遠路はるばる川西からやってきたというのになんという結末。「そんなぁ~」って感じである。ただ、いま見ると「持ち帰り予約はできます」って書いてある。「持ち帰りの予約」ができるのか「持ち帰り」と来年の席か何かの「予約」ができるのかよくわからんがこのときは「本日終了いたしました」の文字しか目に入らなかった。そしてとぼとぼと山の上にある停留所の女川駅へと引き返していった。

DSC_0625.JPG
医療センター方面を望む。





DSC_0626.JPG
町の姿はこんなになってもみんなこの町を愛している。




DSCF0768.JPG

バス停に戻る途中に見つけた。懐かしい。僕が高校生くらいの時のだな。おそらく持ち主は僕と同世代の人だと思われる。大丈夫だったんだろうか?無事であってほしいとつとに思った。



DSCF0765.JPG津波はこの奥の墓地の上まで列車を押し流した。






DSCF0773.JPG
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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