鈴鹿のエンデューロ 其の３

夜中に何度か目が覚める。３時過ぎ。さすがに周りも静かだ。外は相変わらず雨。あと２時間で起きねばならん。やっぱ雨かな。
５時。ケータイのアラームに起こされる。周りはすでに動き始めている。経費節減のために嫁に作ってもらった弁当を食べる。寝起きに食べる鳥の唐揚げが胃袋にしみわたる。
山でもそうだけど自転車でも準備が遅い。荷物をまとめて出陣した時にはすでに時刻は６時を回っていた。
朝起きた時には普通に雨が降っていて「行きたくねぇなぁ～」なんて思っていたけど今はなんとか小康状態。ただしいつ降っても全然不思議じゃない状態だ。みんな続々と出陣してるし、ここまで来て行かないというのもありえないのでとりあえずサーキットに向かう。路面の状態は雨が上から降っていないだけで普通に雨の日の路面である。こりゃシューズも汚れるし中までぐっしょりいきそうだ。改めて嫌だなぁ～。
とりあえず受付を済ませる。去年は結構ならんだけど今年は出陣の時間が遅かったために全然ならぶことなく受付完了。時刻はすでに６時４０分になろうかというところ。早いとこコースに出ないと試走ができなくなってしまう。晴れていればローラーでアップをしようと思ってわざわざ家から持ってきたけど雨降りだったためにローラーでのアップは中止。てことなので試走でアップも兼ねなければならない。と、コースに向かう前に目に飛び込んできたマヴィックカーをケータイでパチリ。バイクもパチリ。
６時５０分前、いよいよコースを試走する。雨は降っていなけどこの路面状況は雨降りの時と大して変わらん。タイヤが路面の水をはね上げて背中が濡れる。後ろにつくと前のバイクからの水しぶきが飛んでくる。こんな状況だと落車の危険性がグッと高くなる。明日は仕事がめちゃくちゃ忙しい日。休むことは絶対に許されないので落車だけは絶対に避けねばならん。自分がコケないのはもちろんとして巻き込まれることも避けねばならん。ヘアピンと２５Ｒ、デグナーカーブから第一コーナーへと続く下り坂も要注意だ。大雨の春のエンデューロでも落車が続発していた。慎重かつビビりながらコースを２周試走した。