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2008年12月23日
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剱岳3回目です。9月20日、この日ついに剱岳アタック決めて参りました。前日は6時過ぎにはテントにもぐりこみそのまま睡眠態勢へ。しかしテント泊で熟睡ってあんまりできないんですよね~。終始うつらうつらしておりました。深夜1時過ぎ、周りのテントからは早くもごそごそ動き出す人たちが。2時半ごろトイレに出た時に剱岳の方向を見ると一服剱に向かってヘッドライトの列がぞろぞろと連なっていました。「すげーなー。こんな早くに出発したらタテバイ登る時もまだ真っ暗だろうなー。」などと感心しながら再びまどろんでいました。ちなみに満天の星空でした。早朝6時。前日の夕方から寒いな~と思ってたけどテント内の気温は5.8度。外は何度かなと愛用のプロトレックをテントの外にしばらく置いてみると気温は2.8度。ダウンジャケット持ってくればよかった・・・。周りが続々と出発していく中、のんびりと朝食をとりちんたら出発の準備。今日の予定は剱岳のピストン。今夜もこの剱沢のテン場に泊まる。7時過ぎ、やっとこさ出発。天気は今日も快晴。寒かったので半そでシャツ、ベストの上から雨具を着て出かけるものの剱山荘に着くころには早くも暑くなったので雨具は脱ぐ。剱岳に向かっているという緊張感はあるものの前日剱沢小屋の前から綺麗な剱岳をじっくり眺めて感動して以来なんだか恐怖心は幾分和らいだ。問題はタテバイとヨコバイだけだ・・・と自分に言い聞かせ前へ前へと進んでいきました。問題なく一服剱を通過し前剱へ。どんどん剱岳が近づいてくる。ガイド本なんかでは岩場が続くとかなんとか書いてあったけど特に難しいところもなく「あれ??岩場とかってもう通り過ぎたのかな?」などと思っておりました。ところが前剱を過ぎたところから雲行きが怪しくなる。「むむむ!!なんだあれは?!」。前方には荒々しい岩場が。つーか岩場って一部だけでなくそこから先、ずーっとすんごい岩場。少々心細くなりながらも先へ進む。道はどんどん険しくなる。そして気絶しそうになったのは平蔵の頭付近。鎖のついた岩場をトラバースするところがあってしかもそこにとりつくまでに幅が5,60センチくらいしかない極狭の脚立みたいなアルミの渡り板があるんだけどこれを渡るのがまた恐ろしい!!「うぅぅ・・・とんでもないところへ来てしまった・・・。」思わず引き返しそうになったもののそこに着くまでの道もそこそこ険しかったんでそこを引き返すのも気が重い・・・。つーかここまで来てビビって帰るなんてヘタれ過ぎて自己嫌悪に陥るのは間違いなかったので意を決して山頂を踏むことを決意!!そこのトラバースはちょっとした渋滞になっていたもののついに僕の番がやってきた。「よし行くぞ!!」渡し板に向かって一歩踏み出したのだが「どぉぉぉ~やっぱり怖すぎるー!!!」  くるっと後ろを振り返り後続の人に「どうぞ、先行ってください!!!」  後ろの人は「どうしたの?写真でも撮るの??」と聞いてきたけどそこは正直に「いやいや、ちょっと気持ちの整理が・・・」その人は笑いながら先に行ってくれた。とりつくまでは「こわいな~」って言ってたけどとりついた途端「なんだ、けっこう余裕」なんておっしゃるので僕も意を決して岩場に取り付く。なるほど、はたから見ると死ぬほど恐ろしいけど実際取りついてみると鎖も足場も案外しっかりしてる。しかしまかり間違っても下だけは見まいと心に決め見事通過。後ろから来たおっちゃんには「こんなとこでビビってたらタテバイは登れんぞ!!」とか言われながらもなんとかわたりました。しかしこの辺から落ちたら絶対死にます的岩場と鎖場の連続。平蔵のコルの鎖場も乗り越えタテバイへと向かう。遠くから見ても渋滞してるのが分かる。タテバイまでも離合不可能なほど狭い岩場を通過しついにタテバイの直下に到着。いやー改めて恐ろしい!!つーかここまでのルートを振り返ってみても「これが一般ルートなのか?!」と思ってしまうような激しいルートなのである。このタテバイで30分ほど待たされてその間一生懸命気持ちの整理をしてついに僕の番がやってきた。いま思えば途中で一枚くらい写真とってりゃよかったなってP1020665.JPG思うけどこのときはそんな余裕全然なかった。3点確保なんて完全に無視。腕力任せで登ってました。必死の形相で。登りきった後も「いや~登りきったー」なんて充実感なんてもんは全くなく頂上につくまで気持ちは緊張しっぱなしでした。そしてその後も無事に進みついに剱岳の頂点へとたどり着きました。しかしこれまでの山ならば「やったどー!!!!」という達P1020679.JPG成感というか充実感みたいなものに満たされるはずなのにこの山に限ってはそんな気持ちは全然わきませんでした。下りのことを考えると気持ちが重くて重くてしょうがない。前剱からここまで安心できる平地ってのが全くなく気持ちは緊張しっぱなし。しかも下り始めてすぐにはP1020690.JPG最大の難所「カニのヨコバイ」が待ち構える。気持ちは張りっぱなしなのでした。
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としぷー
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性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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