忍者ブログ
2008年12月23日
[268] [267] [266] [265] [264] [263] [262] [261] [260] [259] [258]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今の僕なら完全にあきらめてしまう状況でも当時の僕たちにはあきらめるという選択肢は全く頭になかった。「あと何時間走りゃいいんだよ?!」「1時だ!1時過ぎるぞ。」 もう最後まで行く事しか頭になかった。若いってステキ。ちなみにこのとき立ち寄ったコンビニは琵琶湖大橋を渡ったところにあるサンクスだと思われる。
悪夢の湖岸道路からさっさと撤退し一気に1号線まで出る。そしてひたすら西を目指した。大津駅を通過しついに滋賀と京都を分ける逢坂山に差し掛かる。この時点ですでに時刻は0時に迫っていた。すぐわきを京阪電車の線路が引かれているがすでに終電は終わっているようだった。しかし京都に向かう途中にこんな山深いところがあるとは思わなかった。両サイドには山が迫り人気もまったくなく不気味なことこの上ない。カラス天狗の2,3匹が襲ってきてもなんの不思議もないような不気味なところであった。逢坂山を越えついに京都市は山科区に突入。さらに進むと再び坂道に差し掛かる。東山の山越えだ。この時、すでに体力もケツの痛みも限界を通り過ぎていたと思われるんだけどこの辺の記憶があんまりない。ただ強く印象に残っているのがこの坂道を登ってる途中で後ろを振り返った時に見えたきれいな夜景。今地図で確認するとパデシオン山科夢ヶ丘ちゅうマンションのあたりだった。
そこからさらに登ったところに東山トンネルというのがある。車道の方の東山トンネルは自転車での通行はできないようだったのですぐ横にある旧道みたいな道を迂回する。時刻は午前1時になろうとしていた。ここも先ほどの逢坂山同様人気のない不気味なところだった。。「ここを越えたら京都の街なかまではもうすぐだ!」  力を込めてペダルを回していると前方にこちらを向き突っ立ってる老人の姿が見えた。僕らは何事もないかのように老人の横を通過した・・・が、すぐさまスピードを上げてその先にある小さなトンネルも一気に通り抜けた。「見たか??」「おう、なんじゃありゃ???」その老人(おじいさん)のいで立ちというのが何とも異様だった。上半身は下着姿で下は短パン。文字で書くとなんでもない恰好だけどそこからにじみ出る雰囲気というのがあまりにも異様だった。付近に民家なんか全然見当たらなかったし時刻は午前1時前。なんでこんな時間にあんな場所で一人ポツンと立っていたのか???3人だったから一気に走りぬけることができたけどもし僕が一人であの場面に出くわしたならば完全に腰をぬかしていたに違いない。さらに軽い尿漏れなんかでは済まなかったはずだ。今でもあの時見たのは幽霊に違いないというのが僕たちの定説となっている。
背筋がぞっとすろ思いをしながらもとうとう京都の街なかに突入。そして午前1時半ごろ(だったと思う)京都駅に到着した。当時はまだ現在の駅舎への工事中であり結構雑然としていた。「着いてうれし~い!!」という気持ちよりもやっと着いたという安心感の方が大きかった。当初話していた「祇園で芸者でチョメチョメで・・・」なんて事はかすりもせずその日は駅の横にある中央郵便局の敷地で僕たちは野宿した。


まだ続く・・・
PR
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
としぷー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]
○photo by hanamaru.○