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2008年12月23日
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8月11日。4時45分起床。毎度のことながら熟睡ではなく途中何度となく目が覚めてうつらうつらやってるうちに朝が来たと言う感じ。この時間に起床と言っても周りと比べると遅い方だ。テントを抜け出すと半分以上のテントは無くなっておりすでに出発していた。僕の前のテントの人も撤収中でありちょっと話をしたところ今日は扇沢まで下りるらしい。
周りは2時過ぎからごそごそ動き始めていた。「昼から天気が崩れるからそれまでに動く」とかいう声も聞こえていた。そう、今日は午後から天気が崩れる。僕らもいけるのであれば鹿島槍に登ってから一気に下界まで下りてやろうかと目論んでいる。
DSCF9385.JPGとっても遠く感じるトイレを往復すると太陽が昇ってきていた。






DSCF9386.JPGテン場にも朝日が顔を見せる。






爆睡の加藤を起こして朝食のゼリー飲料を流し込み6時10分出発。すでに小屋から出発した人たちがぞろぞろと山頂に向け歩き始めている。
DSCF9397.JPG布引山へひと登りすると山頂ではライチョウが砂浴びをしていた。人がいても全然逃げない。こんなんだから他の動物に食われちゃうんだよ。しばらくすると2羽のひなもやってきた。初めはもっと多くのひながいたはず。いろいろあって2羽になっちゃったんだろうなと思いつつ山頂をあとにする。
今日もK籐は大ブレーキだ。全くペースが上がらない。そのうちうんちょすが出るとか言い始めた。朝、小屋のトイレに行ってきたけど出なかったとか言っていたけど・・・。上に上がれば上がるほどキジ撃ち出来る場所はどんどんなくなっていきそうなので「ここらで撃ってこい」といっても「まだいける」と譲らない。しかし限界が近づいてきたようで「ここを逃したらもう撃てる場所はないぞ!!とりあえず行ってこい」とわずかに残されたハイマツ帯へと送り込んだ。しかし行ったら行ったでなかなか帰ってこない。15分経過。ひょっとして墜ちてるんではあるまいかと心配になり様子を見に行くと頭が見えた。「大丈夫か?」と声をかけると大丈夫との返事が返ってきた。ハイマツ帯とはいえ反対側は切れ落ちている。キジ撃ち中に滑落なんてかっちょ悪いことこの上ないのでそれだけは勘弁だ。
DSCF9409.JPG暇なのでこれまで歩いてきたルートを振り返る。






DSCF9407.JPGガスにかすむ鹿島槍南峰へはもうひと登り。






その後10分経過。まだ帰ってこない。いい加減こっちの体も冷えきった。もう一度様子を見に行くとまだ終わらんという。もぉ~早よ出さんかい!!結局帰ってくるまで30分以上かかった。それまでの登りで抜かした人々全員に抜き返され、新規の人たちにも後から後から追い抜かされた。
DSCF9423.JPGひと登りして山頂に到着。う~む、全体的にガスっているので展望はいまいちだ。






DSCF9434.JPGガスの切れ間に一瞬剱岳が姿を現した。






とりあえず山頂での写真を撮って北峰へ向かう。が、そのルートを見てビビってしまった。それまでのハイキングコースとは様相が一変しているではないか。完全に「落ちたら死にます」というガレ場である。北峰までは地図上のコースタイムは25分。おいおいマジすか??通常はコースタイムを7~8掛けで歩く僕だけどこりゃ無理だろ。すれ違った人に聞いてみても「25分じゃ無理。片道小一時間かかる」とか言われた。
DSCF9428.JPGガスに煙る北峰。どしっとしたこの存在感。優しい感じの南峰とは違いますな。






結局情けないことに高度感あふれる険路に恐れをなして途中で引き返してしまった。双耳峰ではあるけど標高の高い南峰には登ったからひとまず鹿島槍は登ったことにしてもいいだろと判断した。(←微妙)
DSCF9431.JPG南峰方面へ振り返る。写真じゃ全然伝わらないけど結構険しい。






今回の山行、実は鹿島槍から五竜まで縦走するという計画だった。しかし登山に対していい顔をしないK籐の嫁の存在もあり「まぁ危ないとこはやめとくか」という話になり今回はこのキレット越えのルートはやめた。どちらかというとK籐の都合でこのルートをやめたようになってたけどこりゃ僕的にもやめといてよかった。だって高いとこ怖いんだも~ん。いやー情けない・・・。
一方のK籐はというとこういう高度感あふれるルートに関して全く恐れないので今回も「え?なんで引き返すんですか??」と言ってきた。すまん、K籐。オレがビビったから引き返すんですよぅ。これが北峰の方が標高が高くてこっちに登らなければ鹿島槍に登ったことにならんというのであればいやいやながらも登らざるを得なかったんだが・・・。
テン場まで戻る道中、僕の心は完全に敗北感に支配されていた。数年前の石鎚山の帰りみたいだ。(←怖くて天狗岳まで行けなかった)
いやーほんと情けない。これで「趣味は登山です」なんてとてもじゃないけど言えねーよ。でも怖いもんは怖い。もともとビビりだったけど剣岳で滑落事故に遭遇してからさらにビビり度合いに磨きがかかった。でもこれに勝たなきゃ未来はないよな。くそ~立ち向かえ、オレ。
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15時半、冷池小屋に到着。テン場の受付を済ませる。遠くから見ても感じていたけど小屋からテン場までちょっと離れている。小屋の前の手書きの板には「テン場まで徒歩8分」とある。しかもテン場にトイレはない。かぁ~シッコするのに徒歩8分か。往復16分。こりゃ遠いわ。とりあえず携帯トイレ持ってきてよかった。しかし大だとどうしようもないな。
DSCF9366.JPGテン場まで登ってテントを設営。見れば西の谷からぐわっとガスがわいてきた。その後早めの夕食。ぺヤングのカップ焼きそばだ。夕食を済ますと小屋まで下りてビールで乾杯。生は900円、500ml缶は700円。金もないので500ml缶にした。




DSCF9377.JPGテントに戻ると辺りには僕と同じライペンのエアライズが3張りも。こんなに集中するなんて珍しいな。
その夜は寝不足ということもあり日暮れとともに就寝。明日は鹿島槍にアタックだ。

種池山荘で登山バッチ(鹿島槍・爺ヶ岳)と水を2本購入。疲労困憊のK籐に「冷池まで行くか?」というと行くという。時刻はまだ13時前。今日のこの天気なら夕立も含めて雨はなさそうだ。しかし今のK籐のペースでは非常に不安だ。途中でへばらなければいいけど・・・。「なんか荷物よこせ。持ってやるから」と言っても頑なに拒む。根性はあるな。さすがへばってもK籐。
DSCF9304.JPGというわけで冷池山荘を目指し、まずは目の前にそびえる爺ヶ岳へと向かう。





DSCF9315.JPG左手前方には目指す冷池山荘が見える。






DSCF9308.JPG後ろを振り返るとこんな感じ。








DSCF9300.JPG
小屋の背後には残雪の立山連峰。





相変わらず天気はよく快適な稜線歩きだ。しかし前方を見ると尾根の東側ではガスが沸き立っている。
DSCF9333.JPG爺ヶ岳南峰直下。THE 夏山という感じ。






DSCF9338.JPG振り返ると種池山荘が小さく見える。







DSCF9339.JPG進んではK籐を待つというのを繰り返し爺ヶ岳南峰に到着。そしてヘロヘロのK籐を残し一人中峰を目指す。
中峰に登ると中峰と巻き道との合流点でK籐と再び合流。その後、山荘をめざしハイマツ帯の下り道を歩く。ところがしばらくすると右目のコンタクトが曇ってきた。「ん?なんじゃ??」 なんかタンパク質でも付いたのかとにかく右目が曇る。目薬さしてもダメ。不快感極まりないので冷乗越で眼鏡に切り替えるべくコンタクトを外す。すると

「げげっ!!!」

なんとコンタクトが血で染まっているではないか!!もう5年以上もごまかしながら使ってるハードコンタクトなので一瞬眼球から出血してるのかと思い鏡で確認してさらにびっくりした。なんと右目の周りが血で染まっている。パンダの黒縁みたいにな感じで右目の周りが血で染まっている。「な、な、なんじゃこりゃー!!!!!!」  ひょっとして何かとんでもない奇病にかかったのではないかと大いに狼狽し、K籐に見せるとK籐も大いに驚いていた。ここまでサングラスしてたからK籐も気づいていなかったのだ。大いに狼狽しながらも鏡で眼球を見ると特に充血していることもなく出血はしていない。どこから出血しているのかもよくわからず自覚症状も全くないので「う~む、見てなかったことにしよう」とあまり深く考えないことにした。
DSCF9352.JPG気づくと冷池山荘は目前だ。山荘の南側は崩落しておりなかなかすごいシチュエーションである。遠くから見えているときは「あの崩壊地に鎖かなんかついてそこをよじ登らねばならんのか??」なんて心配してたけどそんなことはなく樹林の中をひと登りして冷池山荘に到着。時刻は15時半。コースタイムよりも20分遅い到着だ。通常なら山と高原地図のコースタイムの7~8掛けで歩くのでいかに時間がかかっていたかということがわかる。まぁK籐が初日に全く振るわないのはここ数年のパターンなのでこんなものか。とりあえず冷池山荘までたどり着いてよかった。K籐には明日の復活を期待しよう。
 
昨日の大雨。家に帰ってニュースを見てあんなことになっていたとはとびっくりした。
朝、雨はやんでいた。川西池田発7時52分の快速に乗車。しかし伊丹で「時間調整」で数分停車。その後は尼崎まで進んでは止まるというのを繰り返し尼崎に到着した時にはすでに8時半をまわっていた。この時間帯、川西池田から尼崎までの所要時間は12,3分。そこを今日は40分ほども要したことになる。
尼崎で乗り換えるも快速・新快速は動いていない。ダイヤが乱れに乱れた各駅停車で三宮に向かうことになる。列車を待っている間、高槻に住んでいる同僚に電話をした。「今どこ?」 
帰ってきた答えは「まだ高槻」。なんと高槻では各駅停車も止まっているとのこと。土砂崩れかなんかで線路が埋まって走れないらしい。どうなってるんだ今日は。三宮に到着した時にはすでに9時20分をまわっていた。いやー朝からえらい目にあった。
そして夜。新快速は動いていたけど行先はすべて大阪止まり。丸一日たっても大阪以東では復旧していなかった。家に帰りニュースを見ると一昨日通った京滋バイパスが水没していた。あまりの被害っぷりにびっくりした。
 

DSCF9262.JPG午前9時。扇沢の駐車場を出発し登山口へ。登山口は「鹿島槍」になってるのかと思ったら「爺ヶ岳」となっていた。爺ヶ岳の方が手前にあるからこうなってんのかな。
ここで登山者カードを書かされて出発。辺りは閑散としているので受付のじいちゃんに「みなさんもう出発されたんですかね??」と訊ねると「もう100人くらい出発してる」とのこと。まぁ山登りで9時スタートは遅いよな。
しかし一応の宿泊地の種池山荘のテン場まではコースタイムで4時間足らず。ここに泊まるなら9時スタートでも十分だ。
そして種池山荘めざしスタート。グイグイ高度を稼ぐ。しかしK籐がついてこれない。ここ数年、登山初日のK籐はこんな感じだ。やつは仕事が多忙を極めているので日頃全然山に行けない。それどころか運動もできない。そこへ年に一度の夏山山行。日頃の疲れに加えて寝不足での急登。こりゃきついだろうな。去年の雨飾も一昨年の燕の時もそうだった。しかし2日目には体が慣れるのか通常のK籐に戻る。今日は仕方がないな。
DSCF9268.JPG1時間ほど登ると眼下に扇沢の駐車場が見えた。ちっちぇーな~。






DSCF9272.JPG途中ケルンのところで下山のおばちゃん達とすれ違う。「そこから小屋が見えるよ」と言われ山頂を眺めると確かに見える。「まずはあそこまでだな。」
しかし僕としては今日のうちに二日目の幕営地である冷池山荘のテン場まで行きたいと考えている。明日は午後から天気が崩れるという予報なので今日のうちに冷池まで入り、明日は鹿島槍を往復してテントの中で雨をやり過ごそうと思っているのだ。

DSCF9273.JPGそれにしても今日はいい天気。雨男の僕的にはこんな晴天に巡り合うのは久しぶりだ。左手に見えるのは岩小屋沢岳か。明日も明後日も曇り&雨の予報なので今日のこの晴天をたっぷり堪能しよう。
K籐の先を歩いて差が開くとストップしてK籐が追いつくのを待つというのを繰り返す。本来なら遅いK籐のペースに合わせるのがセオリーだけどやつも素人ではないのでここは自分のペースで進む。で、適当にK籐の給水休みを取る。



DSCF9290.JPGそれでも途中まではそれなりのペースだったけどだんだんペースが遅くなり種池山荘が見えたころには時刻は12時半になろうとしていた。






DSCF9288.JPGしゃきしゃき歩けば14時には冷池山荘に着くんじゃなかろうかと思ったけどこりゃちょっと厳しいなぁ~。種池山荘の下から爺ヶ岳を望みながらそう思った。

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1977/09/23
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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