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2008年12月23日
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「ゴトン!!」 列車の振動で目が覚めた。寝ぼけ眼で時計を見る。「函館か・・・」
いつの間にか列車は遅れを取り戻していた。DD51の重連を撮影すべくホームに出て写真を撮ろうと思うも眠くて億劫だ。それでもなんとか眠気にうち勝ち起き上がる。チビも寝る前は函館に着いたら起こせと言っていたけどいざ到着してみると眠りこけてて全く起きなかった。
一歩遅れて車外に出る。寝ぼけていたのでついつい寝てたまんまの格好でホームに出てしまった。真冬の函館でTシャツ姿の34歳、はっきり言ってアホである。傍目には焼け出されたおっさんの様に見えていただろう。
DSC_6791.JPG肝心のDD51の重連はすでに解放済み。「くそ~一歩・・・いや五、六歩くらい遅れたか。」  凸凸はあきらめて先頭のED79を撮りに行く。しかし・・・と言うか当然というかこちらもすでに連結済み。しかも列車の編成が長いためにホーム長がいっぱいいっぱいで機関車を正面から撮影することはできなかった。出発時刻が迫ってきたので自分の寝台の1号車目指してホームを歩く。これまで先頭車だった1号車は函館からは最後尾となる。つまりは列車の先頭から最後尾まで戻らねばならない。単純計算でも230mくらいあるぞ。これが不動産なら徒歩3分。歩いていては間に合わない。DSC_6795.JPG途中で青森から到着していたスーパー白鳥をパチリ。チビはどういうわけかこのスーパー白鳥をかっこいいと言い、見たがっていた。せめて写真だけでも見せてやろう。
「上野行き北斗星、間もなく発車します。」 ホームにアナウンスが流れた。こりゃまずい。結局1号車までは戻れず最寄りの客車に慌てて飛び乗る。「ほぉ~あったけぇ~」  メガネが一気にくもった。
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めちゃくちゃ安い航空会社ができるというのは聞いていた。それが関空を拠点にしてるというのも知っていた。しかし金曜日の昼休みにその会社のHPも見てテンションが振りきれた。「すっげー!!!」
その航空会社の名前はピーチ航空。なんと関空ー千歳間の料金が4780円から1万4780円。繁忙期でも1万4780円ですよ。これまでの常識からいったら考えられない料金だ。試しに3月半ばの料金を調べてみたら7000円台。もう殺人的に安いわ。これなら関空まででも電車に乗っていきますわ。しかしこんな会社が出てきたらフェリー会社とかもろに影響を受けるだろうな。僕みたいに「目的地に着くまでも旅です」みたいなやつばっかりではないのでこの金額ならば長時間拘束されるフェリーから流れるお客も多いと思う。船の中で長時間まったりと過ごすのも好きなので(これはブルトレにも通ずる)舞鶴ー小樽、敦賀ー苫小牧の航路に与える影響が心配だ。
高速1000円の影響でとどめを刺されたフェリー会社も色々あったのでなんとか共存できないものかと気をもんでしまう。とか言いながら僕もこの値段なら飛行機を使ってしまいそうだ。休みが十分にとれるのであれば18キップやフェリーの旅を選びたいんだけどそこはやっぱりサラリーマン。若手のころよりもだんだん休みがとりにくくなってきている。そうなると往復15000円くらいで北海道を往復できるのならばそちらを選んでしまいそうだ。まぁトワイライトやカシオペヤを北海道に行く手段として選択する客層とはバッティングしていないからいいとしてもマジでフェリーはヤバいんじゃないかな。舞鶴にしろ敦賀にしろメインの客は京阪神からだと思う。値段が魅力で家族連れでフェリーを使ってる人たちなんかはピーチに流れるだろうなぁ。いくら関空に遠いイメージがあっても舞鶴・敦賀とは比べるまでもないし小さい子供を連れて丸一日フェリーというのはきついと思ってる人もいるだろうし・・・。心配だー。心配だー。とにかく心配だー。
シャワーを浴びて出てきた。どこを走っているのかわからないけど一縷の望みで真っ暗な窓の外に目を凝らす。しかし前方にまばゆい明かりが見え19:55、列車は長万部に到着した。う~やっぱり駄目だったか。
DSC_6775.JPG長万部に到着して列車の外に出る。ダイヤ通りだと長万部では19:55着の19:55分発。しかしここで行かんといつ行くんだという事で北海道仕様のDD51の重連を撮影すべくホームに飛び出した。正面にまわりこんで撮影しようとするも「遅れてるしそっこードアが閉まるかもしれん。」と思った瞬間怖くなって後ろからブレまくりの写真を1枚撮っただけで客車の中へ逃げ帰った。車内に戻ってもなかなか扉が閉まらない。僕が外に出ていたこともあってデッキにいた鉄ちゃんが周りを様子をうかがいながらフラフラとホームに出ようとした。しかしその瞬間扉が閉まりその鉄ちゃんはバーンと衝突。地味に痛がっていた。扉が閉まっても列車はなかなか発車しない。デッキの扉を開き寝台の前に戻る。線路を挟んだ反対側のホームに撮影中の人影が見えた。チビと一緒に手を振ってみる。反応なし・・・。しかし列車が動き出した瞬間、その人は両手で激しく手を振ってくれた。いやー気付いてくれたんだ。うれしいなぁ。これって自分が撮影側の場合でも同じことをするだろうな。やっぱ手をふってくれたらうれしい。
小幌駅も見れなかったしもうこれといってやることが無くなったので寝台にもぐりこむ。トワイライトもそうだったけど北斗星もB寝台のコンパーメントは2人で使うとなると狭い。しかし北斗星は禁煙なので非常に空気がきれい。トワイライトがひどいもんだっただけにこれは非常にポイントが高い。しかも下段がとれたので狭くはあるけど快適だ。そして列車の心地よい揺れの中、眠りについた。
 
道内最後の乗り換え列車、北斗星への乗り換え時間は22分。結構あるなと思っていたら実際にはあっという間になくなってしまった。まず朝、荷物を放り込んだコインロッカーで荷物を回収。その後、最後の贅沢という事で駅弁を購入。購入したのは「ぜいたく寿し」、1300円也。日常生活で弁当に1300円もかけることなんてそうそうない。吉牛なら3杯食べておつりがくるわ。
ホームに上がりDD51の重連を撮影しようと思ったけど列車の発車まであとわずか。僕らの寝台は1号車15番下段。DD51のすぐ後ろなんだが先頭まで歩くのが結構遠い。乗りこんでザックを寝台に置き撮影に向かおうと思ったら時間切れ。列車は発車してしまった。む、無念・・・。
DSC_6770.JPGつべこべ言っても仕方がないので食堂車へシャワーの予約に向かう。ご飯を食べてまったりしてとからという事で19:30からにした。しかしいいなぁ食堂車。ここでディナーを食える身分になってみたいもんだ。
ロビー車に向かい先ほど買った駅弁「ぜいたく寿し」を食す。うまいなぁ~。ウニにいくらにカニに鮭。うむ、これは贅沢だ。その間に列車は南千歳を発車。今回の北海道はここから始まったんだよなぁ。
食事を終えて自分らの寝台に戻ってごろごろする。シャワーの時間が近づいてきたので準備をする。列車は伊達紋別を出発したところだ。時計を見ると19:20分になろうかというところ。「ん?」と思い時刻表を開く。「ありゃりゃ」  
列車はいつの間にか遅れていた。ダイヤ通りだと伊達紋別発は19:10となっている。一瞬今の駅は伊達紋別か?と錯覚しそうになった。そのまま時刻表を見ながら「次は洞爺でその次が長万部か・・・」そして次の瞬間「やってもーたー!!」
帰りこそ列車から小幌駅を見ようと思っていたのにシャワーの時間を19:30にしてしまった。これではおぼろ駅が見れないではないか!!各駅停車なら小幌ー長万部間は17分。北斗星の長万部着は19:51。北斗星は各駅停車よりは速いだろうから19:35~40の間に通過すると思われる。それでも微妙なのにこの遅れだ。このままいくと小幌の通過時刻は19:40過ぎから19:50過ぎになると思われる。こりゃあかん。小幌の通過を待ってたらシャワー浴びる時間が無くなってしまう。かといってチビを連れて15分でここに戻ってくることは不可能だ。自分一人ならなんとでもなるがチビの服を脱がせ頭と体を洗い体をふき服を着せるのに15分では絶対に無理だ。あ~あ、やっちまったなー。それでももっと列車が遅れることを期待してシャワーへと向かった。 
 
動物園の門を出るとバス停には行列ができていた。14:30発の旭川駅行きである。それを見て「うむむ、バスなら400円か」との思いが頭をよぎる。行列を整理してる人(バス会社の人?)に片道どれくらいかと尋ねると「30分ほど」との答えが返ってきた。ほぉ、ネットで前調べをした時は40分ほどと書いてあったような気がするけど現場の人が言うんだから間違いない。念の為15:30の列車に間に合うかと確認すると何もなければ間に合いますという力強いお言葉を頂いた。よっしゃ、バスで帰ろう。
バスはすぐにやってきた。しかし僕らは行列の一番後ろである。あっという間に座席が埋まり通勤電車のごとく人々は体をねじ込みながらバスの中へと入っていく。乗れるんかいな??と思いながら僕らの番がやってきた。入り口のステップのところになんとか入り込みプシューッとドアが閉まる。タクシーと比べて乗り心地は言うまでもないが400円と言う値段はあまりあるほどに魅力的だ。30分、30分だけ我慢しようと思っていたらなんとチビが立ったまま寝始めた。普段は20時から21時の間に寝て7時過ぎに起きるという生活をしているチビが22時過ぎに寝て5時半に起こされ動物園を歩きまわったんだから当然といえば当然なんだが今はタイミングが悪すぎる。「もうちょっとだけ頑張れ!!」という声も届かずチビは立ったまま寝た。そのままにするわけにはいかんので脇から抱え込んで支える。旭川の街を見納めるどころではなくなり旭川駅までの30分を耐えぬいた。
DSC_6749.JPGバスから降りて駅に向かう。おぉ~、着た時は全く気付かなかったけど前の駅舎がすべてなくなって新しい駅舎がばばーんと見える。駅前はまだまだ工事中だけど次来た時にはきれいになってるんだろうな。帯広、函館、稚内・・・僕が初めて北海道にやってきた18年前にあった駅舎はとり壊されて新しい駅舎になった。帯広と旭川は高架の駅に変わった。そういやあの頃は、まだ札幌駅も工事してたな。タワーもなかった。
旭川の駅に着くとキオスクで食料の調達。今晩の分と明日の朝の分。そしてホームへあがる。座席は確保できた。しかし出発前には自由席は満席。正月二日の夕方(北海道にいると3時過ぎると夕方という感覚になる)ともなると札幌方面の特急はかなり込み合う。
DSC_6761.JPG立ち客を乗せて列車は旭川を出発した。札幌で北斗星に乗ったら北海道ともお別れだなぁと思うとしんみりする。深川、滝川と停車駅ごとにお客が乗り込んでくる。滝川では富良野ー滝川のサボを着けたキハ40が停車中。あ~来年はあれに乗りたいなぁ。DSC_6765.JPG砂川に停車しお次は美唄。何度もここは通ったけど降りたことないなぁ~。色々物想いにふけているとあっという間に岩見沢を過ぎて札幌に到着。とうとう道内最後の乗り換えだ。
 
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1977/09/23
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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