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2008年12月23日
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 六時に起きる予定があと五分あと五分とやってる間に七時になった。レストランには七時半過ぎにいく。夕食(食べてないけど)と同じくバイキングで食べ放題。味噌汁、目玉焼き、ベーコン、サラダにスクランブルエッグなど好きなものをお皿にもってモグモグ食べる。豪華というわけではないけどうまい。「たっぷりエネルギーをとるぜ」とご飯は大盛りで二杯。
有り余るほどのカロリーを摂取し荷物をまとめてチェックアウト。八時出発予定が八時半までおしていた。大丸温泉の駐車場でスノーシューを履いていざ出陣。天候は雪。天気予報通りだと下界は雨なんだろうな。昨日つけた僕のトレースは降り積もった雪で完全になくなっていた。時刻はすでに8時50分をまわっていた。僕の他に登ってる人がいるのかと少々不安になるもこの時間から登り始める人たちもいたのでちょっと安心した。他に登る人がいたにしても僕が最後かと思ってたので心強い。
昨日同様スノーシューで新雪の登山道をバフバフ進む。当然車道を串刺しにする登山道を突き進む。が、他の人は雪のない車道を歩いているようだ。ロープウェイの駅からさらに雪の深くなる登山道を進む。車道組もここからは登山道を歩かねばなるまい。前方に2人組のパーティーを発見。つぼ足らしくずぼずぼ埋まって歩きにくそうだ。すぐに追いつくかと思ったけど結局追いついたのは峠の茶屋の駐車場の手前であった。あいさつがてらどこまで行くのか尋ねると朝日岳までだという。いや~僕よりも上級者だわ。でもこの2人、スノーシューを持っていた。なんで使わないんだろ??ここで使わなきゃ使うとこなんてないと思うんだが・・・。
2人と別れ僕は峠の茶屋の標識の写真を取るべく昨日よりさらに雪深くなった駐車場へと入っていく。と言いながらもこの分だと鳥居あたりで再び合流するな。大粒の雪ではないけど絶えず降り続くことでずいぶんと積もっている。昨日つけたトレースは完全に埋まってきれいな新雪の雪原を歩く。新雪だけに多少は沈むけどスノーシューの威力を存分に味わうことができる。去年はここでずぼずぼ埋まって大変だった。今日も標識からは朝日岳は見えなかった。
鳥居でさっきの2人組と合流。別にラッセルしてもらったという感覚は無いけどここで後ろにつくのも気が引けるので先頭を歩く。DSCF8652.JPGちょっとだけ急登をこなし木々の隙間を縫うように歩くと峠の茶屋と峰の茶屋跡の中間地点のレリーフに到着。後ろから2人来たので5人になった。ここで朝日岳の2人が無線で誰かと交信。いやーかっちょいいな。僕も無線の免許を取ろうかと思ったこともあったけどケータイあるしってことでやめてしまった。
DSCF8656.JPGここまで来ると前方に小屋が見える。峰の茶屋跡避難小屋だ。ここから先も僕が先頭を行く。しかしこれ以降の道というのがこれまでの道と違い斜面のトラバースといった感じ。いけるとこまでと思いながらスノーシューで頑張るも数分で放棄。やっぱりスノーシューはトラバースには向いていない。雪の中にずぼっと突き刺してデポした。
その間、僕の後ろに続いていた人たちには先に行ってもらった。その後にもさらに登って来る人たちがいてその人たちの後ろについて再び歩きはじめる。なんだかんだで10人くらいの列ができた。
小屋には10時50分くらいに着いた。予定よりも30分遅れだ。とりあえず小屋の中に入る。テルモスのお湯を飲んでいると後から何人か入ってきた。どうやらこの小屋の中にいる10人弱は一つのパーティーであることが判明した。同じパーティーなのにここまでバラっバラで登ってきたようだ。外に出ると朝日岳に登る二人の横にいつの間にか女の人が2人。どうやらこっちの方も同じパーティーなのにバラバラで登ってきたようだ。てことは今いるのは茶臼岳に向かう10人弱と朝日岳に向かう4人パーティーと僕ということだ。雪山の単独行って少ないなぁ。雪山も年に1度くらいはやってるけど圧倒的に単独行は少ない。以前登った荒天の安達太良山もくろがね小屋にたどり着いたのは2人パーティーと5人パーティー、それと単独行の僕だけだった。予約した時は予約が60人以上いるから廊下で寝てもらうかもって言われてたけど余裕で畳の上で寝れた。残りの人たちはみーんなキャンセル。天候の回復した翌朝、麓に待機してた大量のツアー軍団が大挙して登ってきていた。
ここから先は強風にさらされるので目だし帽をかぶる。目だし帽にゴーグルという完全防備で山頂を目指し出発した。いきなり新雪に埋まる。ルートはわかっているのに雪に阻まれてなかなか進めない。なんだこれ??事前に仕入れた情報と違うぞ。つーか人のHPなんかでは全然雪がないのに今日はめちゃくちゃ積もってる。強風の中、茶臼岳山頂を目指し進む。DSCF8661.JPG後ろを見るとガスの中、朝日岳に向かうパーティーが出発しているのが見えた。
情報通り、非常に風が強い。これまでの登りではゴーグルの中が曇って見えにくくなってたけどこれだけ風が強いとベンチレーターから風が吹き込んできて曇りが解消されて快適だ。途中で上から降りてきた人とすれ違う。単独行だ。僕が先頭で登ってる時にトレースがあったんだけどこの人だったんだな。しかし雪が多い。僕がメインの情報源として使っている「新版・日本雪山登山ルート集」(山と渓谷社)にもここから先の登りの写真では岩場の岩がしっかり見えてるのに今日は完全に雪の下に埋もれている。GPSがあるのでルートはわかるけどずぼずぼ埋まってなかなか進まない。「これルートあってる??」と何度もGPSを見る。はい、間違いなくあってます。さっきすれ違った人のトレースは全然ないのであの人は途中で引き返してきたんだと思う。
DSCF8667.JPGそうこうしてるうちに後ろから来た10人弱のパーティーに追いつかれたのでここで合流。そのまま一緒に山頂まであがった。あがってしまえば「あともう少しだったんだなぁ~」と思うけど一人で登ってるときははっきり言って自分が登ってるルートに自信が持てなかった。茶臼岳頂上には12時25分に到着。途中小屋で15分くらい休んだから実質的には予定よりも1時間遅れでの到着だ。
DSCF8670.JPG頂上もまったく展望がきかない。強風吹きすさぶただ真っ白な世界。長居は無用と写真を撮ってもらってから下山にかかる。視界はきかないし風と雪で自分たちがつけてきたトレースがすぐ消えるのでGPSとにらめっこしながら注意深く進む。しかし視界のない雪山というのはほんとに危ない。重力に任せて間違った方向へ下ってしまえばとんでもないことになる。結局避難小屋までこのパーティーと一緒に下りてきた。DSCF8679.JPG写真を撮ったりで少し止まったりすると先行するパーティーはみるみるガスの中にかすんでいく。
パーティーは小屋で休憩に入ったので僕は単独で下山する。あの人たちは車だろうけど僕は1日2本しかない路線バスで麓まで下りなければならないからだ。バスの時刻は15時30分。予定通りいけば下山後にひとっ風呂浴びれると思ってたけど微妙な時間になってきた。
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1977/09/23
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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