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2008年12月23日
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鹿児島中央発19:41の南宮崎行きはキハ40系だ。この区間をDCで走り通すのはこの列車だけだ。名残惜しい鹿児島中央を離れ、鹿児島を過ぎ竜ヶ水にやってきた。出来れば明るい時間帯にここにやってきたかった。3分停車だけど車内は結構込み合っていて動きにくかったのでおとなしく座席に座っていた。列車はさらに進み隼人、国分でかなりの乗客が下車した。国分できりしま16号に追い抜かされた後、霧島神宮へ向け山越えに挑む。厳しい上りに差し掛かると列車のスピードは一気に落ちる。函館線の山線を走っているようだ。エンジンは唸りを上げているがどんどんスピードは落ちていく。今にも止まってしまいそうだ。なんだかロードで六甲山を登っている僕みたいだ。そんな事を思っていると何だか様子がおかしい。エンジンは唸りを上げているのに全然進まない。そうこうしているうちにとうとう止まってしまった。「ほんとにおかしいな。なんだこの違和感は??」と思っているとなんと列車がずるずると後ろに下がり始めた。「え??おいおいこりゃやばいぞ」。エンジンは唸るが前に進まず、重力に負けて後ろに下がっていく。自動車学校時代の坂道発進的な感じだ。あわてて車掌が先頭車へと向かっていった。なんだかわくわくするけどちょっと身の危険も感じる。このまま後ろに下がって行ったら三浦綾子の塩狩峠みたいになってしまうではないか。しばらく登っては下がるというのを繰り返した後、列車は唸り声をあげプルプル震えながらゆっくりゆっくり坂を登っていく。しばらくすると車掌が戻ってきた。「風が強くてレールに積もった落ち葉が原因で車輪が空転してた」とのこと。鉄道旅行歴16年を数えるけどこんなことは初めてだった。時刻表を眺めると電車だと国分ー霧島神宮間の所要時間はだいたい12,3分。ところがこのDCだとなんと22分!!ただでさえDCにはこの山越えは厳しいみたいだ。結局霧島神宮には数分遅れて到着した。霧島神宮を出発してからしばらくするとうつらうつらとまどろんでいた。気がつくと列車は西都城へ。真っ暗闇が続いていた車窓に都城の街の明かりが飛び込んでくる。栄えてるなぁ都城は。その都城の市街地を抜け再び暗闇へと突っ込んでゆく。再び街の明かりが見え始めると終点、南宮崎へと到着した。
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プロフィール
HN:
としぷー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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