忍者ブログ
2008年12月23日
[917] [916] [920] [919] [918] [915] [914] [913] [912] [911] [910]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

テントの中にザックをデポしウェストポーチに必要なものを入れてスタート。穂高岳山荘の建つ白出のコルを目指す。ザックを背負っている軍団の中では完全に軽装に見えるけどとりあえず必要なものは持っている。無駄に重い荷物を持つ必要はないと思っている。ライトアンドファストだ。
DSCF8914.JPG15分ほど登り後ろを振り返る。涸沢のテント村がずいぶんと小さくなっている。スタートが遅くなった分を取り戻すべく登っていくも前が詰まって進めない。我慢できなくなった人が列を外れて脇を登って行こうとするけど一人ラッセルでこの行列を抜くのはなかなか体力を消耗する。結局は渋滞の先頭にたどり着く前に再び行列に戻っている。


DSCF8919.JPG僕は無駄な体力を使いたくないので我慢して列についていく。そして休憩で止まる団体のわきを休まず進み少しずつ前へと上がっていく。それでも前は詰まる。





DSCF8921.JPGそしてふと後ろを振り返る。「どわぁぁぁ~」。予想以上の高度感。涸沢のテントがミジンコのように見える。しかし恐ろしいほどのこの傾斜。なんかす~っと引っ張られそうになるこの感覚。ここで滑ったらただではすまん。その後もどんどん傾斜はきつくなる。久々にピッケルが大活躍する。雪はどんどん締まってきて先行者のアイゼンの跡がくっきり見えてくる。2,4,6,8、・・・みなさん12本爪ばかりだ。僕の前を行く人たちの爪を数えても12本。しかし僕のは10本。大丈夫か、これ??正直、この時期のこのエリアの山行を甘く見ていた。つーか、そこまで考えが及ばなかった。燕岳なら十分な装備でもここでは少々不安になる。再び後ろを振り返る。「うわぁ~」 めまいがするほどの高度感。しかもこの斜度。これを下ればならんのかと思うと大いにビビる。この気持ち、剣岳を登った時の感じと同じだ。登りながら下りのことを考えて気が重くなる。頂上に着いても下りのことが心配で心配でしょうがない。ぶっちゃけこれまで登った雪山の中では断トツにハイレベルだ。これまでここの斜面で滑落したやつとかおらんのかな。つーかそんなレベルのやつらはここにはやって来ないのか??
上に行くほどどんどん斜度が増してくる。時折強風が吹き耐風姿勢で耐え忍ぶ。余計なことは考えないようにしてるけどこの急斜度。登りは何とか登れても下れるんですか、ここ?ネットとかでは下りはシリセードとか言ってるけどこんなとこシリセードで下るのか??無理無理。こんな壁みたいな傾斜、滑ったが最後よう止まれんわい。ビビりビビり登るうちにコルの稜線まで上がった。山荘に到着したのは9時半。ほぼ空身なのでもっと早く登れるかと思ったけど渋滞もあって普通のルートタイム通りの時間がかかった。
PR
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
としぷー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]
○photo by hanamaru.○