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2008年12月23日
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話はいきなり逸れるけど今週の月、火はホントに仕事が無茶苦茶だった。残業の嵐で月曜は会社にお泊り。今日は今日で後輩のT光が「もう会社辞めたいです」なんて言いだすもんだから19時過ぎに仕事を終えて居酒屋で色々と話をしたり聞いたりしてたら帰宅したのが23時すぎ。しんどいですわ、なかなか。
で、富士山の話。須走口を下山する。とはいってもこの須走口が途中で吉田口で分岐するので吉田口から登ってきた人間的には吉田口みたいなもんだ。しかし吉田口の分岐を見落としそのまま須走口に下山する人もいるみたいだから注意が必要だ。
P1000237.JPGブルードーザーの通る道、通称ブルドーザー道を下山する。つづら折りの砂礫の道だ。重力に任せてガシガシ下っていると時々「ずるっ!!」とずっこけそうになる。何度も言うけど天気が良くて気持ちがいい。
順調に高度を下げる。この時間だから僕の感覚的には下山タイムなんだけどこの時間でも登ってくる人はいる。この時間でここなら下山したら夕方ですよ。
もう少しで吉田口との分岐というところで誰か倒れている。あの体勢はゲーゲー吐いているのだろうか。周りには仲間と思しき男女が3人。とりあえず近づいて話しかける。
僕「高山病??」 男女「それっぽいです」 僕「水飲んでる?」 男女「飲ませてもすぐ吐くんです」 僕「一気じゃなくてちょっとづつ飲ませた方がいいよ」  男女「本人が吐くのを怖がって飲みたがらないんです」
う~む、なかなか難しい。僕もGWの燕岳で体験したので苦しいのはよくわかる。2日酔いのような気持ちの悪さだ。とりあえず日差しがカンカン照りのところで倒れているので日陰で休ませた方がいいんじゃの?と提案したところ「日陰は嫌がるんです」との事。うむむ、かなりの重症の様だ。僕は医者じゃないのでそれ以上突っ込んだことは言えない。とりあえず他の仲間が先方隊として救助を求めて下山中とのこと。酸素缶を渡そうとしたら「持ってる」との事だったので食べる酸素を渡しておいた。僕も再び下山を始める。山は自己責任だ。
無事に吉田口の分岐を通過。延々とつづら折りを繰り返し5合目まで下山。するとそこは朝とは比較にならないほどの多くの登山者・観光客が入り乱れるカオスと化していた。
ツアーの軍団が大挙してやってきている。時刻はすでに14時近い。「こんな時間から登るの??」と一瞬思う。でも「小屋まで上がって明朝に山頂で御来光か」と勝手に想像して納得した。
しかしここから駐車場までがほんとに人が多かった。まるで明神館から上高地へ向かうような感じ。数で言うと観光客の方が圧倒的に多く馬もポックリポックリ歩いている。う~む、ここまで来るともはやここは山ではなくその辺の観光地と変わらんぞ。つーか6合目まで目指す人が多いみたいだけど6合目まで行ったところで特に何もないと思うんだけどな・・・。まぁいいや。
P1000250.JPG人だらけの道を歩き14時15分、無事駐車場まで戻ってきた。往復で約9時間。天気にも恵まれ楽しい登山であった。
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P1000192.JPG最高峰剣ヶ峰に向けて再び歩き出す。まずは富士山の噴火口をのぞきこむ。いや~なかなかの迫力だ。そこから見える一段高くなっている場所、元の測候所があるその場所が目指す剣ヶ峰だ。
DSCF8142.JPGお鉢めぐりは雲上の散歩って感じで非常に気持ちがいい。そこに行くまでに伊豆岳や成就岳といった細かいピークがある。山頂なのにさらにその上にピークがあるんだねぇ。御殿場口の登山道と合流し富士宮口の登山口と合流。富士宮口の方は危険なため通行禁止の標識が。しかしまぁそこは自己責任ということで・・・。
剣ヶ峰はもう目前だ。最後のひと登りをこなす。ここまで来て僕は思った。このお鉢めぐり、強風吹きすさむ時は結構危ないかもしれない。過去2回、雪のある時期にこの剣ヶ峰を目指したけど2回とも8合目付近で引き返した。とんでもなく風が強い日だった。もし朝早く出発することができて山頂までたどり着くことができていたにしても剣ヶ峰までは無理だったと思った。
DSCF8156.JPGそんなことを考えながら10:40分、ついに日本最高峰剣ヶ峰登頂。無雪期だけど達成感はある。これはこれでいいもんだなぁと素直に思う。これで富士山、北岳、奥穂高岳、間ノ岳、槍ヶ岳と日本の高い山の上から5つに登ったことになる。積雪期の富士山はいつか山岳会にでも入った時に登ることにしよう。
証拠の写真を撮りしばらくそこからの景色を眺める。時刻も11時を回ったのでそろそろ出発することにする。
ここからお鉢巡りの残り半分を歩く。目的は完遂したので半分下山気分だ。迫力のある噴火口を眺めながら歩く。高度を下げながら。上から見てると恐ろしいような噴火口も高度を下げるとその迫力が半減する。上半身裸のトレランの人がなんかストレッチしてる。つーかすごいわトレランの人。僕も真似してやろうとしたけどやめた。あれはしんどいわ。登山じゃない。陸上競技の延長だ。ちなみにインドアクライミングも一度やってやめた。あれもちょっと違う競技のような気がする。
お鉢巡りを一周して再び吉田・須走口の頂上まで戻ってきた。天気もいいしお鉢巡りは楽しかった。これから下山道のブルドーザー道で下山にかかる。
昨日富士山が初冠雪した。僕が登って約1週間。まだまだ大したものではないけどほんとに9月に雪が降るんだな。今週の3連休でも多くの人が登ってるんだろうな。天候次第ではニコニコ登山が地獄登山に変貌するから秋の高山は要注意だ。
日の出を見ながら到着した半分観光地みたいな6合目をあとにして7合目を目指す。火山灰の登山道だ。天気もいいし程よく人も歩いてていやー楽しいわい。あっけなく7合目に到着。この吉田口、少し登るとすぐ山小DSCF8051.JPGDSCF8066.JPG屋がある。これだけ頻繁に山小屋があれば精神的にも心強いわい。ただしこの時期ともなると半数くらいは小屋じまいをしている。
7合目を超えるとさっきまでの砂礫の道から一変して岩場の登りに差し掛かる。しかし山小屋が多いなぁ。
8合目、白雲荘に到着。ここの脇で食べる酸素を放り込む。と、よこの斜面で落石発生。ガラガラ音を立てながらでっかい岩が転がり落ちてくる。ものすごい回転で時折ぴょんぴょん跳ねながら転がっていく。あれに当たったら死ぬな。でっかい岩が転がっていってもそのあとから川の流れのようにそこそこの大きさの石が転がっていく。いつこの流れが終わるのか見届けようと思ったけどなかなか終わらないので先に進むことにした。元々崩れやすい地形っぽいから登山道から外れて歩くのは危ないな。あの落石の川に遭遇したらただでは済まない。
P1000179.JPG9合目到着。だいぶ高度を上げたけど高度障害が出る気配はない。周りは酸素缶を口に当ててる人もいるけど僕は大丈夫。たっぷり取った睡眠と食べる酸素で充分だ。
そして9時40分、やってきました頂上へ。いやーとうとうここまで来ましたな。ここまで約4時間半。最高峰ではないけど達成感は感じる。正直、夏(今は秋だけど)の富士山なんて俗っぽくて気に入らんとかって思ってたけど意外と楽しい。周りには小学生低学年くらいの子も登っている。良く頑張ったなぁ。P1000181.JPG周りを見ればピカチュウの着ぐるみの人もいる。いやーいいねぇ。くたばってるけど・・・。
しかし意外とはまりそうだな、富士山。年に1回登ってもいいような気がしてきた。
少々風が強いけどここで腰をおろし買ってきたパンを食べる。その後はお楽しみのお鉢巡りだ。一息入れて日本最高峰、剣が峰を目指し出発した。
 
昨夜のザーザー振りの悪天から一転。今日はいい天気だ。
1時間寝坊して完全に出遅れたと思ったら周りにはまだたくさんの人がいる。DSCF8036.JPG登山口に向かう途中、売店の横には展望台があり日の出を見ようと人が集まっている。いやー昨日は正直一人富士山になるんじゃなかろうかと不安になってたけどこんだけ周りに人がいれば安心だ。僕も展望台からの朝日の登りかけを眺めた。
登山口へ向けて再び歩き出す。DSCF8038.JPG朝日が昇り始める。最近こんな時間から山に登ることもないなぁ。まぁそもそも朝日が昇るような天候に恵まれた山行自体が無かったな。しかしいいなぁこの開放感。「夏の富士山なんて観光地化されててロクなもんじゃねーぜ」なんてうがった見方をしてたけど秋ならいいかも。これより全然人の多い7,8月だとうんざりするけど、これくらいの賑わいならちょうどいい。
6合目への登りにかかる。ここからでも頂上が見える。正直、普通に登れちゃうような気がする。今回の富士山について、最大の敵は高度障害だと思っている。日帰りだから荷物も軽いし標高差も特別すごいということもない。ただ8合目より上は未知の世界。高度障害が出たら体力がどうこうという問題ではなくなる。5月の燕岳を睡眠時間4時間で登ったら見事に高山病になった。強烈な二日酔いみたいな感じで頭痛と吐き気でどうにもならなく。飯も食えん。その時の経験を生かして昨日は20時に寝た。7時間半寝るつもりが8時間半も寝てしまったので睡眠時間については全く問題ない。それに加え今回は食べる酸素と酸素缶を持参。とりあえず食べる酸素をぼりぼり食べてそれでもだめなら酸素缶というように考えている。
6合目到着。ここまでは登山者ではない観光客も歩いてきている。ここから上が登山者の領域だ。
 
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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