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2008年12月23日
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列車に乗り込む。車内でチビとあーだ、こーだとやり取りをしていると僕らの斜めに座っていたおじさんが声をかけてきた。「これくらいが一番かわいいねぇ」
そしておじさんは自分のことを話し始めた。これから娘を迎えに行くらしい。しかしこの会話というのがなんとも・・・。いきなり「娘が2429Dで釧路に向かってんだぁ。釧路に迎えに行くと見せかけて白糠から乗りこんでびっくりさせるんだぁ。」とおっしゃる。いきなり一般人に「2429D」と言っても何のこっちゃわからんだろ・・・。って事は僕がその道の人だというのが一発でわかったってことか??普通の格好してたつもりなんだけどなぁ。顔がそうなのか??
それはまぁいいとして「それだと釧路で2時間以上空きますねぇ」というとおじさんは「新富士で貨物を撮ってそれから白糠に向かうんだぁ」とのこと。いやーその案、僕も賛同しますよ。さらにおじさんは「娘は19で嫁に出した」「千葉から帰ってくる」「親が鉄だから娘も鉄子だぁ」とおっしゃる。まぁそうだろう。普通の娘ならスーパーおおぞらで戻ってくるだろう。つーかそれ以前に飛行機で戻ってくるか。
DSC_6037.JPG釧路に到着し、同じホームの反対に停車している芽室行きのキハ40をおじさんと仲良く撮影し列車に乗り込んだおじさんを見送って改札を出た。
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DSC_5876.JPG13時20分発の釧網線網走行きの乗り込む。車内はそこそこの混み具合。座れなくはないけどチビは2人がけに一緒に座れないと嫌がるので車両後ろのデッキに陣取る。列車は定刻に発車。釧路川を渡り東釧路へ。根室線を右手に分け湿原へと入っていく。疲れが出始めたのかチビが立ったままうつらうつら始めた。駅が近づいたので下車口へと向かうもチビの目はしっかり開かない。チビに「頑張れ!!頑張れ!!」と声をかけるももう落ちそうだ。それを見ていたおばちゃんも「頑張れ頑張れ」と笑っている。釧路湿原駅には13時40分着。帰りの列車は14時51分。これが本日釧路湿原駅に停車する最終列車だ。滞在時間は1時間余り。あまりゆっくりはしていられない。
時間短縮の為に駅横の階段で展望台までショートカットを試みる。しかしチビにこの道は無理だという事で早々に断念。チビは「絶対に行ける」というけど靴の中に雪は入るし段差が大きいので一段上がるにもとても時間がかかる。ここまで来て展望台まで行けないとなれば泣くに泣けないのでここはなんとか説得して周り道を歩いていく。ただこんだけ積もった雪を見るのが初めてのチビは雪遊びがしたいらしくなかなか前へと進まない。まぁ僕も少々お付き合いする。南千歳のホームでも思ったことだけど北海道の雪ってのはさらさらなので軽く握っただけでは固まらない。北海道の子供って雪合戦するのも大変だな。僕の実家も雪が積もる地域だけど広島の雪ってのは水分が多いって言うか重いっていうか軽く握っただけで簡単に雪玉になる。冬の北海道にも何度も来ているけど雪に触れ合うということがなかったなぁ。こういうのは子供とこないと気付かないことだった。
DSC_5922.JPG時間がないのでチビをだましだまし歩かせてやっとこさ展望台に到着。夏場は誰かしらいるこの展望台もこの時期はだーれもいない。そこから眺める景色は相変わらずの釧路湿原だ。時刻は14時20分をまわっている。帰りの列車のことを考えるともう引き返さないといけない。数枚写真を撮って駅へと引き返す。時間があればビジターセンターにもよりたかったけどまったくそれどころではなかった。


DSC_5963.JPG雪遊びをしながらチンタラ歩くるチビを連れてなんとか駅まで引き返す。とりあえず計画通り予定をこなせた。良かった良かった。



DSC_6011.JPG


14時51分。本日の釧路湿原駅発の最終列車がやってきた。あいかわらず雪遊びをしているチビを促し列車に乗り込んだ。
 
DSC_5733.JPG列車は30分足らずで帯広に到着。普通列車なら1時間近く要する所をこの時間で走破する。さすがキハ283系だ。帯広は根室線の中では一番都会らしい景観の街だ。人口だけで言えば一番大きい町は釧路だけど駅前の景観で言えば圧倒的に帯広の方が開けている。経済的にみてもあちらの方は産業(漁業とか炭鉱とか。最近はパルプの方もいまいちらしい)が右肩下がりで地理的に見ても札幌から遠い。人口も20万を割り込んでしまった。一方の帯広は産業はどうだか知らんけど(たぶん農業とか畜産業が主かな)駅も高架のきれいな駅で札幌にも近く(釧路と比べれば)特急もほぼ1時間に1本あって活気があるように感じる。僕が初めて帯広に来たのはかれこれ18年前。初めて北海道にやってきた高2の夏休みだ。その日は滝川からの釧路行きに乗ってやってきた。それまで北海道の大自然・・・というか寂しい景色ばっかり見てきたから帯広で久々に街らしい景色を見てホッとしたものだ。その頃はまだ地上駅でそして今では僕の中で儀式ともいえる豚丼を食べた。僕的にはきれいな高架駅よりも昔からの歴史を感じられる古い駅舎の方が良かったんだけど。
帯広を離れた列車は釧路に向けて快走。15分ほど走り池田に到着。ワイン城の横っちょにある観覧車は朽ち果てている。前々からなんであんなもん建てたんだろうと非常に疑問に思っていた。はっきり言って景観を悪くしているだけな気がする。都会から来た観光客はあんなもん乗らんと思うんだが・・・。
DSC_5833.JPG列車はさらに進み尺別あたりで右手に太平洋を望むようになる。これを見るといつも初めてこの海を見た時のことを思い出す。ず~っと山の中を走っているものだと思い込んでいたからいきなり海が見えた時にはホントにたまげた。そしてこのなんとも寂寥感あふれる海にとても魅かれた。あれから18年経ったけどそれは今でも変わらない。
DSC_5843.JPG列車は古瀬を通過。車内から見える古瀬駅をしっかり撮影しようかと思ってたけど感度を200にしたまま撮影してしまいぶれてしまった。列車は白糠に到着。次は終点の釧路。ここまでの所要時間は3時間ちょっと。終点の釧路まででも3時間半足らず、札幌からでもほぼ4時間で到着してしまう。近いなぁ~速いなぁ~。ちなみに2429Dなら4時間たってもまだ帯広にも到着していない。まぁあちらは停車時間が長い駅(富良野とか落合とか)があるから単純には比較できないけど。
DSC_5859.JPG列車は新富士を通過。進行方向左手には日本製紙の工場が見える。ここの煙突を見ると「釧路に来たなぁ~」と感じる。ちなみにこの煙突は釧路湿原からも遥か彼方に見ることができる。
列車は釧路に到着。特急だとあっけないなぁ。滝川からの2429D列車で来るのと比べると重みが全然ない。軽い、軽すぎる。まぁ長すぎるとチビが退屈してぐずDSC_5873.JPGりだすので今回はしょうがないか。ちなみにDVDのバッテリーは帯広あたりで切れてしまった。それでも普通の座席でなくデッキで過ごしたのでチビも自由に動き回れてそんなにぐずることはなかった。さぁ次は釧網線に乗り換えて釧路湿原だ。
 
列車は追分に到着。これから先、新得まで明るいうちに通るのは久しぶりだ。久々に通るエリアかつ雪が多いエリアなので車窓を楽しみにしていたけど今回は思うようにはいかなかった。4歳のチビは車窓の景色には全く興味を示さない。そうなるとこの3時間半をどうやって時間をつぶさせるかが問題だ。「お腹すいた~」というので車内販売のお姉さんを呼び止め弁当とサンドイッチを買う。早速チビは食べるという。時刻は朝10時。7時前に朝飯食ったばかりでしょーが。
DSC_5708.JPGDSC_5710.JPG






まだ資金にゆとりがるので980円の駅弁を奮発する。しかしサンドイッチが580円とは高すぎるだろ。二人分の弁当とお茶とりんごジュースで2000円近くかかった。いやーこの調子で食費がかかってたら破産するな。地べたに座らせるのもなんなので着替えでパンパンになったスタッフバックに座らせる。ちょうどいいクッションだ。チビにサンドイッチを食べさせながら僕も弁当を開ける。おぉ~いいじゃない。カニにいくらにウニ・・・いやー美味しいわ。駅弁って値段は高いけどなんつーか満足感なんだよね。いくら安くてもコンビニ弁当よりは「いやー御当地のもん食った~」って思う。ただし駅弁を続けるほどの財力はないので僕の場合は多くとも2食までにとどめる。
列車は新夕張に到着。この3号車、グリーン車だけに乗客の乗り降りがあると客室担当のお姉さんがお出迎え&お見送り。さすがグリーン車だなぁ。列車は占冠、トマムと雪の多いエリアを走る。チビが昨日のカーズの続きが見たいというので見せる。この間だけはチビから手が離れて自由になれる。ただし手は話せるが目は離せない。しかし昨日もDVDを見ているのでバッテリーはそう長く続かないだろう。
列車は新狩勝トンネルに突入。途中で根室線と合流して新得を目指す。このトンネルから抜ければ新得の町へと続く下り坂だ。
トンネルを抜け新得の町へ向け下りていく。11時7分、新得駅に到着。早いなぁ~。南千歳からまだ1時間半だよ。去年乗った滝川発の釧路行きの2429D列車ならまだ富良野だ。時間って金で買えるんだなぁ。改めてあまりの速さに変な感覚になりながらも列車は東へと進む。
 
DSC_5704.JPG釧路行き特急スーパーおおぞら3号がホームに到着。ドアが開き「おりゃ~!!」っと乗り込む。う~む、混んでる。さすがに年末30日。たった2両しか繋いでいない自由席の車内は札幌(+新札幌)からの乗客で込み合っており2人掛けで空いている席はない。多少覚悟はしていたがやはりそうか・・・。空いた席を求めて進んでいくと2人掛けの空き席ではないけど通路を挟んで隣り合わせの席を発見。「おぉラッキー!!」
この際これで手を打とうとしたがチビが嫌がる。うむ、気持ちはわかる。僕も小さい時にこのパターンで座らされるのは嫌だった。しかしここで座っておかないともう座る席は無いぞ。そのことをチビに話しても「もっと探そう」という。こりゃだめだわと思いながら先の車両へ進むもこの状態で2人掛けの席がそのまま空いているはずはない。とうとう自由席の車両を通りぬけ指定席までやってきた。指定席でも隣があいてりゃ隙を見てチビをそこに座らせりゃいいやなんてルール違反な事を考えながら自分の確保した席、4号車13番Dへと向かう。しかし・・・すでに隣には先客がいた。そしてチビに確認。「あそこでいいか??」  チビは「もどろう。さっきのところにもどろう。」と言う。しかし今さら戻ったところであそこはすでに空いていないだろう。こうなれば仕方がない。デッキで過ごすか。4号車から3号車に移るとそこは広めのデッキとなっていた。3号車はグリーン車。いやーさすがだな。するとうまい具合に僕とチビが入り込めるスペースを発見。「おぉ、こりゃいいわい」
DSC_5716.JPGそこは元喫煙所のスペースであった。しゃがみこんでも車両の下側に窓があって景色も見える。車掌さんが常駐するスペースはあるけど後はトイレに来る人たちが時々やってくるだけで静かなのもいい。幸運にも自分らの居場所を確保することができた。そして列車は釧路を目指す。
 
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1977/09/23
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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