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2008年12月23日
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右足をかばいながら騙し騙し歩く。しかし天下の富士山にうちらしかいないというのはどうしたことか・・・。6合目まで来ると工事現場の看板が出てきて「登山禁止」と書かれている。僕ら的にこれはTシャツ・ジーパン・スニーカー姿でシーズンオフの富士山にやってくるド素人に向けたメッセージだと好意的に受け止め先へと進む。(しかしそのど素人の中に天城山の駐車場の横で足をくじく奴も含まれているという事には残念ながら当時は気付くことができなかった。)このあたりからだいぶ雪が増えてきたのでアイゼンを装着した。あいかわらず足は痛かったがそれでも進む。時折ガスが切れて瞬間的に周囲が見える。荒涼とした雪渓のような景色に得も言えぬ不気味さを感じる。「でかい山だな・・・」と素直に感じた。新7合目を過ぎ「あれ?7合目通ったっけか?」と地図を確認。独立峰の1本道であるためまともに地図を見ていなかった。しばらく進み「おっ、8合目か??」と思ったところは「元祖7合目」  「なんなんだこの山は。「新」とか「元祖」とか勝手に名乗ってんじゃねーよ!!」と突っ込みを入れていると地図の先、9合目の上部に「9合5勺」の文字を発見。「もうやりたい放題だな」と苦笑してしまった。つーかそんな事を計画段階ではなく現場で気づいてるところが今となっては恐ろしい。こんなことを山をやってる人に話そうものなら軽蔑されて口もきいてもらえなくなるだろう。別にこの時期の富士山を舐めてたわけではなかったんだけど結果としては舐めていた。8合目に向かっている途中でとうとう雨ではなく雪が降ってきた。あいかわらずガスに覆われ風もますます強くなってくる。このまま登り続けても山頂まで行く事は時間的に不可能だ。さらにルートも岩場が多くなってきた。今の僕の足では登りは行けても下りは厳しい。ここらが潮時だと考え8合目の直下で引き返すことにした。こんな天候だし足の状態も最悪なので仕方がないとはいえ何ともやりきれない不完全燃焼な山行となってしまった。ちなみこの時のリベンジを果たすため翌年のGWにもこの富士宮口へとやってきた。しかしこのときは前回をさらに上回る最悪の天候に見舞われた。前日の夕方に5合目駐車場に到着したもののこの日は前回をさらに上回る暴風雨でトイレに行くだけで全身びしょ濡れになる始末。おまけに一晩中吹き荒れた暴風は車がひっくり返されるんじゃないかと本気で心配するほど凄まじいものだった。結局このときは前回よりもさらに遅い9時スタートとなってしまい、足の調子は良かったものの結局前回と同じ8合目直下で引き返す羽目になった。しかし歩いて下るのがめんどくさかったため3時間弱かけて登ったところを尻セードで30分ほどで下ってしまった。せっかくだからと途中で滑落停止の練習も交えながら下ったため5合目の駐車場にいる一般人には「あいつら何やってんだ??」と思われたに違いない。
昨年は雪の富士山はあきらめ8月の北岳縦走の帰りに登る予定だったものの北岳下山翌日の台風直撃により無念の中止。しかし身延の宿から帰る頃には台風の影響はほとんどなくなり帰りの電車で「無理しても行けばよかった~!!」と地団太ふんで悔しがった。さらに言うと浜松に着くまで帰るか戻るかを悩み続け完全に不完全燃焼で川西に戻ってきた。その翌日なんと静岡地方を巨大地震が襲い新幹線のダイヤはズタズタになり東名高速もぶっ壊れ通行止めに。もし浜松から富士宮に戻っていたにしてもどのみち登ることは許されなかった。これもそれもすべては天城山での暴言が山の神様の逆鱗にふれた結果だと思っている。やはり山には謙虚な姿勢で臨まなければならない。そんな感じでただ靴下を買ったという話でここまで脱線してしまった。今年の夏はこの靴下で足首を守りながら謙虚に北アルプスを縦走したい。

・・・終わり
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男性
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1977/09/23
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さらりーまん
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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