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2008年12月23日
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最終チェックポイントに着きこの日は初めてお尻をついて地面に座る。スタートして11時間余り。あ~疲れた。
ここで宝塚への最後のそして最も厳しい行程に向けて準備を整える。汗びっしょりのベストを脱いでレインウェアに。ヘッドライトを用意してさらにエネルギー補給。この日一番の高カロリーな食糧、「ピザポテト」をここで投入した。一袋で380キロカロリーほど。軽いしうまいし高カロリー。優秀な行動食だ。
ピザポテトをむさぼり食べアミノバイタルを注入し10分ほどで再始動。宝塚へ向けて下山開始だ。少し歩いてアスファルトの道を左に分け、いよいよ東六甲縦走路に入る。「地獄さ行くんだで」・・・ここに来ると蟹工船の冒頭を思い出す。大げさに聞こえるかもしれんが僕にとってはここからが一番きつい区間だ。11時間も歩き続けて疲労みなぎるところでこのクソ足場の悪い急こう配。滑りやすいところやいちいち段差の大きな急勾配の下りが断続的に現れる。そんな悪路なので毎回毎回ここの下りで下半身の筋肉と膝の関節が完膚なきまでに破壊される。今回もここまで来るのにだいぶ下半身がやられている。しかしいつもはへばるこの終盤も今回はいい感じで歩き続けることができた。船坂峠を越えたところで即効元気を投入。ピザポテトとアミノバイタルを投入したばかりだけどそんなことは関係ない。持ってるものを総動員だ。大平山のとこでアスファルトの道に出る。たくさんの人が座り込んで休憩をしている。去年までの僕もこの中の一員だった。しかし今年の僕は違う。かなり足にはきてるけど休まずそのまま歩き続ける。歩みは速くないけどペースを守って歩き続ける。これホント大事。
大谷乗越を越えたあたりで集団がばらけて一人旅が始まった。暗闇を一人で歩く。静かだなぁ。僕の中ではこの状況が全縦の終盤の姿だった。今回は最終チェックポイントからここまでずっと集団で歩いていたからやっとこの状態になったという感じ。時々出会うボランティアの人たちとあいさつを交わしながら歩いていく。うむ、順調だ。もう少しで塩尾寺というところで前方を行く集団に追いついた。そしてついに塩尾寺に到着。去年はここでへたり込んでなかなか動けなかったけど今年はそのまま麓のゴールを目指す。実はここからゴールまでのアスファルトの下りが一番きつい。何がきついって固いアスファルトで恐ろしいほどの激坂。ここまででたいがい破壊されてる膝の皿がこの激坂で木っ端微塵に砕かれる。まさに膝殺しの激坂だ。腿もふくらはぎも膝も痛いけどここでも休まず歩き続ける。つーかここで止まるともう動けなくなってしまいそうなのでこの勢いで歩き続ける。甲子園大学の横を通過。つーかすごいとこに建てるもんだなと毎回思う。てか何故甲子園大学??ここ甲子園じゃないだろ。
ところどころでへばった人がへたり込んでいる姿をしり目に下へ下へと高度を下げる。時計を見ると20時半を回っている。自分的にはいいペースで歩いていたから14時間は切れるかなと思っていたけど無理だった。まぁ渋滞があったとはいえここまで14時間というのは自分的には順調に歩けたと思う。しかしこの行程を10時間とかで歩く人もいるというのはすごいなと思う。5時のスタートと共に歩きはじめ、渋滞に巻き込まれることなく歩き続けたとしても僕には無理な話だと思う。こんなに頑張って歩いたところで14時間というこの時間は決して早い方ではない。みんなどんだけ健脚なんだよ?!
後ろから来る人に抜かされながらも自分のペースで歩き続け、膝を破壊されながらも元気にゴール。時刻は20時50分。所要時間は14時間20分余り。早い方ではないけど自分的には満足なタイムである。みんな参加賞のタテと完走の賞状を笑顔でもらっている中勝手に参加してる僕は一人ひっそりゴール会場を後にする。歩いてるときは「別にわざわざ参加費払わなくても勝手に参加すりゃいーじゃん」と思ったりもしたけど笑顔で参加賞を受け取ってる人の姿を見るとなんだかちょっぴり虚しさがこみあげてきた。「来年は抽選で選ばれたいなぁ~」と思いながら宝塚駅に向かった。   おしまい
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いよいよ全縦も後半戦。アゴニー坂を下りアスファルトの道路に出る。この車道を歩く辺りから「後半戦だなぁ」と感じる。少し歩いて再び登山道に入り三国池へと向かう。これまでだとこの辺から疲労の色が濃くなり始める。しかし今回は調子よく歩ける。人と比べたら歩く速度は速くないかもしれないけどこれまでと比べると確実に楽だ。三国池で再び車道に出る。ここからしばらく車道歩き。ここでエビマヨのおにぎりを注入。丁字ヶ辻を過ぎ商店(名前知らない)でペットのウーロン茶(100円)を補給。掬星台では自販の飲み物が売り切れで補給できなかったのでよかったよかった。そこから少し進み六甲山郵便局で恒例の甘酒を頂く。去年、生まれて初めて飲んだ甘酒がここの甘酒だったんだけどこれがまためちゃくちゃ美味しかった。そして今年もアツアツの甘酒で体の芯から温まる。しかしここの甘酒は宇宙一美味い。10時間近く歩いてきたという状況を差し引いてもこれは断言できる。美味い。
アツアツの甘酒を2杯注入して再び歩きはじめる。少し進むと六甲山ホテルの横を通る。ここを通るたびにうちの会社の課長がここで結婚式をしたという話を思い出す。記念碑台を通過しゴルフ場方面へと道を分ける。六甲山小の前を通過しゴルフ場を通過。去年は何時頃ここを通ったのか憶えてないけど今年は去年よりも明るい時にここを歩いてるような気がする。16時37分ガーデンテラスに到着。しかし止まることなく通過し再び登山道へ。しばらく歩いて再び車道に出る。ここからが僕的にこだわるポイント。ほとんどの人が延々と車道を歩く。おそらく疲労がたまっている状況で登山道の登りを嫌ってのことだと思う。しかし僕は車道ではなく全山縦走路を忠実に歩く。なぜなら全縦路の方が直線的で車道を歩くよりも全然距離が短いのだ。それに加えてこのころになるとさすがに疲労がみなぎってくる。僕の場合下半身へのダメージがズシンズシンと現れてきて、このあたりでの固いアスファルト道歩きは結構膝にくる。なのでいくら平坦の道だろうが地面が土の登山道の方が柔らかくて膝に優しいので歩きやすいのだ。ちなみにこの区間の登山道の登りに関してはまったく抵抗はない。近道だし歩きやすいので迷うことなく全縦路に突入していく。
みんながアスファルトの道をぞろぞろ歩く中、一人山道へと突入していきショートカット。その後最高峰の下のトイレで用を足し軽量化。地獄の東六甲縦走路への入り口にして全縦大会最後のチェックポイントに到着したのは17時35分。ここからはいよいよ最後の戦場である東六甲縦走路で宝塚まで下る。
いよいよこの縦走大会最大の難所、摩耶山の登りへと差し掛かる。ここの登りでは毎回毎回途中でバテるのだが、今年は違う。登りではストックにがっつり体重をかけ、腕の力を最大限に動員して登る。こうすると足への負担も減るし楽に登れる。毎度毎度苦しめられるここの登りを今日はガシガシ登っていく。これはここまで色々考えながらやってきた賜物か?!
この勢いのままへばることなく歩き続ける。すると今回は掬星台までノンストップで登ることができた。到着時間は14時47分。いや~今日は調子がいいわい。
掬星台ではホットレモンのサービスが行われている。つかつかと近づいていき参加者でもないのに何食わぬ顔でボトルに注いでもらうことにする。「すみませんねぇ。参加費も払ってないのに。すみませんねぇ」と心の中で何度も頭を下げながらおばちゃんに注いでもらう。しかし・・・おばちゃんは半分くらい入れたところで「はいど~ぞぉ~」ってな感じで入れるのをやめてしまった。「へ??」と固まってしまった僕を置き去りにして「ハイ次の方~」。この全縦には過去4回参加したけどこれまではボトル1本になみなみと注いでくれていたぞ。何故だ??オレが金を払っていないからか??顔に「僕はもぐりです。抽選に外れましたけど勝手に参加してます」とでも書かれているのか??この状況に思考が停止していたところ僕の次に注いでもらってた人も半分しか入れてもらえてなかった。おばちゃん曰く「やかん4つでやってるうだけど追いつかないのよ~」とのこと。

「なんじゃそりゃ??

つべこべ言わんとオレの分だけ

満タン入れんかい!!!(怒)」

なんてことはこれっぽっちも思うことなくボトルの栓を閉めた。そして「自分のボトルに入れてもらうコーナー」の隣にある「紙コップのコーナー」のホットレモンを頂く。うまい。さらに参加費も払ってないのに2杯目も頂く。2杯とも一緒に入っているレモンもろとも美味しく頂いた。8時間以上戦ってきた体に種ごとばりぼり噛み砕いたレモンの酸味が染みわたる。昨年まではここで飯食ったりトイレ行ったりで何十分と休憩していたところだけど今日は7分ほどとどまっただけで最終チェックポイントを目指し出発した。


高取山を下り鵯越の駅を目指す。なんだか今回は調子がいい。丸山の住宅街の急登もぐいぐい登れる。スタートが遅かったのといつも以上に時間をくったこれまでの渋滞の遅れを取り戻すべくガシガシ進む。先週のエンデューロでも思い知ったけど僕の場合前半に体力を温存してどーのこーのとか考えても意味がない。後半は同じようにバテる。とばせる内にとばした方が何かといい成績が残る。
ところで今回はエネルギー補給についても意識する。まずは5時前に電車の中で弁当を食べた。須磨浦公園の駅ではスーパーヴァームとアミノバイタルを注入。栂尾山への渋滞待ちの間にはシーチキンマヨパンを食べた。鵯越の駅の横では1本50円のバナナを購入してその場でぺロリ。菊水山の登りに向けてエネルギー補給。駅の脇の山道を菊水山へと進んでいく。いつもはトイレに行きがてら休憩を摂る浄水場も今回はスルー。そのまま歩き続けついに菊水山への登りに差し掛かる。5時過ぎにスタートした去年はここの登り始めの辺りから渋滞が始まったけど今回は割と上の方まですいすい進めた。後半では渋滞に巻き込まれたけどこの間にカレーパンを注入した。菊水山には11時43分に到着。この時点で5時過ぎスタートの昨年の時間に追いついた。いい感じだ。ここでも弁当タイムの他の参加者を横目に止まることなく先に進む。せっかく稼いだ高度を一気に下げて天王吊橋を渡り再び鍋蓋山への登りに差し掛かる。毎度のことながらここの登りでも頂上まで断続に渋滞が続くけどそれも休憩時間だと割り切りイライラせずに積極的に休憩する。ストレッチしたりしてリラックス。弁当タイム真っ盛りの鍋蓋山山頂を12時42分に通過。ここもスルーしてお次は市ヶ原を目指す。弁当とか豚汁を売ってる大龍時もスルーしてハイキング&バーベキュー(??)の人たちでにぎわう市ヶ原に到着。ここもスルーして13時20分、桜茶屋に到着。ここでリザーバーにお茶を補給。焼きそばパンを食べエネルゲンを流し込む。最後に本日2度目のアミノバイタルを注入した。その間の10分は当然立ったまま。ちなみにこの休憩は当初から予定していたもの。そしてここから前半最大のヤマ場、摩耶山への登りへと向かっていく。   続く
準備運動を済ませスタート地点に向かう。スタートは6時25分。この時間なのでスタートのチェックポイントに渋滞はない。チェックポイントをスルーして2011年の全縦が始まった。旗振、鉄拐と進み渋滞ポイントの高倉台の階段へととりかかる。ここから須磨アルプスを越えるまで断続的に渋滞が続く。ここの渋滞で並んでると「全縦に来たなぁ」と実感できる。今年もいつものように渋滞が続いている。高倉台の階段から横尾山までの所要時間が1時間。そこから妙法寺への分岐までが30分。横尾の集落に下りるまでに要した時間は1時間50分。時はすでに9時を回っている。こりゃいつもより時間がかかってるんでないかい??
高取山を過ぎると若干集団が崩れ始めてわりかし自分のペースで歩けるようになった。ところで今回の全縦ではある作戦を立てていた。それは「休まず歩く。つーか座らない。」ということ。毎回毎回、後半でバテて予想到着時間を大幅にオーバーしてしまっている。で、どうすればいいのかというのを色々考えていた。そこで考えついたのがこれ。これまで色々山とか登ってきたけど最近確信した。それは登山中に座りこむような休憩を取るとその後パフォーマンスが著しく落ちるという事。体が冷えるのか何なのかわからんけど体がずっしり重くなるというかとにかく全身に疲労感が襲ってくる。たぶん座りこむとそれまでの運動しますモードになった体にストップをかけるような感じになるのではなかろうかと思う。操業中の工場を一度操業中止にするとすぐには再開できないようなものか??(う~む、上手いこと言えん・・・。)
まぁとにかく座らないこと。休むにしても座らず立ったまま休む。そのためにこの渋滞を「休憩」と位置付ける。待ってる間「これは休憩です」と意識して休むようにした。そしてもう一つ。ひざの負担を減らすこと。この縦走では後半でのひざ痛というのがポイントになると思う。どのみち後半でひざが痛くなるのは防ぎようがないことだ。CW-Xを履いてても塩尾寺にたどり着くころには完全にひざが破壊されている。それは仕方ないとしてそこに行きつくまでの時間を少しでもあと伸ばしにしたい。ひざが痛くなる原因。それは段差やらなんやらでジワリジワリとひざに負担がかかり、これを長時間続くとひざ痛が発生するんだと思う。そのためには大きな段差との登り降りでストックを有効に使う。登りでは足だけでなく腕も使って登る。下りではストックを先行させて少しでもひざにかかる負担を減らす・・・。そんなことは頭では分かっていても10何時間も歩いてたら最後の辺は無茶苦茶になってるかもしれん。それでも意識出来る限り実行する。さてこの作戦どうなる事やら。  続く
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1977/09/23
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さらりーまん
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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