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2008年12月23日
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駐車場に戻り、車ですぐの有明荘に向かう。あっという間に到着し温泉につかる。いや~極楽極楽。登山と温泉はワンセットだ。それに生ビールが加わればもはや何も言うことはない。去年の夏に燕岳から上高地まで縦走した時に4日目に徳沢園で生ビールを飲み上高地で温泉につかった時には本当に至福の時であった。欲を言えば風呂あがりにもグイッといければもはや死んでもいいという境地にたどり着いたであろうが、帰りは車なのでそれはやめておいた。徳沢で一杯ビールを飲んでその後中房に戻ったのが7時間後。こんだけ空ければセーフだろ。
とりあえずお風呂から出て食堂へ向かう。そこで注文したのがソースかつ丼。他にも色々あったけどなんかガッツリしたものが食べたかった。体もさっぱりしお腹も満足して有明荘をあとにしたのが14時半。
ケータイがつながるところまで移動しK藤に電話する。「これから帰るんだけど中央道経由と日本海経由、どっちがいいと思う??」   K藤の答えは「やっぱ日本海じゃないすか。中央道も名神も混みますよ。絶対。」
って事で日本海経由で帰ることにした。とりあえず100キロは大回りになるけど大渋滞に巻き込まれてヘロヘロになるよりはマシだ。そして糸魚川を目指して車を走らせる。左手に鹿島槍だの白馬岳だの北アルプスのメジャーどころを山々を眺めながら走る。非常に贅沢な展望だ。大糸線と並走しながら走っていると前方からある列車が走ってきた。前面に「RESORT HYBRID」と書かれている。JR東日本が誇るハイブリット車両だ。これまで小海線に投入されてるのは知ってたけど大糸線にも投入されたんだなぁ。大糸線といえば昨日の朝、中房に向かう途中で踏切待ちをしていたら松本行きの列車が4両編成で通過していった。それを見て「大糸線でも朝は4両編成なんだ」と感心した。秘境を走るローカル線のイメージが強かったけど大町より南だと都市近郊路線の顔も持ち合わせてるんだなと思った。
17時に糸魚川に到着。北陸道に乗る。空いてる道路を西へ西へとひた走る。富山に入ると今度は左手に立山連峰がそびえ立つ。北アルプスをぐるっとまわってきたんだなぁ。順調に走っているとK藤からメールが入っていた。「中央道土岐付近で渋滞35キロ。名神竜王辺りで渋滞38キロ」
「よしっ!!」 はるばる日本海を回ってきて大正解だ。しかしこの先竜王で大渋滞が待っている。う~む、いつも混むところとはいえどうしたものか。
その後も西へとひた走り敦賀の手前のPAで夕食。時刻はすでに20時だ。ここで夕食をとり車に戻ると作戦タイム。竜王の渋滞は嫌なので敦賀で高速を一旦下り、JRの湖西線と並走するように京都まで走り京都から再び高速に乗ることにした。このルートで川西を目指し家に着いたのは23時半。かぁ~9時間か。行きはトータルで5時間ほど。帰りは100キロ大回りして1時間休憩入れて9時間。我ながらお疲れさん!!いい山行だった。
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小屋を出る。ザックは小屋の広場に置いて燕岳を往復する。山頂に到着するとやっぱ夏山とは一味違う清々しさに包まれる。やっぱ頂上踏んでなんぼだな。
小屋への帰りに雷鳥を発見した。きれいな冬バージョンの羽だった。
4ddf8841.jpeg小屋に戻り下山にかかる。それまでガスって見えなかった槍が見え始めた。「とうとうお別れだ」。大天井へと続く表銀座の稜線越しに見える槍を撮り納めして下界を目指す。今日は気温が高い。だいぶ雪は腐っている。特に合戦沢ノ頭辺りからはザラメ状になりアイゼンの爪が効かない。急斜面でもあり足元がずりずり滑って嫌な感じだ。合戦小屋を過ぎるともう最悪。ぜーんぜんアイゼンが効かない。どうしても足を踏ん張らざるを得ないくなり太ももあたりにかなり負担がかかる。富士見ベンチの手前で一回転倒。気温が高いうえに人が多いので足元の状態は最悪だ。第2ベンチまで下りてきた。ここでアイゼンを外す。しかしこの判断は早かった。昨日はここでアイゼンを付けたけど今日は下りだ。雪道というものは登りは登れても下りは下れない。かかとをけり込みながら歩くけどやはりずりずり滑る。第一ベンチに着く前に2回目の転倒を派手にかましてしまった。ここは我慢して第一ベンチまでアイゼンを付けておくべきだった。
そして中房温泉に到着。当初の計画ではここのお風呂に浸かって帰る予定だった。しかし600円の有明温泉に300円で入ることができるというクラブ燕山荘に入会(無料)したので有明温泉に入ることにした。  もうちょっと続く
翌朝。まだ頭は痛いけど昨日よりはだいぶマシ。よし、予定通り下山するぞ。朝食は1回目が5時半で2回目が6時15分から。5時半のはスルーして表に出て写真をとる。おひさまはすでに昇っていた。今回の山行の狙いで一番大きかったものは「夜空の星を撮る」ということ。しかし昨日はそんな状況ではなかった。せっかく三脚もかつぎあげたというのに・・・。ただ昨日の夜はちょっと天候が荒れてたらしいのでそもそも星空ではなかったのかも。
f0983fd4.jpeg燕岳方面を見るとすでに登っている人たちもいる。槍ヶ岳方面はガスっているけど燕方面は一応見える。一通り朝の北アの風景を堪能してから小屋の中へと戻った。
食堂へ向かう。今日はご飯を食べれた。2杯おかわりしてパワーをつける。寝床に戻り出発の準備。お隣さんと少し話をする。金沢から来たその人は今日燕岳に登ってから下山するらしい。それを聞くと僕も登ろうかなって気分になってきた。昨日はそれどころの状況ではなかったけど今日はファイトがわいてきた。
夏には登ったけどここまできたらやっぱり雪景色の燕岳にも登らなければなるまい。つーかここまで登らずに帰れんだろ。体調が良くなってきたのでどんどんやる気になってきた。
時刻は18時半をまわった。食事の時間だ。全然食欲はないけど明日のことを考えたらやはり食べねばならぬ。食堂に行き5人組の一角に座らせてもらう。京都の舞鶴から来たというすでに出来上がってるおっちゃんに「まぁ飲みなさい」といきなりお酒を勧められる。「うぉ~勘弁してくれい・・・」 
ホントに無理だ。事情を説明して勘弁してもらう。するともう一人の出来上がったおっちゃんが「そんなのは飲めば治るよ」とか言ってきた。も~ホント今日だけは勘弁して下さい(泣)
酒は勘弁してもらったもののまったくご飯が食べられない。食欲があるとかないとかのレベルではない。ご飯を見てるだけで吐き気がするのだ。頭痛と吐き気。絵にかいたような高山病の症状だ。
医療関係者らしいとなりのおばさんが色々聞いてくるので説明すると「水分と糖分の補給。ご飯は今食べられなくてもいいからしっかり休んで明日の朝はしっかり食べなさい」とのアドバイスをもらった。おばさん曰く「ここは一気に高度を上げるから体が弱ってると高山病になりやすい」とも言ってた。そういや去年の夏に燕岳に登った時のこと。超寝不足の相方のK藤が途中でへばってテン場に到着後もしばらくテントでぶっ倒れてた。あれも高山病だったのかな。いつもは僕よりも強いK藤も寝不足の時はやられる時がある。
今回の山行を振り返ると前日20時過ぎに出発し4時間ぶっ通し&ぶっ飛ばしで梓川のSAに到着。5時間半寝て登山口に向かい、その後ほとんど水分を摂らずに登り続けた。寝不足と水分不足。こりゃ登山の大敵なんだな。特に水分補給の大事さは痛感した。気温が低いとあんまりのどの渇きは感じない。けど汗をかいてるならその分水分を摂らないと体の中の水分の帳尻が合わなくなるというのは当然の理屈だ。いやー今回は身をもって勉強できたな。
みそ汁とわずかな海藻サラダを口にし、オーナーさんのお話の途中にもかかわらず10分足らずで食堂をあとにした。
時刻は14時前。荷物を小屋においてカメラを持って外に出る。まだまだ時間はあるけど燕岳の往復は翌朝に回す。小屋の周りで撮影していると雪が降ってきた。風も出てきたので小屋に戻る。自分の寝床で荷物の整理をしていると「う~ん、頭痛い・・・」
どうにもこうにも痛いので布団に横になる。1時間ほどたってもよくならないので小屋の受付に行き「あの~頭痛いんですけど何かバファリン的なものないっすか??」  すると小屋の人から色々聞かれる「昨日どれくらい寝た?」「水分は充分とってる?」「小屋についてすぐに寝た?」   
そして出てきた結論。「高山病の可能性があるから頭痛薬は飲まない方がいい」
「はい!?」  我ながらびっくらこいた。まさか自分が高山病なんて。しかもこの標高で・・・。
知識としては2500m辺りからかかるとは知ってた。けどそんなもん登山経験がない人がかかるもんであって普通は3000m越えてからかかるもんだと思ってた。「オレ、弱すぎるだろ・・・」 ちょっとへこむ。
水分と食事をしっかりとって休むように言われてとりあえずは寝床に戻る。「う~む、2700mで高山病か・・・」
横になってても相変わらず頭はガンガンする。これで明日下りれるかなと不安になる。一応予備日は一日とってある。でも帰りの渋滞とかなんとか色々考えると明日下りたいなぁ。もう燕岳往復なんて言ってられる状態ではなかった。  続く
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1977/09/23
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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