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2008年12月23日
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テン場に戻りテントを撤収する。となりのテントあとにはおじさんと長野県警の山岳警備隊が。やり取りに耳を傾けると、大阪から来たこのおじさんがテントをデポして上にあがって一泊。一夜明けて降りてくるとテントが飛ばされて無くなっていたという。そりゃ昨日から今朝にかけて吹雪になってたからね。
DSCF8938.JPG僕の方は準備も終わり涸沢をあとにする。時刻は12時10分。最終バスまでもう5時間ないぞ。翌日も休みなので最悪沢渡まで降りれなくてもいい。しかし下山が翌日になると高速の渋滞に巻き込まれる。いやそれよりも何よりもこのぐっしょりと湿ったテントの中でまた一夜を過ごすのが嫌だ。
出発時、ジャケットとレインパンツを着るかどうかで少し迷った。でも結局このまま(着たまま)で下山開始。しかしすぐに暑くなって「くそ~脱いどきゃよかった~」と激しく後悔。本谷橋まで我慢しようと袖をまくり前を全開にして下山する。
時間がないのでとにかく足を動かす。本谷橋には12時50分過ぎに到着。ここでジャケットとパンツを脱ぎ、ザックカバーもアイゼンも外した。行動食でエネルギーを補充し荷物をまとめていると突然「がらがらがらっ!!!」と大きな音がした。音がした方を見ると前方で雪煙を上げながら落石が発生していた。
13時過ぎ、横尾を目指して歩みを進める。ここまで降りてくると雪が完全に腐っている。さらに進むと登山道はぐちゃぐちゃにぬかるんでいる。しかしそんなものはものとのせずに重戦車と化してどんどん進む。とにかく17時までに上高地に到着したい。DSCF8941.JPG前を歩くパーティーを何組か追い抜かし孤高にそびえる屏風岩に別れを告げ横尾は14時5分に通過。とりあえず予定通り歩けている。
空を見上げると雲行きが怪しい。真っ黒い雲が上空を覆っている。すると間もなく空から雨が降ってきた。しかし止まらない。しばらくすると雨は止んだ。しかし相変わらず雲行きは非常に怪しい。
徳沢には14時50分に到着。ここで10分休憩。行動食でエネルギー補給。これで持ってきた食料はすべて食べつくした。
DSCF8945.JPGお次は明神に向けて再び歩きはじめる。雨は断続的に降ったりやんだりを繰り返す。しかしレインウェア関係は着ない。時間との戦いなので立ち止まる時間がもったいないのだ。途中、前を行く登山者たちが樹林の方を眺めている。「何かいるんですか??」と聞くと「クマ」との答えが返ってきた。見ると10数メートル先に黒い塊がもぞもぞ動いてるのが見える。おぉ~あれは紛うことなく森のクマさんだ。(写真ではカメラがしょぼくてよくわからんが・・・)
登山中(とはいってもすでに徳沢まで降りてきてるんだが)にクマを見るのは初めてだ。しばらく様子を見ていたけど特にどうということもないので再び歩きはじめる。明神は15時40分に通過。ここまで来ると「あぁ間にあった~」と実感できた。歩くスピードを少し緩めアルプスとの別れをかみしめながら上高地を目指す。ここでちょっと強めの雨が降った後あられが降ってきた。こういうのを見るといくら麓とはいえここは山なんだなぁと感じる。そして小梨平に到着。DSCF8949.JPG最後に河童橋に挨拶をしてバスターミナルには16時20分に到着。涸沢から4時間余り。下り基調であるとはいえ自分的には上出来だ。沢渡へのリムジンバスは10分間隔での運転。会社や家族あてのお土産を買ってバスに乗り込む。ここまで来ると「う~む涸沢岳、登っときゃよかったな~」と思う一方で、登ってたら最終バスに間に合ってなかったという現実もある。来年リベンジしようかな。とりあえず非常に勉強になった山行であった。
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1977/09/23
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さらりーまん
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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