完結 駅弁ひとり旅

先日、何の気なしに三宮のジュンク堂へ行った。ネットで調べればすぐわかることだけど「岳」もしくは「駅弁ひとり旅」の新刊が出ていないか見に行ったのだ。すると知らない間に「駅弁ひとり旅」の14巻が出ていた。さらにさらになんと15巻まで出ているではないか！！これまで１巻でるまで何カ月もあくのに怒涛のラッシュですな・・・なんて思ってたらなんと帯には「祝　全国制覇」なんて書いているではないか。「ついに来るべき時がきたのか」
２巻まとめて購入。１５巻の巻末を広げるとあとがきで「日本一周６年半の舞台裏」なんて書いてあるではないか。　「うぬぬ～、とうとうこの時を迎えてしまったか」
思い起こせば僕がこの漫画を始めて読んだのはかれこれ５年前。嫁が出産で帰省中の隙をついて北海道に流氷を見に行った時のことだ。仕事を早びきして関空から千歳に飛び当時まだ残っていた夜行のオホーツクで網走に向かう時のことである。毎度御用達の札幌駅の北側にあるコンビニ（サンクスだったか？）でビールとつまみ、そしてついでに何か読み物をという事で読み物のコーナーに行ったところこの本と出合った。当時漫画なんて全然読んでいなかったんだけどちょろっと立ち読みしたところ「こりゃ面白い」という事で購入。１巻からではなく２巻からのスタートであった。あれから５年。とうとうこのときを迎えてしまった。
普通に考えれば１年ちょっとで連載が終わってしまうと思われた。しかし無理やりな話の展開でここまで延命出来たのだ。たとえば北海道でセミが鳴いてるようなシーズンの話の続きの話がいきなり流氷のシーンにぶっ飛んだりして初めは「え？？これどういう事？？」とか戸惑ったけど大人の事情ということが飲み込めるとそれ以降の話は何の抵抗もなく話にのめり込むことができた。あれから何度も季節を繰り返し今日まで至ったのだ。最後の１４巻、１５巻の話自体は関東近辺の言わば「近場」の路線を小刻みに乗り潰し晴れて日本一周達成。いやーご苦労さん大ちゃん。読み始めた当時は２９歳だった僕も今年は３５歳という事で主人公の大ちゃんと同い年になってしまった。
僕は連載している「漫画アクション」にはまったく手を付けていないのでこの単行本が全てなんだけどどうやら話はまだ続くようだ。「がんばっぺ東北編」ってのが１月から始まって３月に単行本の１巻が発売されるようだ。なんか森脇健二のやってるテレビ番組「走る男」みたいだけど僕的にはまだまだ続くことにうれしく思う。ただタイトルを見る限り５年も６年も続く様には思えないんだけどそれでも続く限りは頑張ってほしい。