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2008年12月23日
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7時30分、他の人たちと大きく遅れていざ出発。今日は白馬岳を経て栂池自然園へと下山する。
まずはテDSCF7460.JPGン場から少し上がって稜線に出る。南の杓子岳方面はガスも無くきれいに見える。しかし北側を見ればこれから登る白馬岳のピークは西側はガスで真っ白だ。とりあえず要塞のようにそびえ立つ白馬山荘を目指す。収容人数1200名。超ド級の巨大山荘だ。進行方向左手、東の方向には旭岳がどっしりとした山容でそびえている。程なく白馬山荘到着。実際来てみると3000m近い山頂直下の山小屋とは思えない。すげーなこりゃ。こんなもんよく建てれたなと感心してしまう。
DSCF7491.JPG山荘を通過しいよいよ白馬岳山頂へと進む。そしてあっさり到着。相変わらず東側はガスで真っ白だけどその他の方向はまずまずの展望だ。写真をとって先へと進む。ここから少々下り三国境へ。ここで蓮華温泉方面の分岐を分け僕らは小蓮華山を目指す。遠くから見ると結構きつそうな登りに見えるけDSCF7508.JPGど数字で見ると標高差は200mほど。実際登ってみると大した登りではなく小蓮華山山頂に到着。ここで小休憩をとっていると大池方面からトレランの人がやってきた。いやートレランの人たちってすごいと思う。去年も僕らが3日がかりで歩いてきたところ(中房温泉から蝶ヶ岳)を半日で追い付きその日のうちに下界まで下りちゃうというのだから驚異的だ。まぁ背負ってる荷物の重さの違いは話にはならないけどそれでも同じことが出来るかと言われれば絶対無理。あの人たちは登山というよりは陸上競技の延長といった方が正解だと思う。で、今回のトレラン氏は爽やかに言った。「ハクバ岳はどれですか?」  いやー残念。やっぱ登山界でなく陸上界の人なんだなぁと改めて認識。「シロウマ岳」ときちんと読めてたらかっこよかったのになぁ。
休憩を終えて大池山荘へ向けて高度を下げる。それにしても本日の稜線散歩、山に来たなぁって実感できる。一昨日の雨飾山は雨降りに加え樹林帯歩きがほとんどだったのでたとえ晴れていても今日みたいな開放感は味わえなかったと思う。なんてことを考えながら歩いているとガスの切れ間に大池が出現。ガスに隠れたり出てきたりを繰り返す白馬大池を前方に見据えつつ順調に高度を下げていき白馬大池山荘に到着した。
 
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午前3過ぎ。。周りがガサガサし始める。う~ん、山だなぁ。
午前4時過ぎ。もっと周りがガサガサし始める。いや~、山だなぁ。
午前5時過ぎ。ベンチレーターから外を見る。ガスで真っ白。もうちょっと寝とこう。
午前6時過ぎ。ガスはどんなもんじゃいと再びベンチレーターから外を見る。・・・めちゃくちゃいい天気やんけ!!テントから這い出す。空は真っ青。さっきまでのガスはいったい何だったのかと思えるほどの快晴だ。朝食を摂りいつものごとくチンタラ出発準備を整える。今日で今年の夏山山行もおしまいだ。この白馬は一泊二日。DSC_3850.JPGなんかもの足らない。来年は2泊3日でぶっとおしての山行にしようと思いながら7時半。遅ればせながらテン場をあとにした。
雨も上がり太陽も出てきた。テン場に移動しテント設営。その後早めの夕食。そして18時前、小屋にビールを引っ掛けに行く。しかし営業時間は18時まで。無理を言って枝豆をお皿ではなくビニール袋に入れてもらい生ビールではなく自販機で缶ビールを買いささやかに祝勝会。18時を回るとだんだん薄暗くなってきた。上の白馬山荘はまだまだ日が照っている。ここは山の陰になってるんだなぁ。だんだん寒くなってきたのでテントに戻る。ところで先ほどテントを設営したところで大変なことに気づいてしまった。なんと私、シュラフを忘れてしまったのだ。一緒に持ってきたダウンジャケットをシュラフと勘違いしていた。いやー凡ミスにも程がある。ほんと夏でよかった。とはいえここは標高2700mの高所。夜ともなるとそれなりに冷える。仕方がないのでダウンジャケットと長ズボンを着こんでシュラフカバーにもぐりこんだ。
ふと目が覚める。時刻は23時30分。19時過ぎに雨がざーざー降り始め「もーまたかよぉ」とうんざりしながら眠っていた。ダメもとでベンチレーターから外を見る。すると「おぉ!!!」外は満天の星空だった。「やっほい!!」  テントから這い出して天を見上げる。いやーホントきれいだ。山に来たらやっぱこれでしょ。そしてこのときのために持ってきた愛機D300を三脚にセットする。ヤマケイとかでよく見る星空と稜線見たいな写真を撮ろうと目論んでいたのだ。しかしうまくいかない。レリーズで長時間露光してたらそれなりのものが撮れるかと思ってたけど全然ダメ。せっかく重たい思いをしてここまで担ぎ上げてきたというのに・・・。下界に降りたらちょっと勉強しよう。0時半。撮影をあきらめ再びシュラフカバーにもぐりこんだ。
大雪渓を登り終えたところで休憩を兼ねて昼食タイム。そして本日の目的地である頂上宿舎のテン場を目指す。ここから後半戦に突入という感じなんだけどこれまでとうって変わってザレた岩場のテクニカルな急登が続く。この後りからK藤が僕の前を行く。大汗をかきながらえっちらおっちら登っていくとやがて避難小屋が現れた。と、このあたりで雨が降り始める。すぐやむかと思いきや本格的に降り始めたので止むをえず雨具装着。やっぱ早発ちしないと登ってる途中でこういうことになる。そこからさらにヒーヒーいいながら登っているとお花畑がDSCF7439.JPG現れる。う~む、きれいだ。上を見上げると稜線が見え白馬山荘と頂上宿舎の姿も見える。頂上宿舎には14時半に到着。テン場の受付を終え雨宿りがてらケーキセットをつついていると外が晴れてきた。いやー助かった。雨の中でのテント設営だけはホントに勘弁だ。ちょっと気持ちが盛り上がっていたところで小屋の中のラジオが気持ちを引き締めるニュースを告げる。奥穂で滑落事故。おじいさんとそのお孫さんが滑落したようだ。山はきれいなお花畑があったり魅力的な雪渓があったり人の心を躍らせる表情を見せる反面、一瞬で人の命も奪ってしまう怖い場所でもある。僕も家族のある身。無事に下山しなくてはならないと気持ちを引き締めた。
翌日。起床は6時過ぎ。まわりはぎっしりと車で埋まっていた。さすが白馬岳。
皆さんとっくに出発してる中、しっかり朝食をとりチンタラ準備をして出発は7時半を回ったころ。相変わらずの遅いスタートだ。昨日、荒れたコースを7時間以上歩いたにもかかわらずCXーWのおかげか水風呂でクーリングしたおかげなのか筋肉痛や体のだるさはない。
しかし背中の荷物はずっしりと肩にのしかかる。軽量化に努めたつもりだけどテントと一眼レフだけで重量は3キロ以上になる。昨日、1年ぶりの登山のK藤は大ブレーキだったけど今日は休養十分で体も山仕様になっているだろう。今日は荷物の軽いK藤の方が先頭を歩くことになるだろう。
猿倉から1時間ほどで白馬尻の小屋に到着。ここからいよいよ大雪渓へと向かっていく。上着を着る人、スパッツをDSC_3809.JPGつける人・・・それぞれ大雪渓に向けての準備に入る。僕は上着は着ずにスパッツだけ着けた。
そこから少し登り雪渓のほとりでアイゼン装着。軽アイゼンは久々の登場。3,4年前に5月の乗鞍で使って以来だ。しかしついにここまで来たな。周りの人々もアイゼンを装着し次々に大雪渓を登っていく。下ってくる人もそれなりにいるけど全体として登っていく人たちの方が多い。ひんやりとした冷気の中、この山行のメイン中のメインデッシュを楽しみながら登る。雪渓上にはところどころ石が転がっている。これらは全て落石だ。こりゃ気をつけていないと危ないな。実際、進行方向の左手では小規模の落石がガラガラ音を立てて起こっている。
一歩一歩踏みしめながら、この夏最大のイベント「大雪渓」を歩き終えた。
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1977/09/23
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さらりーまん
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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