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2008年12月23日
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深夜、ふと目が覚めた。列車はトンネルの中を走っている。青函トンネルに入ったんだな。寝ぼけ眼で時刻を確認すると3時過ぎ(詳しくは覚えていない)。「あと3時間か・・・」。再び眠る。
数時間後、再び目が覚める。まだトンネルを走っている。時刻を確認すると5時過ぎ。一瞬「へ??」と困惑する。とりあえず今走ってるのが正真正銘の青函トンネルでさっきのは名もなきトンネルだったんだなと理解する。しかしこの時間に青函トンネル走ってて大丈夫なんだろうかと時刻表を取り出す。青函トンネルのどの辺を走ってるのかはわからないけどとりあえず大丈夫っぽい。もし大きく遅れて函館発6:53の江差線に乗り遅れるようなことになれば今日1日の予定が大きく狂う。なんとか遅れずに走って行ってもらいたいと思いながら再び横になる。
次に目が覚めると列車はトンネルから抜け出していた。いよいよ北海道に上陸だ。3月という時期に道南をうろつくのはほんとに久々だ。かれこれ12年前、大学を卒業する間際の日本縦断以来だな。あの時も行きは函館で下車した(ような気がする)けど帰りは札幌からはまなすで一気に青森まで駆け抜けた。
トイレに行き部屋に戻ろうとするとあることに気付いた。「どわぁ~、レールが三本になっとるやんけ~!!」 2015年の開業に向けてなんとこのあたり(木古内の手前あたり)はすでに標準軌用のレールが敷かれていた。とうとうこの辺りも新幹線に毒されてしまっている。数年前に北海道新幹線の工事が始まったころ、その風景を見てショックを受けたけど、この3本レールにはもう逃げられないというかとどめを刺されるというか「新幹線に消されちゃうんだなぁ」という現実をまざまざと見せつけられたような気分になった。
木古内を通過。駅周辺はいたるところに建機が入り新幹線の橋脚を建設している。つーかなんで新幹線をみんなほしがるんだろう。街の格が上がるとかなんか見栄っ張りは理由だけなんじゃないかと思うんだけどなぁ。大きな経済効果が期待できるとかいうけどそれって一時的なもんなのではないかな。新幹線が青森まで伸びて最初は盛り上がったけど今はどうなんだろう??1時間に1本だの2本だのの運転本数でそんなに大きな経済効果ってあるんだろうか??この運転本数で間に合ってるということはそれくらいしか人の流れがないってことでしょ。東京と新幹線で繋がったって所詮そんなもん。それを北海道まで伸ばしたところでねぇ・・・。首都圏の人間は当然の如く飛行機に乗るだろうし関東以北の地域と北海道の間で人の行き来が劇的に増えるなんてのも全く想像できん。建設に携わった建設会社とその周辺、あとは赤字路線を切り離せるJR北海道が儲かるくらいかな。JRから見捨てられた路線沿線は寂れて18きっぷなんかで旅する僕らはますます行きにくくなる。今回行く江差にしろ函館線の山線にしろレールで繋がってて乗り放題の切符で行けるから行こうという気になるけど鉄道が廃止されてバスに転換されたら行こうなんて気にはならなくなる。これは北陸新幹線の沿線でも同じようなことが言えるんだけどこれでいいのかねぇ。あちらはまだ距離的に東京に近いからまだましかもしれんけど。それでも在来線が3セク化され18きっぷ組には厳しくなるし北越急行なんかは無用の長物と化す。JRや地元経済界は18きっぷの旅人なんか相手にしてないというのは百も承知だけど今のJRのネットワークがぶつ切りになったら貧乏な旅人である僕なんかは非常に悲しい。
そんな憤りを感じながら再び横になった。
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北斗星まで20分ほど時間があるので改札を出て駅の中をぶらぶらする。何度も乗り降りしたことのある駅なので新鮮味はないけどさすがに東北地方のボスという感じで堂々たる構えだ。しかしこの時間になると日中ほどのにぎわいはない。何気なく東北線の下りの時刻表を見てみる。日中は大体20分間隔の運行。今まで意識してこのあたりのダイヤを眺めたことはなかったけど意外と少ないな。
DSCF8710.JPG23:28、北斗星入線。車内に乗り込む。いや~上りと下りの違いがあるとはいえ3か月ぶりの再開だ。通算3度目の乗車である。前回はB寝台のコンパーメント、前々回はB寝台の下段の個室。そして今回はB寝台の上段の個室だった。やったぜ。Nゲージのオハネ25(2階建て)を眺めながら「これ、乗ってみてぇ~」と思っていたのでラッキーだった。
DSC_7404.JPGDSC_7402.JPGDSC_7406.JPG階段で2階(上段)に上がる。窓からの景色もさすがに上段といった感じでホームを見下ろす形になる。東京近郊の東海道線や常磐線、東北線なんかの2階建てのグリーン車からの眺めもこんな感じなんだろうなと想像する。普通のB寝台の上段にある荷物置き場もあるし収納たっぷりでとても広い。といってもこれは僕の感想。嫁なんかに言わせれば「狭苦しい」ということになるのかもしれないけど前回はチビと2人でB寝台のコンパーメントだったから今日は最高に優雅な鉄道の旅だ。といっても函館で降りなければならん。函館着は6:35。寝て起きたらもう終わりという感じだ。
23:30、仙台発。上段からの景色を楽しむべくホームから離れてもしばらく外を眺めていた。DSCF8717.JPG発車後まもなく車内改札。明日のことも考えて早く寝なければならないんだけどこのまま寝るのももったいのでちょっとだけロビーに向かう。到着したロビーカーは人っ子一人おらず、がら~んとしていた。マジすか??いかにゆーてもまだ0時前でっせ。みなさん早寝ですな。
自分の部屋に戻って翌朝の準備を済ませ就寝。頭を窓側にして空を眺めながら寝る。うつらうつらしていたら列車が停車した。「どこだろう?」と体を起こす。そこは照明がすべて消えた真っ暗なホームであった。しかし目を凝らしてよく見ると見覚えのある駅であった。「おぉ、ここは」 列車が動きだし駅名を確認。やはりそこは一ノ関であった。
 
山形に到着。久しぶりだなぁ。え~と前に来たのは・・・もう6年ぐらい前になるかな。米坂線で米沢に来て山形鉄道とか左沢線とか乗りつぶした時に来たような気がする・・・けど記憶が定かでない。もうなんかいろいろ行き過ぎたのでいろいろ記憶があいまいだ。まぁ写真を引っ張り出せばその辺のあいまいな記憶も整理できるだろうけどまぁよしとする。
30分ほど時間があるので改札を出る。列車に乗ってても周りの景色も見えないのでだいぶ退屈し始めたので暇つぶし用に読み物でも買おうとコンビニを探す。駅の売店的なものはすでにすべて閉店。まだ21時過ぎなんだがこれでいいのか山形駅。駅の東口向かうと連絡通路からはるか前方にセブンイレブンが見えた。う~ん、あそこまで歩くのはめんどくさい。もっと近くにないものか。コンビニ探しをしつつ駅周辺の観察。一応県庁所在地の中心駅としての体裁を保とうとはしてるけどなんつーか迫力に欠ける。まぁ街の規模からすりゃこんなもんかもしれんが。
西口に向かうと1階にコンビニ(ローソンだったかファミマだったか・・・覚えていない)を発見。ビックコミックオリジナルと飲み物を購入し駅に戻る。
僕が乗るのは21:46発の仙山線仙台行。なんとこの時間で仙山線の最終列車である。仙台から来た列車が折り返し仙台行きとなる。ボックス席の列車でちょっとうれしい。列車に乗り込む。するとわいわいがやがやと酔っぱらったおっさん軍団が乗り込んできた。うぉ~うるせー!!!完全に宴会の続きといった勢いでめちゃくちゃうるさい。定刻の21:46、乗客の8割をこのおっさん軍団が占めるうるさい列車は仙台に向けて出発した。北山形、羽前千歳と停まる。ここから先が正真正銘の仙山線である。がやがや列車はうるさいままで次々停車・発車を繰り返し、かの立石寺で有名な山寺駅に停車。なんとここで酔っぱらい軍団が全員下車。それだけでなく他の乗客も結構な人数が下車した。山寺って山深い観光の駅かと思ってたけど意外にも山形近郊の住宅地的な面も持ち合わせているようだ。
山寺を発射した列車が次に停車したのは面白山高原。何が面白いのかよくわからんがこんな駅名(つーか地名)だ。この駅を出ると列車は宮城県に突入する。作並温泉で有名な作並駅にも停車。しかしこの辺りまでは完全に山の中といった趣である。愛子までやってくるとやっとこさ都市近郊といった趣になる。この先わりかし最近できた東北福祉大前なんかを通り地下鉄も乗り入れている北仙台辺りを通過するといよいよ仙台の街に入ったなあと感じる。山形で買ったビックコミックオリジナルを読み終わる頃仙台駅に到着。暗くて景色はよく見えなかったけどそのまま東北線で来るよりは全然楽しい奥羽線、仙山線の旅であった。
先週土曜日からJRのダイヤが改正されて新ダイヤになった。宝塚線にも225系が投入されて我が家のリビングからも225系が走り抜ける光景を見ることができる。
ところで今日、川西池田発7時8分の大阪行きの快速に乗った。これまでは113系(115系?違いがわからん)の6連だったのが223系に代わっていた。相変わらず6両だったけどこれも新ダイヤの変更点だなと思った。225系を投入したことによって朝夕の113系(115系?)が近いうちに淘汰されるのかな。完全に消え去る前に写真撮っとくか。
がらがらの米沢行に乗り込む。自分が汗臭いので車内のトイレで着替える。この路線に乗るのは今回で2度目。前に乗ったのは3年位前かな。安達太良山の帰りに(方向逆だけど)まだ未乗だったこの区間に乗った。その時もがらがらだったなぁ。福島から米沢まで40キロ、時間にして50分ほど。この地域のメジャーな都市同士にもかかわらずこの区間の一日の列車本数はわずかに6本。なんでこんな状況なのかいまいち理解に苦しむ。新幹線の存在があるとはいえこの距離で特急券の代金を払うのも地元の人的にもばからしいだろうな。まぁ元はといえばこの区間には泣く子も黙る4駅連続スイッチバックという強烈な地形の厳しさがある。こんなところなんでほぼ無人(ちょっと言い過ぎか・・・)みたいなエリアを何キロも走る。その上、県境まで跨いじゃうんだからこの区間で普通列車の都市間輸送なんてもんは成り立たないんだろうな。そもそもそんな人の流れもないんだろう。福島の人間の目には仙台しか見えてないんだろうし米沢の人間は山形へ向かうのだろう。それぞれが独自の都市圏を形成してるのかもしれんし。
板谷・峠とスノーシェルターの駅に停車。前回来たときには峠で名物の峠の力餅を購入した。まぁこれを買うことも乗りつぶし同様にその時の大きな目的の一つであった。しかし夜間の列車ということもあり今日は売り子さんはいなかった。まぁしょうがないな。
19:55、定刻通りに米沢に到着。乗り継ぐ山形行きの列車は20:25発。すでに入線している。席取りのために荷物を座席に置いて晩飯を調達するため改札を出る。そして考える。節約のためここは500円以内のコンビニ弁当にするべきである。しかしここまで来て米沢牛をスルーするのも後ろ髪をひかれる思いだ。「う~む、う~む」と迷った挙句、結局買ってしまった。牛肉どまん中。前来た時もこれを買った。これを買って福島へと戻っていったんだけど今日はこのまま山形方面へと突き進む。がらがらの列車、4人掛けのボックス席を独占して山形を目指す。込み合ったロングシートの東北本線より100倍旅情を感じる。やっぱこういうのがいいよね。こっちにしてほんとによかった。
DSCF8696.JPG上下の新幹線をやり過ごし列車は山形に向けて出発。さっそく牛肉どまん中をいただく。う~む、うまい。車窓には福島とは比べ物にならないほど深く雪が降り積もっている。そんな景色の中を一駅一駅停まっていく。高畠、赤湯、かみのやま温泉と新幹線も停まる駅に停車。人もちょいちょい乗ってくる。その後、茂吉記念館前という名前の駅に停車。一度ここも通ったはずだけど全然記憶に残ってない。茂吉といえば斉藤茂吉なんだろうけどなんだかなぁ。バス停みたいというか鉄道の駅らしくない名前だ。次の蔵王ではドカッと人が乗ってきて車内はにぎやかになった。山形城北高校という学校の野球部の子らも乗ってきた。山形城北・・・知らんなぁ。
そして列車は終点山形に到着。夜だからしっかり周りが見えたわけではないけど感想は山形ってのはガッツリ雪国の県だという印象が残った。福島・宮城の東北線の景色とは全然雰囲気が違った。
 
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1977/09/23
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さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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