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2008年12月23日
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山頂から本来登るはずだった藪の道を下る。この道がどこに出るのかが楽しみである。ところでこの道、池みたいになってるとこが数ヵ所あった。これだけ雨が降れば樹林帯ならどこでもそうなのかもしれんが登山道が沢になったり池になったりしている。しばらく行くと道標のたつ石がゴロゴロの広い場所に出た。 「おぉ~ここか」DSCF1412.JPG
そこは吾妻神社の手前であった。この道標自体は見た記憶がある。しかしガスで周りが見えないこともありここからの分岐には全く気が付かなかった。ちなみにあとから地図に附属しているガイドを読むとここの分岐は少し分かりにくいと書いてあった。こういうのはチェックしとかにゃならんな。それと道標が出てきたら分岐の可能性高しと頭に入れとかねばならん。



DSCF1416.JPG引きでもう一枚。左が山頂へのルート。登りの時は全く気がつかなかった。






さて、下山だ。予定では若女平に下山することにしている。神社に向け歩きながら考える。現在、雨・風・ガスが非常に強く荒天である。樹林帯まで逃げ込めば風はおさまるとは思うがすでに何かあった場合取り返しがつかない時間帯に突入している。そして決断した。「来た道を戻ろう」
山行的にはつまらんルートになるけど今日は天候が悪すぎる。若女平に降りたって景色もなにもあったものではないだろう。13時55分、神社の手前でクルッと向きを変えゴロゴロの石の道を引き返す。「もう早く降りたいな。リフト動いてねーかな?つーかそれどころかロープウェイまで止まってたら洒落にならんな・・・」そんなことを考えながら歩いていると「ん?」道がなんかおかしい。ゴロゴロ石の道がえらい険しくなってきた。「こんなとこ通ってねーだろ・・・」
GPSを確認するとやはりルートを外れていた。樹林帯の一本道ならこんなこと起こらんが尾根筋のちょっと開けたとこなので知らん間に外れていた。しか~し、戻ろうにも結構険しいところを突き進んだのでちょっと苦労する。しかもガスで周りが見えん。一瞬ガスが薄くなったときにうまい具合に登山道の道標が見えた。「あそこまで戻ればいいんだな」 正直GPSを持ってなかったらやばかった。地図見てもこんだけガスだとなにもわからん。
DSCF1420.JPG
・・・。見えん。







DSCF1423.JPGDSCF1425.JPGこういう日はこのペンキを見失うととんでもないことになる。






「ふぅ~」やっとこさ登山道に復帰。今度はペンキを見落とさないように慎重に歩く。とりあえず下山だ。時刻は14時10分をまわっている。もしロープウェイが止まっていて下まで自力で降りねばならん状況になれば決して楽勝な時間帯ではない。こんな荒天だし周りにだーれもいないので気分も落ちてくる。視界のないなかをペンキのマークを探しながら歩いていく。ふと「バサバサバサッ」と何かが風にはためく音がして顔を上げると・・・「げっ!!!」DSCF1395.JPG
そこには先程引き返した吾妻神社が鎮座していた。「な、なんで!?」
血の気が引いた。リングワンデリング・・・いや、登山道を逆流したのか?なんでこんなところに神社があるのか全く理解できない。頭のなかにいろんなものがよぎる。「下山無理→西吾妻小屋に泊まる→下山遅れ→嫁、警察に通報」や「遭難遭難遭難遭難」など。その瞬間はパニックになってしまった。こんな気持ちはその昔、吹雪の安達太良山でプチ遭難して以来である。しかしここで踏みとどまる。とりあえず遭難はしていない。がっつり登山道に乗ってるんだから。下山無理・・・いやいやまだ14時20分だ。あと四時間はいける!そんだけあればロープウェイが止まってても下山できるだろ。ただこれ荒れまくりの天候と周囲どころかこれから下山するルート上に誰もいないと思われる状況が僕を不安にさせる。とりあえずロープウェイの最終は17時。あと2時間半でそこまで下山することがさしあたっての目標だ。少し落ち着きを取り戻し今度こそ下山にかかる。

DSCF1434.JPG来るときにも通った湿原のお花畑を再び通過。見れば残雪も残っていた。晴れてりゃ綺麗なんだろうなと思うも相変わらず「熊が出そう」という雰囲気である。しかもなんか静かだなと思ったら熊鈴の振り子がなくなってならなくなっていた。どぁぁぁ~なんでこのタイミングで!!!





DSCF1433.JPG熊鈴なしでこういうところを歩く。出そうだ・・・。










熊の存在にビビりながら下っていくと今度は右ひざに違和感が。この日は雨に濡らしたくないということでCWXを履いていなかったのだ。山行は明日も明後日もあるのだが持っているCWXは2枚。正直この西吾妻山のことをその行程の短さからなめていたので翌日以降のためにCWXを温存してたのである。違和感はその後痛みに変わった。最近の山行ではCWXとダブルストックが欠かせなくなった。情けないことよ・・・。
DSCF1429.JPG下山を続ける。この大雨であちらこちらで登山道が沢と化している。









DSCF1430.JPG
下から見るとこんな感じ。









下山を続け、無事に北望台のリフト乗り場へ続く樹林帯まで降りることができた。ここまでくれば来ればまずは一安心だ。
リフトまで降りると、な、な、なんと運行が再開されていた。うお~ラッキー!!!
DSCF1436.JPG
リフトが動いているのが見えた瞬間の正直な気持ち。「あ~助かったー」









DSCF1440.JPG
ありがたやありがたや。







ひざの痛みが嫌な感じだったので迷わずリフトに飛び乗った。そこからは登りの時には停まっていた2番目のリフトも運転再開しておりロープウェイと合わせて楽ちん(インチキ)下山。最後、ロープウェイに乗ってるときにロープウェイの職員さんに「いや~ホントは若女平に降りる予定だったんですよ。でもこの天気なんでやめちゃいました」と話していると「いやいやその方が正解だよ。若女平に下る道は途中馬の背っていう痩せた尾根があってね。先月も一人滑落したんだよ。沖縄から来た人でねぇ。百名山に登るって言っててねぇ。」  
「・・・・」 うむ、よかった。この判断で1000%正しかった。そんな感じで無事西吾妻山登頂。58座目の百名山、吾妻山終了・・・と言いたいところだけどこの山はこれでは許されない。福島側に東吾妻山っちゅうのがあってこちらもなんとなく百名山に絡んできそうなのだ。一般的には西吾妻山に登れば吾妻山登頂とされるのかもしれんがかたっぽしか登ってないとあとになって味噌をつけられそうなので(誰からよ??)こういう場合は両方登っておくに限る。その東吾妻山は明日登ることになっている。というわけでいろいろあった西吾妻山を無事下山した。
DSCF1446.JPGリフトからの景色。こんな状況でもリフトは動いていた。運行に携わるすべての人に感謝!!!
ちなみにこの天候&この時間からリフトで上がってきた登山者がいた。人形岩まで行くとか言ってたけどどうだかねぇ~。ま、自己責任だから僕は何も言いますまい。


45bc2260.jpeg
一番下のリフトからロープウェイへと向かう途中からの景色。上の荒れっぷりからは想像できない牧歌的な景色である。
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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