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2008年12月23日
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DSC_6493.JPG食事を終えて部屋に戻る。そしてカメラを持って外に出る。オーナーさん曰くラッセル車はいつもより20分くらい早く来るんじゃないかって事だったので20:20分頃来るのかな??
それまでは少々時間があるので駅を正面からパチリ。雪が降り続いている。さすが函館線の山線沿線だ。
DSC_6506.JPGホームに向かいウロウロする。木々に囲まれたホームからはスキー場が見える。その明かりを見ながら将来北海道新幹線が開通したらここはどうなってしまうんだろうと少々気持ちが沈んでしまう。まぁ自分個人の勝手な意見を言わせてもらうと「これだから新幹線は嫌いだ。」  このまま新幹線建設が進んだら日本各地でJRの線路が分断されてしまう。北陸もやばいし北海道もやばい。ぶっちゃけ東海道と山陽新幹線以外いらんでしょ・・・なんて事を言うと東北・上越・長野・九州の人たちから非難轟々だな。やめとこう。
しかしラッセル車がなかなか来ない。ニセコ方面から来ると聞いているのでそちらの方を注視しているんだけどなかなか来ない。5分過ぎ10分過ぎてもやってこない。雪遊びに興じているチビが雪だるまを作ってくれと言うので作り始める。相変わらず両手で握っても固まりにくい雪だ。パウダースノーってすげーな。つーか北海道の子供たちって雪だるま作るのも大変そうだ。
結局ラッセル車は定時の20:41分に通過。どうせまともに撮れないので写真ではなく動画で押さえた。もし20:20分頃に通過していたなら急いで風呂に入って上下の最終列車を撮影しようかと思ってたけどこの時間になってしまっては無理だ。明日に備えてチビを早く寝かさなければならないんだけどこれはいたしかたがない。一度宿に入り僕らの後につかえている人(一緒に食事した京都のおっちゃん)に先に風呂に入ってもらうようにする。
63faf98e.jpeg21:00、上りの長万部行きの最終列車が到着・発車。そして21:23、下りの最終列車は3両編成で札幌目指して発車していった。この時にはホーム上にある離れのロッジに泊まってる人も見物に2人ほど出てきていた。「電車好きなんですか?」と聞かれたので「えぇ。がっつり鉄ちゃんですわ」と答える。すると「ならこのロケーションは最高ですね」と言ってくるので「え?電車好きじゃないんですか?」と聞くと「いや、僕らはただ滑りに来ただけなんで」とおっしゃる。ここの宿に泊まるのは全員鉄ちゃんだと思っていたので意外だった。まぁ鉄ちゃんじゃなくても駅が宿っていうシチュエーションはなにかくすぐられるものがあるんだろうな。
さぁ時間も時間なので大急ぎでお風呂に向かう。ホーム上の離れにあるオーナーさん手作りの丸太風呂だ。ここもホーム上に離れとして造られている。雪が降りしきる中薄着でホームに飛び出し「よっこらしょ」と扉を開ける。すると「おわぁ~」とびっくらこいてしまった。扉を開いたその先にはいきなり風呂の洗い場となっていた。脱衣所ってもんがないのである。「こんなところで着替えを置いていたら湿気てしまうではないか」などと野暮なことを言ってはいけない。ここは「これは何と野趣あふれる風呂なんだ!!」と言うのが粋である。丸太をくりぬいた浴槽にはとてもわくわくした。今回はチビを寝かさなければならないのでそんなにゆっくりしてもいられない。次来る時はもっと早めに宿に入ろうと強く思った。風呂からあがりチビの歯を磨き早々に寝かせる。僕の方は荷物の整理とかあったので結局布団に入ったのは23時過ぎであった。
 
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DSC_6540.JPG自分たちが乗ってきた列車を見送り駅舎の中に入る。「おぉ~!!」  目の前には楽しみにいていた今宵の宿「駅の宿ひらふ」が。いやーとうとうやってきた。入り口の横には段ボールの中で丸まって寝ている猫ちゃんが。さっそく中に入る。DSC_6488.JPG丸太でできたテーブルにイス、天井からぶら下がった電球、とても温かみのあるお宿だ。出迎えてくれたオーナーさんも口調がとっても柔らかくてとっても人の良さそうな感じ。翌朝早く出発するので先に精算をすまし部屋に案内される。駅舎の2階の部屋だ。相部屋ではなくチビと二人部屋。いやーいいねぇ、この感じ。山小屋的な感じの部屋だ。ぶっちゃけた話、嫁はダメだろうな。でも僕はこういうのが好きだ。部屋の壁には手書きの列車通過表が張ってある。そして「んん??」 何と旅客列車のほかにラッセル車の通過時間まで書いてあるではないか。これは珍しい。つーかラッセル車に時刻表なんてあったのか。これは絶対に見よう。
荷物を置いたら夕飯を食べに下へ降りる。僕らのほかにはおっちゃんが一人で食事をしているだけだ。正直年末年始は相当込み合うといったことを聞いていたので駅に着いて中に入る時も大勢の人がわいわいがやがや食事をしているんだろうなぁと思っていたのでこの状況にはなんか肩すかしをくらったような感じだ。今日はこれだけしか泊まり客はいないのか??
オーナーさんに「ラッセル車が通るんですねぇ」と話しかけると「今日は雪が少ないから早めに通るかもしれない。8時20分くらいかなぁ」とおっしゃる。ほほぉ~、毎日ホームの横で過ごしているとそういうことも分かるんだな。
食事を頂く。今日はお鍋だ。ボリューム満点で最後は雑炊でしめる。あとイクラもついている。ご飯はおかわり自由だ。この食事内容でこの宿泊料金。素晴らしい。チビ用にプラスチック製のお椀とスプーン、それにドラえもんのふりかけも頂いた。うれしい気配りだ。しかしいきなりチビがかましてしまう。ふりかけをかけたご飯のお椀をひっくり返したのだ。床に温かいご飯とふりかけをぶちまけてしまった。やってくれるわ。
チビとわけながら鍋を食べる。美味しすぎてご飯を3杯もおかわりしてしまった。同じテーブルに座っているおっちゃんとも話をする。物腰の柔らかい穏やかな人だ。京都からの人で年末年始はだいたいここで過ごしているらしい。そしてこの人もやはり鉄ちゃんであった。今回は仕事の都合で東京に行っててそのまま飛行機で飛んできたらしい。千歳からは鉄道でなくニセコのスキー場行きのバスでやってきたそうだ。帰りはトワイライトだそうだ。だめもとでみどりの窓口に一つだけB寝台のコンパーメントがあいていたらしい。
食事をしているとホームに19:11発の小樽行きが入ってきた。部屋着で飯を食ってるその目の前に入線している列車が見えるのは駅の宿ならでは醍醐味だ。列車内には2人の外人さん(今は外国人と言わねばならんのか??)が見える。そういやテレビでニュージーランドとかからのスキー客がめちゃくちゃ増えてるとか言ってたな。チビに「手を振ってみろ」と言い手を振らせた。すると外人さん(外国人さんですな)も手を振ってくれた。おぉ~。うれしくなって僕も手を振る。外人さんはやっぱノリがいいわ。
早々に食事を終えたチビが退屈して色々悪さを始めたので僕も食事を切り上げる。雑炊にする前にご飯を3杯もおかわりしてしまったので満腹で締めの雑炊までたどり着けなかった。でも大満足。ボリューム満点でとても美味しい。今回の旅で一番満足できた食事であった。
 
札幌では土産を買い求める。僕は会社用に鮭とばを。出勤初日は仕事終わりに会議室で飲み会なのでそれ用に買っておく。「〇い恋人」みたいなベタベタな土産よりもこっちの方が実用的(?)だ。そしてチビは友達用の土産を買う。嫁から「チビが好きなものを選ばせたらいい」と言われているので基本的には口出しはできない。しかし一つ目にチビが選んだのは普通のポッキー。さすがにこれはいかんと思い「もっと北海道的なものを選びなさい」と考え直させる。つーかそれっておめーが食べたいだけだろ。ちなみにチビが土産に選んだのはロイズのチョコ菓子が2つに北海道仕様のマーブルチョコ。まぁこれならなんとか大丈夫だろ。マーブルチョコを貰う子が一番しょぼそうだけど値段的にはロイズと横並びだ。ちなみ嫁からの指令でこのチビの友達3人の親用にも土産を買わされる。結局土産だけで5000円近い出費を背負わされた。きついわ~。
ホームに上がり16:14発、千歳空港からの快速エアポートで小樽に向かう。札幌では座れなかったのでデッキで過ごす。琴似で席が空いたので座る。結露で窓の外は良く見えない。
16:46、小樽着。急いで長万部行きに乗りこむ。ボックス席に空きは無くロングシートに腰掛ける。規制っぽい人も多いけどスキーを持ってる人も何人かいる。どっちにしろ各々の荷物が大きい。
16:53、小樽を出発。小樽を出ると一気に雪の量が増える。久々に乗るこの区間だけどさすがに函館本線だけに堂々としたホームを構えた駅が多い。室蘭線に地位を奪われローカル線に成り下がってはいるけれど宗谷線や石北線のそれとは一線を画しているような気がする。
余市、倶知安と主要の駅を通り18:13、目的地の比羅夫に到着。宿目当ての乗客が多数いるかと思っていたら意外にも下車したのは僕らだけだった。根室を出てから約10時間。とうとう比羅夫にやってきた。
釧路に到着し昼食を買いに改札を出る。ホントはホームで売られている駅弁を食べたかったんだけど悲しいかなお金がない・・・。キオスクで弁当を買おうかと思ってたらチビが「こっちこっち」と僕を引っ張る。行きついた先は「豆地蔵」であった。一昨日の晩にここで五目御飯のおにぎりを買ったのを覚えていたのだ。そしてこの日も五目御飯のおにぎりを4つも買わされた。
買うものを買ったら改札をくぐり自由席の乗り口へと並ぶ。根室からやってきた時にすでにここに荷物を置いていたので先頭である。札幌からのスーパーおおぞら1号が到着。これが折り返し札幌行きのスーパーおおぞら8号となって札幌を目指す。車内清掃が終わるまでは車内に入れない。車内清掃が終わり「おりゃー!!」と乗り込む。10両あるうち自由席は2両だけ。来る時は全く話にならなかったので今回は気合を入れて並んだものの今回は先頭に並んでなくても悠々座れた。何年か前の元旦、フリーきっぷで釧路からおおぞらで札幌に向かった時もこんな感じだった。座れなかったら嫌なので念の為指定席も取ってたんだけど自由席の2人掛けを1人で座ってのびのび乗った記憶がある。
DSC_6440.JPG11:29、釧路を出発。何度経験しても釧路を出発するときは感傷的な気持ちになる。札幌までは約4時間の旅。しかしチビの世話でなかなか車窓の景色を楽しめない。それでもチビがDVDを見てる間、そしてチビが眠ってしまってからは外の景色を眺めることができた。帯広に到着。大勢の人が乗ってきて通路やデッキに立ってる人たちも多い。いやー帯広、さすがです。しかし特急ってつまらないほどに早いな。普通列車なら釧路ー帯広間は約3時間。特急だと半分の1時間半で着いてしまう。帯広近郊の町を走り抜けあっという間に新得に到着。かぁ~、30分だよ。すごい。
ここから列車は雪深い山間部へと進んでいく。新狩勝トンネルに突入。これで根室線ともお別れだ。トンネルを出て石勝線を行く。DSC_6479.JPG木々に積もった雪景色が美しい。車両前部の電光掲示のニュースを見ていると何とオウムの平田氏が自首したとのニュースが流れた。「おぉ~」と思うと同時に「なんでこのタイミングで??」とも思う。
13:50、トマムに停車。特に人の流れは無い。この列車の次の停車駅は南千歳だ。占冠、新夕張、追分はすっ飛ばす。「次の停車駅は南千歳です」と聞くと「あぁ、もう着いちゃうんだな」と思うけど時間にして55分。距離で言うと98.6キロ。100キロ近くもノンストップで走る昼間の在来線、他にないんじゃないかな。
列車は南千歳に到着。ここで多くの乗客が降りた。札幌に向かう客よりも空港に向かう客の方が多かったんだな。少なくとも自由席に関しては。
車内はがらがらになった。僕らの前の席の向きを変えて4人掛けのボックス席にする。いやいやノビノビですよ。南千歳からは雪が降ってきた。それまで散々山間部を走ってきたのでなんだか「今さらですか??」みたいな気持になる。ここから札幌までは44キロほどもあるけど気持ち的にはすでに札幌の一部に突入したような気持ち。僕的にこの気持ちになるのは長万部方面から来ると小樽、旭川方面から来ると岩見沢だ。長万部方面から来た時の小樽だと「いや~来たねぇ」と思うけど旭川方面から来た時の岩見沢だと「あーもう終わるな(旅が)」という気持ちになる。今回は後者の気分だ。まぁあと丸一日あるんだけどね。新札幌を発車すると残り少ない乗客ともども一斉に降りる準備を始める。そして定刻の15:15、札幌到着。釧路からの約4時間の旅が終わった。特急のおかげで今回みたいな詰め込んだ旅程が組めるのだけど乗ってるぶんにはちょっと味気ない。僕にもっともっと時間があればのんびりゆっくり鈍行の旅をするんだけどな。まぁそうなるとチビと一緒というのは無理だな。
DSC_6372.JPG根室の駅に戻る。釧路行の列車までは20分以上あるけどすでに並んでいる人たちもいる。僕らも並ぶ。
8時13分、釧路からの列車が到着。この列車が折り返し釧路行きになる。釧路行きの改札が始まる。後ろを見ると僕等の後ろの行列もだいぶ長くなっていた。改札口を抜け座席を無事確保。元旦だからまだ混みあわないと思っていたけどそれなりに乗客は多い。乗車率は8割ほどか。それでも昨日の釧路ー根室間よりは空いている。
今日は比羅夫までの長距離移動。これから10時間の長旅だ。8時22分、釧路に向け出発。JR最東端の東根室に停車して花咲は通過。時折シカピッピが鳴る。すると乗客の何人かが運転席側のデッキへと向かう。チビも行きたがるがそれなりにデッキが込み合っているのでここは引き留める。釧路までの道のりを昨日根室のセイコーマートで買った仮面ライダーの本やDVDや食事やジュースでなんとかごまかす。落石岬辺りの丘陵の景色はなんとか見れたけどそれ以降の景色はチビの相手をせねばならんのでほとんど見れない。悲しいものよ・・・。
初田牛や糸魚沢に着くと「秘境駅だ」みたいな声が聞こえてくる。やりましたなぁ、牛山さん。糸魚沢では2人の乗客が乗ってきた。お父さんと男の子。こんなとこから乗ってくるとは間違いなく鉄親子だ。いいねぇ。羨ましい。あんな親子になりたいもんだ。って、傍から見たらすでになってるか・・・。
DSC_6405.JPG糸魚沢を発車し列車は湿原を抜け厚岸湖のほとりを走る。白鳥が悠々と泳いでいる。いやー何度乗ってもこの区間の景色はすばらしい。
厚岸に到着。ここまで来ると釧路エリアに入ったなぁと感じる。ここから釧路までは40分ほど。しかし窓の外を見ていたらあっという間だ。朝早かったのでチビは眠ってくれた。今回の旅で僕が車窓の風景に浸れるのはチビがDVD見てる間と寝てる間だけだ。でもそれはそれで一人旅とは違った楽しみがある。
列車は東釧路に到着。この旅で6回目の通過だ。その昔、ダイエーだった駅前の建物はコープへと変わった。
東釧路を発車して次は終点釧路。寝ているチビを起こし降りる準備をする。「根室の旅も終わったなぁ」納沙布岬を出発してからまだ3時間余り。なんか今朝の初日の出がずいぶん前のように感じた。


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としぷー
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男性
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1977/09/23
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さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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