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夕焼けを堪能したのち、小屋の横にあるテーブルでホルモンをあてにビールを飲む。小屋の中では小屋の人が宿泊客に花や動物なんかの話をしていて最後はホルンを演奏していた。日もとっぷり暮れビールもあてもなくなったのでトイレに行って寝ることにした。そのトイレ。山のトイレというとなかなか手ごわいところが多い。今までで一番厳しかったのは焼岳小屋のトイレ。下界では見たことのないようなバカでかいハエがまるでB29のような重々しい重低音を轟かせながら狭い「大」用トイレを飛びまわる。僕はいつ自分に向かって飛んでくるのかと本気でおびえながら大の用を足していた。そして今回の燕山荘のテン場のトイレはというと・・・。ヘッドライトに照らされたこのトイレ、昼間には見えなかった世界がそこには広がっていた。昼間は暗くて見えなかった「大」のトイレの穴の底。夜になるとヘッドライトに照らされヒジョ~によく見える。「紙は絶対に捨てないでください。微生物が処理します」とのことで、底をのぞくと何やら泡がプクプクたっている。しかしよく見ると「そうきたか~」
泡ブクに見えたのは発酵中の泡ではなく排泄物の海を泳ぐ大量の「ウジ虫ちゃん」であった。しかも威勢のいいやつらがトイレの穴の壁をよじ登り上へ上へと這い上がってきているではないか!!!観察していると大概の奴らは途中で力尽き肥溜めへと落ちていく。しかし脱出に成功した数匹の精鋭部隊が僕の足元で元気に自由を謳歌している。まさに自由への壁だ。そんな光景を目の当たりにし「微生物が処理しますっていうのはバクテリアとかそんなんじゃなくてウジ虫ちゃんということだったんですな」と感心しながら用を足してテントに戻った。
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