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2008年12月23日
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がらがらの米沢行に乗り込む。自分が汗臭いので車内のトイレで着替える。この路線に乗るのは今回で2度目。前に乗ったのは3年位前かな。安達太良山の帰りに(方向逆だけど)まだ未乗だったこの区間に乗った。その時もがらがらだったなぁ。福島から米沢まで40キロ、時間にして50分ほど。この地域のメジャーな都市同士にもかかわらずこの区間の一日の列車本数はわずかに6本。なんでこんな状況なのかいまいち理解に苦しむ。新幹線の存在があるとはいえこの距離で特急券の代金を払うのも地元の人的にもばからしいだろうな。まぁ元はといえばこの区間には泣く子も黙る4駅連続スイッチバックという強烈な地形の厳しさがある。こんなところなんでほぼ無人(ちょっと言い過ぎか・・・)みたいなエリアを何キロも走る。その上、県境まで跨いじゃうんだからこの区間で普通列車の都市間輸送なんてもんは成り立たないんだろうな。そもそもそんな人の流れもないんだろう。福島の人間の目には仙台しか見えてないんだろうし米沢の人間は山形へ向かうのだろう。それぞれが独自の都市圏を形成してるのかもしれんし。
板谷・峠とスノーシェルターの駅に停車。前回来たときには峠で名物の峠の力餅を購入した。まぁこれを買うことも乗りつぶし同様にその時の大きな目的の一つであった。しかし夜間の列車ということもあり今日は売り子さんはいなかった。まぁしょうがないな。
19:55、定刻通りに米沢に到着。乗り継ぐ山形行きの列車は20:25発。すでに入線している。席取りのために荷物を座席に置いて晩飯を調達するため改札を出る。そして考える。節約のためここは500円以内のコンビニ弁当にするべきである。しかしここまで来て米沢牛をスルーするのも後ろ髪をひかれる思いだ。「う~む、う~む」と迷った挙句、結局買ってしまった。牛肉どまん中。前来た時もこれを買った。これを買って福島へと戻っていったんだけど今日はこのまま山形方面へと突き進む。がらがらの列車、4人掛けのボックス席を独占して山形を目指す。込み合ったロングシートの東北本線より100倍旅情を感じる。やっぱこういうのがいいよね。こっちにしてほんとによかった。
DSCF8696.JPG上下の新幹線をやり過ごし列車は山形に向けて出発。さっそく牛肉どまん中をいただく。う~む、うまい。車窓には福島とは比べ物にならないほど深く雪が降り積もっている。そんな景色の中を一駅一駅停まっていく。高畠、赤湯、かみのやま温泉と新幹線も停まる駅に停車。人もちょいちょい乗ってくる。その後、茂吉記念館前という名前の駅に停車。一度ここも通ったはずだけど全然記憶に残ってない。茂吉といえば斉藤茂吉なんだろうけどなんだかなぁ。バス停みたいというか鉄道の駅らしくない名前だ。次の蔵王ではドカッと人が乗ってきて車内はにぎやかになった。山形城北高校という学校の野球部の子らも乗ってきた。山形城北・・・知らんなぁ。
そして列車は終点山形に到着。夜だからしっかり周りが見えたわけではないけど感想は山形ってのはガッツリ雪国の県だという印象が残った。福島・宮城の東北線の景色とは全然雰囲気が違った。
 
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ここから先は登山から乗り鉄の旅へと話は変わる。
黒磯から例のごとくヨークベニマルに向かい昨日買って当たりだったたこ焼きとそうでもなかったレモン牛乳を購入。うまくもまずくもないとか言いながら気持ち的には「最後はレモン牛乳でしょ」みたいな気分になっていた。駅のDSCF8688.JPG待合室でそれらを飲み食いし栃木に別れを告げるべく福島行きの列車の乗り込む。701系・・・素っ気ないロングシートの通勤型の列車だ。東北の東北本線はこんなのばっかりなので乗ってても旅情にかけるなぁ。東北のロングシートの列車は足元(シートの下)から強烈な暖房(つーか熱風)が噴き出してくる。これが非常に不快だ。ズボンの太ももの裏がまさにアイロンかけたてのごとく熱~くなる。東北の人々よ、これって不快じゃないですか??
17:06、福島に向け出発。列車は北に進むにつれ車窓には雪の姿が見えてくる。いい感じだ。さて、このまま進めば福島に19:04に到着しその後乗り継ぎ仙台には20:53に到着する。ま、この列車は新白河から出るので福島まで行かずに新白河で降りてもよい。で、今日は仙台から北斗星に乗るんだけど仙台発は23:30。2時間半以上待ち時間がある。若いころなら街なか見物に繰り出すところなんだけど正直今更そんな気持ちにもなれない。てことで何かいい案はないかと考えた結果福島から奥羽線・仙山線を経由して仙台に向かうことにした。これだと仙台着は23:04。我ながらいい案である。
列車はこの沿線の主要どころの新白河、白河を通過し主要ターミナルの郡山に到着。ここで乗客が入れ替わる。そして入れ替わって前より増えた乗客を乗せ福島を目指す。順調に進んでいくかに見えたところ安達駅でトラブル発生。えらい長い間停まってんなと思ったら乗り越し精算の影響で発車が3分遅れたとのこと。乗り越し精算にそんだけ時間を取られるなんてどーせ不正乗車で降りようとしたやつがとっ捕まったんだろうなと思いつつ福島での乗り継ぎの心配をする。このままいくと福島着は19:07、奥羽線米沢行は19:08発だ。さすがに置いて行くことはないだろうと思いながらも「どーせ乗り継ぐ奴なんていないだろ」なんて定刻で発車されると次の米沢行は2時間後。ここは大事を取って車掌氏に確認する。「同じホームなんで大丈夫ですよ」という言葉はもらったけど車掌氏は運転士氏に連絡。運転士氏が無線を飛ばし、この列車と確実に連絡してくれることになった。よかったよかった。
19:07、予定通り(?)3分遅れで福島に到着。同じホームの向かい側に停まっている奥羽線の列車に飛び乗った。
山手線で東京に到着。新幹線の窓口で事情を説明すると「申しわけございませんでした」という言葉とともにあっさり新しい指定券をGET。11:00発ののぞみを取り直した。しかしこれは念の為の処置。基本的にはチビと二人で自由席に座ろうと考えている。正月3日の東京発の新幹線。人の流れは逆なんだろうけど実際どうなのかはさっぱり分からん。ホームに上がり自由席の列に並ぶ。しかしというかやはりというか余裕で座れた。やはりこの時期東京から出ていく人の方が少ないみたいだ。
DSC_6815.JPGそして列車は東京を出発。あとはチビを名古屋で嫁に引き渡し新大阪に着けばこの旅もおしまいだ。窓の外には同時発の「スーパービュー踊り子」の姿が。さらに遠くを眺めれば富士山が見える。いい天気だ。
品川、新横と停車しばびゅ~んと名古屋まで駆けぬける。名古屋には12:43に到着。チビとはここでお別れだ。ホームで待機している嫁にチビを引き渡す。ここからチビは嫁の実家(岐阜)に向かう。名古屋を出ると1時間足らずで新大阪に到着する。なんかほんとに終わっちゃったなぁと感じる。13:36、新大阪に到着。列車を降り上りのホームを見てびっくらこいた。東京方面のホームは人でびっしり埋め尽くされている。気だるい下りホームとは対照的にあちらは戦場の様になっていた。「いやー下りでよかった」  上りの混雑を眺めつつ旅の余韻に浸りながら新幹線の改札を抜けた。  おしまい。
目が覚めると福島だった。函館を定時に発車したのに福島着は25分遅れの27分遅れ発。強風で遅れたらしい。遠くに見える山には雪がある。その後も寝台で寝っころがって過ごす。うつらうつらしてはチビに起こされるというのを繰り返す。郡山に到着。ここを過ぎれば次は宇都宮。東北も通過しちゃってとうとう現実に連れ戻されちゃったなぁという感じを受ける。宇都宮は25分遅れの28分遅れ発。ここで函館から乗ってきた上段の人が降りた。
このままいくと終着の上野に到着するのは10時過ぎかと思われる。東京で乗り継ぐ新幹線は10:30発。これ以上の遅れはちょっと厳しい・・・。
運転密度の高い区間に入るとじりじりと遅れが広がっていく。前を行く列車の影響かノロノロ運転が続く。大宮には40分遅れで到着。こりゃ無理だ。間に合わん。
チビが退屈し始めたので後部のデッキに出て最後部の窓から2人で向かい側のホームで北斗星を撮ってる鉄ちゃんたちに手を振る。何人かが手を振ってくれた。これに味をしめて停車しているホームの人に誰かれ構わず手を振ってみる。これまた何人かが手を振り返してくれた。なんか楽しいわ。列車が大宮を出発した後も調子に乗って通過駅のホームの人に手を振る。ノロノロ運転で通過するにもかかわらずさすがにこれには誰も反応しなかった。それにも負けず今度は並走する京浜東北線の列車に向かって手を振ってみた。おじいちゃんに連れられた幼稚園くらいの男の子が手を振ろううか振るまいかもじもじしていた。
ところでこのままいけば上野到着は10:20くらいになってしまう。押さえていた東京発10:30ののぞみには間に合いそうにない。こういう場合どういう取扱いになるか分からないので車掌室に聞きに行く。車内で遅延証明みたいなのを発行してもらえるのかと思ったらそのまま窓口で事情を説明してくれとのこと。列車の遅れは窓口でも把握しているから口頭で説明してもらえば再度指定をとれるらしい。まぁ把握していなくてもいちいちそんなこと確認するのは面倒だし客との無用なトラブルを避けるためにも客の言うとおりに再発行してるんだろうな。
DSC_6812.JPG結局上野には10:16に到着。38分遅れだ。東京からの新幹線には一人ならギリギリ間に合うかどうかの時間。しかし別に急いでいく理由も無くなったので北斗星をバックにチビの写真を撮ったり後ろ向きに基地へと向かう姿を見送ってから東京駅に向かった。
Tシャツでホームに出たために眠気も吹っ飛びおめめもバチっと開いている。チビもぐっすり寝てることだしいっちょ酒でも飲みながら車窓を眺めようかと食堂車に向かう。とはいえ5歳児を一人置いてパブタイムの食堂車で飲むわけにはいかんのでビールを買って寝台の前の通路のイスに座って飲むのだ。食堂車に入りビールを一本買い求める。サッポロクラッシックだ。初めはビールだけにしようかと思ったけどやはりここはつまみも欲しい。とりあえずって感じで牛タンのジャーキーを選んだ。会計しようとすると「おビールは1本でよろしいですか?」とボーイ氏が言ってくる。「そんなこと言われたらもう一本飲みたくなるじゃない。うまいな~。」なんて思いながら「んじゃもう一本」  しかし次の瞬間ぶっ倒れそうになった。「「1540円になります」   「な、なにを~!!!」
一瞬「ここはぼったくりバーか?!」と本気で思った。が、ここは天下の北斗星の食堂車グランシャリオである。とりあえず顔には出さず(出てたかもしれんが)涼しい顔で会計をすまし食堂車を後にする。そしてすかさずレシートを確認。なんと適当に選んだ牛タンジャーキーが1000円もするではないか。これ一噛みいくらになるんだろう?などど貧乏根性全開で通路のイスに戻る。
「家に帰ったら節約しよう」と考えながらジャーキーの袋をやぶり晩酌開始。今回の旅はチビ連れだったからあまり車窓も見れなかったしいつもは書いてる旅日記も全然書けなかった。こうやって酒飲みながら車窓を眺めるのもチビが寝てるからこそだよなぁ・・・なんて思いながら対岸に見える函館の街を眺める。来年・・・じゃなくて今年の年末はどこにいるんだろう?また北海道かな。
DSC_6808.JPGこの旅で初めてゆっくりまったりしながら酒を飲む。函館の街も見えなくなったのでこの旅で撮った写真や動画を見ながらのびのび過ごす。気がつくけば青函トンネルに突入していた。
結局この日寝たのは蟹田駅を通過した後。流れ去る駅の明かりを見送って再び寝台にもぐり込んだ。
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1977/09/23
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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