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2008年12月23日
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夕飯にカレーを食べてとっとと寝る。昨日も一昨日もカレーを食った。キレンジャーといい勝負だぜ。
そして夜。事件は起こった。降っていた雨は雪へと変わり風がビュービュー吹き始めた。平たく言うと吹雪はじめたのである。北アではこの時期でも吹雪になるとは聞いてたけどこりゃ想像以上だ。フライには雪が・・・つーか氷が張りついたようになるので内側から叩き割る。そういうのを何度か繰り返すうちにさらに風が強くなってきた。気づくと寝てる横のテントの側面が目の前まで迫ってきている。「なにこれ?」と側面を押してみると「げっ!!」 薄い布の向こうには雪の感触が。テントを設営するときに適当にペグを打ったものだからどうやらフライのペグが抜けている模様。そこへ横殴りの雪がどんどん積もってテントの側面を押しているようだ。(うまく文字で説明できん)
そこからどんどん状況は悪くなる。どうやらテントを固定するペグもすべて抜けたようでテントが強風に翻弄される。ポールが折れるんではなかろうかというくらいテントがたわみテントの側面が僕の顔に覆いかぶさってくる。テントの前面の開くと前室のペグも抜け完全に前室が無くなっていた。ペグを打ち直そうにもこの状況では外に出られない。テントの片側は強風にあおられて浮き上がってくる。天気予報では0時から晴れマークになっていたからあと数時間耐えればこの吹雪も収まるだろうと思っていたけど、0時を超えてもこの吹雪は収まるどころかますます激しくなるばかり。風と雪に押されてテント内の居住空間がどんどん狭くなってくる。「いや~ペグをしっかり打たないとこうなっちゃうんだなぁ~」と身をもって体験できた。そして「みんなテントの周りに雪のブロック積んでたけどこういうことだったのねー!!」と体でもって理解した。その一方でシュラフの中はぬくぬくで非常に安心感に包まれていた。テントシューズを履きダウンジャケットの上から雨具を装着。テントはぐわんぐわん揺れてるけどひとまず凍え死ぬことはない。フライのペグが外れているのでテント本体もじわじわと湿っぽくなってきたけどシュラフはシュラフカバーで守られているので濡れることはない。しかしこの荒天。「こりゃ涸沢岳に登るとか言ってる場合じゃないぞ」
この天候ではテントを撤収することさえ困難だろう。テントの外に出た瞬間にテントごと風に飛ばされそうだ。どんどん思考がネガティブになる。
しかしこの吹雪の中、なんとか耐え忍んで無事に朝を迎えることができた。
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HN:
としぷー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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