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2008年12月23日
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71f4476d.jpeg例のヤバい彼からなんとか逃れトイレで歯磨き。その後待合室で朝食の弁当を食べる。順番逆だな・・・。
釧路行きの発車時刻は9:37分。ただし1両編成の列車は混雑するので9:15分にはホームで並ぶ。今年も僕が一番乗りだ。しかしすぐに2番乗りのおっちゃんが現れた。このおっちゃんもご多分にもれず紛れもない鉄。写真をぱしゃぱしゃ撮っていた。そういえば今回滝川の駅についてちょっと思ったことがある。これから乗る滝川発釧路行の列車が「日本一運行時間がなが~い定期普通列車」ってことでポスターになって張り出されていた。僕個人の意見としてはこういった感じで売り出すようなことはせずに知る人ぞ知る(つーか知ってるのは鉄だけか)隠れた名物列車として静かにしておいてほしかった・・・なんて小難しいこと言ってる場合じゃないな。とりあえずこういうことでも売り物にして一人でも多くの人に乗ってもらわないとな。乗って残そう根室本線。
そんなこんなで「日本一運行時間がなが~い定期普通列車」は発車した。三年連続の乗車、今回も例年通り車内は満員だ。ちなみに運行時間は日本一なが~いけど距離だけでいうと山陽線の岡山ー下関間をぶっ通しで走る普通電車の方が長い。こちらの運行時間は7時間23分。まぁ単線非電化の根室線と複線電化の山陽線をくらべてもね。ともかく乗ってて楽しいのは断然2429Dだ。これは間違いない。ついでにいうと明日乗る網走ー旭川間の普通列車も運行時間はいい勝負だ。ただしこちらは表向きは遠軽行きとなっているので単純に比較すると口うるさい鉄からは色々異議が出そうだ。
今回乗車した列車は期待していた首都圏色の車両ではなかった。まぁ運用の都合ってのもあるから仕方がない。そして車内を見渡す。こちらもすこし楽しみにしていた去年・一昨年と大晦日に同じ列車に乗り合わせた女鉄は今年はいなかった。少し残念。一日ずらしていたら乗っていたのかも。まぁわざわざそのために一日ずらそうなんてことは全く思わなかったけど。
列車は釧路に向けて走り出した。今年は何だか雪が少ないなぁ。途中で今回乗れなかった首都圏色のキハ4DSC_0022.JPG0系とすれ違う。東滝川だったかな~?野花南だったか?記憶があいまいだ。野花南だったような気がするけど。雪が少ないなぁと思ってたけど富良野まで来ると雪がしんしんと降り続き雪の量も増える。そして富良野駅到着。ここで多くの乗客が下車。さらに1両増結で2両編成に。ここからはゆったりのんびりの根室本線の旅だ。
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この病んだ男を少々黙らせようと思い、「もう付いてい来るな」という方向に話を持って行こうと考えた。「札幌の近辺をうろうろするって言ってたけどどこ行くの?」と聞くとこの男、埼玉の川口の人間で先日全通した東北新幹線に乗車するためにやってきたらしい。しかも大宮ではなく東京から。そして青森からはまなすに乗って札幌にきて今に至るらしい。ちなみにキップは東京都区内から札幌市内までだという。「よし!!」
すでに列車は札幌市内を飛び出し岩見沢に到着しようかというところまで来ている。これはチャンスとばかりに「もう札幌市内を飛び出してますよ。この辺で降りて札幌に戻ったらどうですか?」みたいなことを言った。すると

「僕、

18キップも持ってるんですよね。

まだ日付入れてもらってないけど」

もうめまいがした。こいつホントに釧路まで付いてくるんじゃないか。つーかそのあともずーっと付いてくるのではあるまいか。聞けば泊まるところも決めてないようで完全に「どフリー」のようだ。こりゃもう駄目だと滝川まではあきらめることにした。しかしそのあとは絶対に振りきらなくてはならない。たとえ釧路まで同じ列車になろうとも絶対に同じ4人掛けには座らん!!その後もよくわからん「懐かしのCM」話が続く。you tubeで古いCMを見まくっているようでやれ国鉄のCMだの薬のCMだのわけのわからん話を切れ目なく入れてくる。しかしこちらは適当にあしらう。無視したり知ってるCMの話になっても「知りません」を連発した。あまりにもしつこいので「僕あなたみたいにCMにたいして大して思い入れとかないんですよ」とか言ってみる。「普通」の人間ならここまで露骨に態度に出せば空気を読むもんだがこの男にはまるで効き目がない。そしてとうとうその土地のドル箱企業話が再び始まった。もうこっちまで気が変になりそうだ。こっちもイライラが限界に達していたのでいつもはこんなことしないけど嫌みたっぷりにこんなことを言ってみた。「いろいろ企業とかにくわしいみたいですけどなんかそういう関係のお仕事されてるんですか??」   人のことは言えたもんじゃない。自分のことは棚の上の上にまであげといてあえて言わせてもらうと「どーせ大した仕事してないんだろ」って思いながら聞いてみた。
「今は警備の仕事をしています。これまでも色々と転職しているものなので。」との答えが返ってきた。まぁそうだろうな。会って1時間ちょっとだけどそんな調子でやってたらなかなか会社で受け入れられないだろうと想像できる。溶け込めない・・・っていうか敬遠されるだろうな。無表情でよくわからんことを延々と話す。一定のジャンル(会社の情報とか街の人口とか昔のCMとか)については非常に強いこだわりがある。いろいろとちょっと難しそうだ。
その後もず~っとこんな調子が続きとうとう「次は終点滝川です」とのアナウンスが。僕は「この男、断固反対!!」の強い気持ちで立ちあがる。「これから札幌に戻るんですか?」と聞くと「どうしようかな」とか言ってくる。すると今度は逆に僕に今後の予定を色々聞いてくる。適当に流していると今度はいつ札幌の戻っくるのかとしつこく聞いてきた。そしてあまりにしつこいのでついついホントの予定を言ってしまった。言った瞬間「げげっ、しまった~!!」と死ぬほど後悔した。帰りのはまなすにこの男が待ち構えていたら完全に発狂してしまうぞ。まぁよく考えたら僕は指定席なので奴が同じはまなすに乗っていようが僕の隣にくる可能性は果てしなく0に近いのだが・・・。
いよいよ列車が滝川に到着しようかというところで男はさらに僕を仰天させる行動に出る。なんと映画の半券のうらに住所・氏名・郵便番号に電話番号まで書いたメモを渡してきたのだ。気持ち悪すぎて手渡されて固まってしまった。
列車が駅に到着した。とりあえずこの男とここで別れた。男が出ていこうとするドアとは違うドアからホームに降りる。歩きながら「つーかこのメモをオレにどうしろと?手紙でも書けってか??」と出口のない自問自答に苦しむ。彼の年齢は僕の一つ上だった。昔からあんな感じでは無かったのかもしれない。これまでの人生で色々あってちょっと精神病んじゃったのかなと勝手に想像してみた。
列車は滝川に向け走る。車内ではヤバ気な男が休むことなく話しかける。僕が兵庫から来たというのを聞くと「神戸のドル箱企業と言えば神戸製鋼とダイエーですね」みたいなことを延々と話し続ける。つーかなんでダイエーがドル箱企業なんかわからん。こないだ潰れかけたじゃねーか。てゆーかドル箱企業って何よ??要するにそこに本社を置いてるでかい会社ってことか??とにかく話に地名が出てくればすかさずこんな話になる。「吹田のドル箱企業と言えばダスキンがありますね。ダスキンと言えばミスターどナッツを展開しているところですね」という調子で延々と話し続ける。しかも顔に表情はない。さすがに気持ち悪がったのか僕の隣に座っていた人が違う席に移動した。頼む、オレも連れてってくれい・・・。
話は企業の話から街の人口の話(〇〇市の人口は〇万人ですね。県内で〇番目に大きい街ですね・・・みたいな)さらに土地の値段にまでのぼる。マジで鬱陶しいことこの上ない。こんな調子で付きまとわれたんじゃたまらない。「おめーうざいよ」ってのを気付いてほしくてまともに話を聞かないことにした。何か話しかけてきても無視したり「ええ」とか「はぁ」しか適当な返事しかしないようにした。しかしそれでも何の効果もなし。とうとうイライラが頂点に達し「悪いんすけどちょっと一人にしてもらえませんか。そのためにここまで来たんで」と言った。
基本無表情な中に少しだけ困ったような何とも言えない表情が垣間見えた。
「あーこれでやっと一人の世界に入れる」 ホッとしたのもつかの間何事もなかったかのように奴は再び話しかけてきた。その間わずか2分足らず。今度は「you tubeとか見ますか。懐かしのCMってありますよね」とか言い始める。呆れて思わず笑いが出てしまった。「あかんわ、こいつ・・・」   ほんのわずかの沈黙を破ると「国鉄のフルムーンのCMがありましたよね」「昔の風邪薬のCMとかで印象に残っているものはありますね」とかもう「知らんがな」としか言いようのない話を延々と続ける。まぁ少々精神を病んでらっしゃるようなのでしょうがないのかも知れんがこんなよくわからん話を札幌から延々としてくるので周りの人々も「あそこの席の人ヤバいわ」みたいな空気がビンビン伝わってくる。もうマジで勘弁して下さい・・・  続く
札幌駅に到着し自分の乗ってきたはまなすを撮影。そして車内点検を終えた列車は車両基地に向け引きあげていくところを動画で押さえた。「う~ん、満足じゃ」とその場をあとにしようとすると僕の横で撮っていた人に話しかけられた。「いい列車ですよね、はまなすは」
撮影地での鉄ちゃん同士の会話としてはまぁ普通の会話だ。しかしこの男、その後も途切れなくことなく話しかけてきては一緒についてくる。「ん??」と思いながらも下りの函館本線のホームへと向かう。これから滝川に向かい最長所要時間鈍行列車2429Dに乗る。ところがホームに入線している6:34に乗ろうとしてもこの男はついてくる。「ちょっとこの人変だぞ」
とりあえず「この後どうするんですか??」と聞くと「この近辺でうろうろしようと思う」とのこと。早く乗らないと窓側の席に座れなくなってしまうのととっとと別れたいとので「んじゃ、オレ乗りますわ。いい旅を!!」と半ば強引に話を断ち切り列車に乗り込んだ。
「ふぅ~危ねぇ危ねぇ。あんなのにはかかわらないのに限る」  うまく表現できないけどとりあえずあの人はヤバかった。目がいっちゃてたもん。まぁいい表現ではないけど一言で云うならばちょっと精神病んでる系の人だった。
無事窓側の確保し「さーて景色見るなり寝るなり優雅な時間を過ごすか」と思っていたところ 「!!!!!」   
戦慄が走る!なんとさっきの男が前の車両からこちらに向けて歩いてくるではないか!!さらに何事もなかったかのように4人掛けの僕の席の前に座るではないか!!!「お、お、お・・・」  驚きすぎて言葉が出てこない。「なんなんだこいつは?!」
そしてその男は再びいろいろ話しかける。「うぉ~勘弁しくれ!!!」  
そうこうしているうちに列車の発車時間になった。「いいんすか?出ますよ。」
すると男は「そうですね、ではいい旅を」とのっそりのそのそ席を立つ。その時「ぷしゅ~!」扉が閉まった。
男、「あ、出ちゃいましたね」  


「出ちゃいましたねじゃねーんだよ!!(怒)」

なんなんだこの男、完全に確信犯じゃねーか!!
ともかく列車は滝川に向け走りだした。  


8ef7d003.jpeg22:18分、札幌行き急行はまなす入線。発車は22:42分だ。発車まで動画や写真を撮ったりする。そして注目は青森着22:40分の奥羽本線普通列車。今回の旅を計画するに当たり利用しようかすまいか悩んだ列車である。大阪から夜行バスで新潟入りするというルートをとるとこの列車で青森に来ることになる。しかし冬場の日本海縦貫線で北上し、青森での連絡時間が2分ということにビビってしまいあきらめた経緯がある。自分の席に座り高みの見物と決め込む。するとはたして件の列車は遅れていた。しかしはまなすはこの列車の到着をしっかり待っていた。まぁそうだろな。この時間ならこの先の到着駅での連絡とか関係ないし第一この奥羽線の客を置き去りにしたら暴動がおこるだろうな。ホテル代出せとか飛行機代出せとか・・・。
22:45分、定刻より5分遅れて大館からの奥羽線到着。この列車からの乗り継ぎ客を乗せ急行はまなすは札幌に向け出発した。発車後、缶ビールを一本空け顔にタオルを巻いて就寝。青函トンネルの中で一度目が覚めたけどそれ以外はほぼ寝ていた。そして午前1時、函館到着。ここは眠くても起きてホームに繰り出さねばならない。鉄っちゃんならば立ち会わねばならない機関車交換だ。今はなき下関での機関車交換とここ函館でのDSC_9955.JPG機関車交換に立ち会うことは鉄ちゃんとしての義務である。
電気機関車を切り離しここからは青色のDD51が札幌まで牽引する。1:23分、スイッチバックで進行方向の変わった急行はまなすは札幌へ向け走り始めた。ここからはもう安心して寝れる。駅に停車するたびに目を覚ましたけど割と気持ちよく寝ることができた。気付いた時にはすでに札幌駅に到着しており周りの客はすでに降りはじめていた。慌てて荷物をまとめホームに降り立つ。今日から3日間、しっかりと北海道につかろう。
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男性
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1977/09/23
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さらりーまん
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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