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2008年12月23日
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バスは鶴見台に向けて発車した。釧路の駅の段階では僕らを含めて3人の乗客だったけどその後2人の乗客を加えて鶴居を目指す。釧路という街は駅前よりも郊外に向かっての方が開けている・・・ような気がする。ここに限ったことじゃないのかもしれんが郊外の方が大型の店舗とかあったりして人が集まってるような気がするなぁ。駅前だけの景観で言えば帯広の方が全然都会っぽいけどバスで市内を移動すれば釧路の方がダラダラと(?)市街地が広がっているような気がする。
DSC_6145.JPG左手に日本製紙の工場の煙突が見える。う~む、釧路だねぇ。バスは釧路の街を外れて湿原の切れっぱしが見え始める。そしてアップダウンの大きな鶴居への道へと進んでいく。釧路湿原展望台(北斗展望台)で釧路駅からの客(どーみても旅人)が降り、北斗霊園、夢の社団地でも下車。車内は僕ら親子だけとなった。右手には雄大な釧路湿原。今朝、今見える湿原の対岸にいたんだよなぁ。
バスは3,4分遅れて(はっきりと憶えてない・・・)鶴見台に到着。う~む、やっぱり遅れちゃうんだな。こりゃ帰りも心配だ。
DSC_6147.JPGバスを降りると早くもツルの鳴く声が聞こえる。とうとう来たぜ、鶴見台。駐車場には結構な数の車が停まっている。横断歩道を渡り鶴見台へ。いやー久々ですなぁ。今日もタンチョウヅルでいっぱいだ。なかなかにぎやかですな。ツルといえばその昔、肥薩おれんじ鉄道がまだ鹿児島本線だったころ出水まで見に行ったことがある。あちらの方が広大な田んぼの中にうようよいるので見た目は圧巻だけどツルといえばやっぱタンチョウヅルでしょ。小ぶりながらもクオリティ的にはここの方が上だと思う。まぁ鶴居の場合、この狭い場所に限らず広い範囲に散らばってるからねぇ。まぁ甲乙つけるような話ではないな。
DSC_6207.JPGチビに「ほら見てみろ。ツルだぞ。いっぱいいるなぁ。」と話しかけるもチビはこの光景に5秒で飽きてしまった。そして一言、「遠い」。  そりゃ野生だからね。これが精一杯でしょ。僕は写真を撮ろうとするもチビは「雪合戦しよう」とうるさい。あまりにうるさい&たまにはチビの遊びにも付き合わなければならんと言う事でひとしきり写真を撮った後雪合戦をすることにした。ところでこの鶴見台、背DSC_6246.JPG後に建物(家??)があるので写真を撮る時にはなかなか構図が難しい。
雪合戦をするにも柵の近くだと他の人の迷惑になるのでバス停まで移動する。そこでバスが来るまでのわずかな時間だったけど雪合戦をして遊んだ。チビ的には北海道の観光地を回るよりも雪遊びしてる方が全然楽しい様だ。まだ景色を見て「おぉ~」って思うには早い様だ。
ダイヤより1,2分遅れて(これまたはっきり憶えていない)帰りのバスがやってきた。乗客は僕らだった。さぁ列車に間に合うかなぁ。3分前に着けばなんとか乗り継げると思う。で、早速思ったのが「おぉ~頑張ってくれてるな」 力強い走りっぷりに明らかに僕らの為に頑張ってくれてると感じる。こりゃいいぞ。もしかしたら間に合うかも。頑張ってくれるとはそこは公共交通機関、飛ばした分はバス停や路肩で時間調整。ダイヤよりも早くバス停を通過することは許されない。でも時間調整をするってことは余裕があるって事だ。北斗霊園で行きのバスに乗っていたおばちゃんを回収して釧路湿原展望台でもここで降りた旅人の兄ちゃんを回収した。バスは釧路駅を目指す。釧路の街に入るところでも時間調整。うむ、これならいける。結局バスは12:58分に釧路駅前に到着。いやー運転手さん頑張ってくれてホントにありがとう。降りる時に「ありがとうございます。ほんとに助かりました」というと「間にあって良かったです。」と答えてくれた。運転手さん、ほんとにほんとにありがとう!!    運転手さんの心意気に心が温かくなった。
 
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釧路駅に戻り今度はバスに乗り鶴居村の鶴見台に行く。久しぶりだなぁ。今回で3回目だ。初めて行ったのはかれこれ10年以上前。大学卒業間近の3月だった。日本縦断の途中であった。その次は6,7年前の年末。塘路の駅から徒歩での釧路湿原一周の旅の時に立ち寄った。塘路のユースホステルに泊まり翌朝コッタロ湿原を歩き通して夕方鶴居の民宿へ。その翌朝、音羽橋でツルを撮影しその後釧路の町を目指す途中に立ち寄った。ちなみにその後温根内ビジターセンターの横から湿原をぶち抜く道を釧路の町中まで歩きぬきゴールは新富士駅。最後は間に合うかどうか微妙になって大汗をかきながら走ったのをよく覚えている。
DSC_6143.JPG鶴居行きのバスがやってきた。バスに乗り込み運転手さんにあることを確認する。帰りの到着時間だ。僕らの乗るバスは釧路の駅前を10:25分に発車する。鶴見台に到着するのは11:18分。その後バスは終点のつるい保養センターを折り返して再び鶴見台にやってくるのは12時8分。そして釧路の駅に戻ってくるのは13:03分。そしてそこから乗り継ぐJRの根室行きは13:11分発。バス相手に乗り継ぎ時間は8分しかない。13:03分というのは発車時刻だから到着時刻は多少早いのかもしれないけどどうせ2、3分のことだろう。これはかなりリスクの高い綱渡りだ。しかもこの次の列車は16:28分。3時間以上あいてしまう。そうなると宿に入る時間も遅くなり当然寝る時間も遅くなり翌朝の行程が非常にきつくなる。僕一人ならどうってことはないが4歳児連れの身としては予定が3時間ずれ込むのは非常にきつい。
単刀直入に聞く。鶴見台まで行きたいんですけどこのバスが折り返してここに戻ってくるのって13:03分ですよね。13:11分発の根室行きの列車に乗れますかね??」    
返事は「保証はできません」 そりゃそうだと思う。僕が逆の立場でも同じ返事をするだろうな。乗れますよなんて無責任なことは立場上言えないわ。運転士さん曰く「路面はこのように雪が積もっていますし交通事情のこともありますからなんとも言えません。10分程度は遅れると思ってもらった方がいいです」とのこと。まぁある程度予想通りの答えだった。
さぁどうするか。かなりリスクは高いけどここまで来て鶴見台を飛ばすわけにはいかない。ダメだった時のことはあまり考えずにここはあえて攻めることにした。さぁどうなる?!
コッタロ湿原に向けて歩きだす。今回の目的はチビに野生のエゾジカを間近で見せてやることだ。できたらキタキツネも見せてやりたいなぁ。欲を言えばタンチョウやエゾリスも。
しかしチビはちんたらしててなかなか前へと進まない。とりあえずチビのザックを持ってやることにした。雪遊びがしたいチビは雪を投げてくる。雪ならまだいいけど氷を至近距離からぶつけられると意外と痛い。
国道を外れ踏切を渡る。いよいよコッタロ湿原へと入っていく。希望としては二本松橋まで行きたいんだけど帰りの時間を考えると8時には引き返したいと思う。歩いていると塘路発7時26分の釧路行が走り去る。去年DSC_6115.JPGは踏切でこの列車を撮ったなぁ。
それからしばらくして右手前方、線路わきにシカの群れを発見した。しかし如何せん遠い。目でも見えるけどあまりに小さいのでデジカメ越しに見せた。装着してるのは300ミリだけど35ミリで換算すると450ミリに相当する。
DSC_6120.JPGそこからしばらく歩くと今度はわりと近くの茂みの中にシカの群れを発見。これならデジカメ越しじゃなくてもバッチリ見えた。さらに進むと今度は道を横切るシカを何度か目撃。その後もちらちらシカを目撃するもホントに目前というわDSC_6123.JPGけではなく若干の距離があった。結局二本松橋まではいくことができなかった。もうちょっと進めたらなぁ。あそこまで行けば確実に群れと遭遇できるし二本松橋の上から耳を澄まして釧路川の流れる音を聞きたいなと思っていたんだけど。チビの方も「ちょっと疲れた」といい始めたのでここらが潮時だろう。
8時前、駅に向かって引き返す。引き返しながらもちょいちょいシカを目撃する。再び「もうちょっと進めてたらなぁ」と思う。
駅には9時過ぎに到着した。列車の到着時間が近づくと少しづつ人が集まってきた。といっても僕らを含めて全部で6人。うちのチビくらいの男の子を連れたお父さんもいた。子供が話すのを聞いてると加古川がどーのこーのと言っている。どこにでも出てくるなぁ、関西人。ただその子は「〇〇してはる」みたいな言葉を使っていた。加古川ってこんな大阪弁みたいな言葉なんかいな??なんか播州弁なイメージなんだけどな、加古川って。そして時間が来てやってきた列車に乗り込む。今回のコッタロ湿原。100点ではないけど70点くらいはつけてもいいかな。
 
12月31日。朝4時半起床。チビを起こして6時6分の釧網線の始発に乗るべく6時前にチェックアウト。改札をくぐり列車に乗り込む。座席には座らず運転席の後方から前方を見ながら塘路を目指す。朝一の列車だと特に線路をうろつくシカを見ることができる。チビにシカピッピ(線路上のシカに対して警笛を鳴らすこと)を見せてやりたいのでここに陣取る。東釧路、遠矢と停車しいよいよシカピッピゾーンに突入。そしていきなりシカピッピ。チビも興味津々だ。運転士さんも「ほら、あそこにシカがいるよ」と教えてくれる。いい運転士さんだ。そして毎度のことながら警笛を鳴らしても線路上から動かないやつもいる。「どぁ~危ない!!」  さすがにシカが轢かれる瞬間を見せるわけにはいかんので抱っこして目をそらさせる。シカはギリギリのところで線路から降りた。毎度のことながらこれじゃ運転士さんもヒヤヒヤするだろうな。つーかもう慣れっこなのか??僕自身、乗ってる列車がシカをはねて停まったこともあるし線路わきに轢かれたシカが横たわってるのを見たこともある。ときには警笛を鳴らされながらも線路の脇へ逃げずに線路上を前へ前へと逃げ惑う群れにも遭遇したことがある。シカってあんまり頭が良くないのかもしれない。ちなみにシカピッピならぬツルピッピも体験したことがある。あれも釧網線だったけど線路上にタンチョウヅルがいて警笛を鳴らしても逃げない。「うわ~轢かれる~!!」と思いながら直前で目をそむけた。ツルはギリギリのところで飛んでった。シカでもツルでも轢かれる瞬間というのはとても見ていられない。どうしても目をそむけてしまう。まぁ幸いシカもツルもギリギリのところでよけてくれているので僕自身は轢かれる瞬間に立ち会ったことはない。シカピッピは見たいけど轢かれる場面は見たくないわな。
釧路湿原駅を通過しカーブを曲がって直線に入ったところでもシカピッピ。しかし「ん??」 なんだありゃ??なんかおかしいと思ったらそれはシカではなく「人」だった。おいおいこんな早朝から何やっとんじゃい!?チビと二人で「今の、人だったなぁ」と笑った。でもこれって笑い事じゃないぞ。シカは仕方ないにしろ人間が線路内に立ち入ってはいかん。シカをはねるのと人をはねるのとでは影響が全く違う。人ピッピされたおっちゃんには「もう2度とこんなことすんな!!」と言わせてもらおう。
6時37分、塘路到着。行き違いの列車と自分たちが乗ってきた列車を見送る。ここからコッタロ湿原へと歩いていく。自分一人だとほいほい歩いていくけど今回はチビ連れの故、どこまで歩いていけるのか。帰りの列車は9時36分。ギリギリに帰ってくると心臓に悪いので最低でも10分は余裕を持って帰りたい。さぁどうなる。
DSC_6042.JPG改札を出てホテルに向かう。駅横のスーパーホテルだ。チェックインして部屋に入る。今年は2階だ。



DSC_6049.JPG相変わらずバスターミナルが良く見える。荷物を置きちょっと休んで夕食を食べに出かける。時刻は16時前後。MOOにご飯を食べに向かうもチビが「疲れた」といい始める。まぁそうだよなと考えなおして駅に戻る。日も沈み体感温度も低くなる。気温は氷点下0.9度。
駅の横、名前は忘れたけど飲み屋兼飯屋の様なところに入る。存在自体は昔から知ってたけど中に入るのは初めてだ。そこで座敷に座りメニューを見る。た、高ぇ~。定食はどれも基本1,000円前後するではないか。困ったなぁと思いながらも今さら出るわけにもいかんので観念して注文する。チビはとんかつ定食(1200円)で僕はカキフライ定食(1150円)を注文。チビのとんかつ定食は阿寒の阿寒ポークを仕様とある。阿寒が釧路と合併したからその辺も関係してここのブタを押してるのかな。で、僕のカキフライ定食は仙鳳趾(せんぽうし)産のカキを使用と書いてある。僕的にはカキといえば厚岸なんだけどこの仙鳳趾もカキの産地らしい。ちなみに釧路市内の地名の様だ。とはいえ合併でめちゃくちゃ広くなったからどの辺の地名なのかさっぱり分からない。
注文からしばらくたったけどなかなか注文の品が出てこない。いい加減チビがぐずり始めた。壁には「バスや汽車に乗られる方は一言お伝えください」的な張り紙が貼られている。「失敗したなぁ~」と思い始めた頃、やっとこさ運ばれてきた。これがまたボリューム満点。この値段ならまぁ許せるかというくらいのボリュームだ。しかしチビがこんなものを一人で食べれるわけがない。僕のは僕のでこれを食べたら満腹間違いないという感じだ。お味の方は非常に美味しい。チビは検討するも半分も食べられずに満腹。僕はまず自分のを片付けてチビの残りに挑戦する。残すのはお店の人に悪いし何といってもこんだけのお金を払っといて残して帰るわけにはいかんという貧乏根性で頑張った。ご飯ととんかつは片付けた。しかし野菜はホントに無理。お腹がはち切れるわ。
お腹がしんどい~と思いながらお勘定をすませ店を出る。ホテルの戻る前に駅に入り翌朝と昼の食料を調達。向かったお店はそう「豆地蔵」。毎年ここで半額になったお弁当を買っている。今年も半額弁当を二つとチビ用のおにぎりを5個も買ってホテルに帰る。チビは五目御飯のおにぎりが大好きだ。
時刻は17時半。大浴場(温泉)の男タイムは17時50分で終了。18時からは女風呂へと変わってしまうので急いで大浴場へと向かう。まずはチビをざざっと洗い湯につける。僕が洗っている間に時刻は17時45分になった。一瞬だけ「ざぶ~ん」と湯につかり風呂から出る。
DSC_6073.JPGその後チビを18時半ごろ寝かしつけ窓から見える景色を眺めながら今日一日を振り返る。今日で2日目。「明日からが本格的な北海道観光だなぁ。チビはちゃんとついてこれるかなぁ」と考えながら2日目の旅は終了した。
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1977/09/23
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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