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2008年12月23日
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山麓公園から下界を目指して意気揚々と歩く。もうすぐ麓のバス停だというところで1台のバイクとすれ違った。乗っていたのは昨日フェリーの中で出会った親子。「おぉ~もしかしたらと思っていたけどこうやって出会うと運命感じるなー」と勝手に思っている間にバイクはものすごい勢いで走り去って行った。ガスで真っ白だった風景も時間がたつごとにガスも消え去りクリアな景色に。あの親子が頂上に立ったころはきっと屋久島まで見えるくらい晴れ渡っていることを祈りながら開聞駅目指して歩く。駅に着くと間もなく1台のバスがやってきた。早速乗り込もうとすると「ここからは乗れません。国道まで出てください。」と言われた。そういや前に来た時もおんなじことを言われたっけ。ちなみにこのバスは池田湖経由の指宿行きだった。僕の乗る長崎鼻経由はこの後来るらしい。ちなみに池田湖にはまだ行ったことがない。一瞬池田湖になびきかけたけどなんとかとどまり当初の予定通り長崎鼻を目指すことにした。池田湖経由のバスをやり過ごし長崎鼻経由の指宿行きのバスに乗り込む。ここから長崎鼻までは南国らしい畑の中を走る気持ちのいい道。指宿枕崎線の列車からみる景色もこのバスの中からみる景色も心落ち着く気持ちのいい畑に中を行く。そしてバスは15分少々で長崎鼻へと到着した。
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8:25分の列車でやってきて8:56分の列車を撮影した。次にここを通る列車は約5時間後。不完全燃焼ながらもさすがにここで5時間も待てない。時刻表を開きあれこれ思案したけど結局当初の予定通りバスに乗って長崎鼻に向かう事にした。撮影ポイントの菜の花畑から道路に上がろうと畑の畔を登ろうとしたとき「バリバリッ!!」と嫌な感触がした。「うぉ~これはまさしくパンツの破れる音!!だいぶくたびれてたけどとうとう最期の時を迎えてしまったかー!!」と思いながら畔を登り道路へあがる。歩道のある反対側へ渡ろうとするとなんだかケツの辺りの感触が生々しい。歩道にわたりおケツをチェックしたところ「ぎょえー!!!!!」なんと破れていたのはパンツではなく10年以上履き古したリーバイスのジーパンであった。「ううっ、ど、ど、どうしよう!!!」これから長崎鼻やら色々回ろうかというのにケツの破れたパンツではいかにゆーてもやばすぎる。破れたズボンからパンツがこんにちはしている状態で学校帰りの高校生の軍団の中に突っ込むような状況にでもなればこれはもう間違いなく笑いの標的にされてしまう。しかしズボンを買おうにも鹿児島市内まで戻らないと買えるような店もなさそうだ。とりあえず気を取り直し・・・つーか取り直せないままトボトボと開聞駅方面へと歩き始める。バスは一駅となりの開聞駅から出る。当然列車は来ないので歩いて向かう。距離にして1・4キロ。やがて開聞駅手前の開聞岳へ向かう道に入る。そこのバス停で時刻を確認すると次のバスまでは1時間ほど時間がある。指宿方面へは列車ならば上下線とも7,8時台の次は5時間ほどズドーンと一本も列車が走らないダイヤが組まれているが路線バスだと1時間に1本程度の頻度でコンスタンスに便がある。旅人に非常に優しいダイヤだ。とりあえず次のバスが来るまでの時間を利用して開聞岳の麓にあるかいもん山麓ふれあい公園へと向かう。目的は登山バッチをGETするためだ。以前開聞岳に登りに来た時にはどこで登山バッチを売っているのか分からず泣く泣く手ぶらで帰ってきてしまったのだ。それ以来開聞岳のバッチが欲しくて欲しくてたまらなかった。ちなみにこれまで登った百名山でバッチをGETできなかった山があと2つある。一つ岐阜の恵那山。ここは麓の山小屋で売っているのだろうと信じていたんだけどなんとその時はシーズンオフでその小屋は閉まっていた。もう一つは美ヶ原。こちらは車に財布を置き忘れしかも途中からは激しい風雨にさらされ車に戻った時にはもう一度バッチを回に行く気力は無くなっていた。そんなこんなで開聞岳へ向け坂道を登っていく。中学校の脇を通りさらに登っていくとほどなく到着。いつの間にかガスは晴れて開聞岳の姿がドドーンと間近に見える。ここにたどり着く前に一つの考えがひらめいた。ここかいもん山麓ふれあい公園はキャンプ場なんかもありアウトドアを楽しむ公園でもある。登山バッチを売っているのはそこの管理棟兼売店みたいなところ。ならばガムテープの一つや二つあるに違いない。そこでガムテープを借りて破れたジーパンを修繕してやろう。そんな荒業を胸に秘め管理棟兼売店に侵入(なんかおかしいな、侵入って)。早速登山バッチを手にレジ兼受付に向かう。まずはバッチを清算しそのあとすかさず「すんません、ガムテープあったら貸してください!!」と唐突にお願いする。レジ兼受付のおばちゃんは「そんなもん何に使うのよ!?」みたいな顔をしてたけど奥からガムテープを持ち出してきて貸してくれた。「ちょっと借りまーす!」と言い残しトイレに駆け込む。早速ジーパンを脱ぎ内側からガムテープをベタベタ貼りつける。「よしっ!これでよし!!」。はたから見たら全然よしじゃないかもしれないけど気持ち的には完全復活。意気揚々とトイレを出てガムテープをおばちゃんに返す。川西に帰ったら西友で800円ジーパンでも買ーおおっと。目的を果たし大満足で下界を目指した。
枕崎を離れ列車は指宿目指しひた走る。しかし窓から見る景色は相変わらず真っ白。「こりゃだめだ・・・。まともな写真は撮れんわい」と気分は沈む。そして列車は東開聞に到着。降りるとき運転士さんから「こんなとこで降りてどうするの?」と聞かれた。まぁそうだろうな。観光客が降りるような駅ではないわな。とりあえず「次の列車で追いかけます」とか適当に答えておいた。つーか運転士さんに対しての答えになってないな~。たぶん変な奴だと思われただろう。普通に写真を撮るんですって言えばよかったんだろうけどなんかそんな気にならなかったんでこんなよくわからん適当な返答になってしまった。まぁそれは置いといて列車を降り東開聞駅のホDSC_1988.JPGームに降り立った。僕のほかには2人の高校生も下車。その子らはそれぞれ自転車に乗って去って行った。僕はというと駅横の踏切から走り去る列車を撮影していた。ここは全然知らなかったんだけど富良野線の美瑛ー美馬牛間のポイントといい勝負ができそうなくらいのナイスなポイントであった。「これで晴れてたらな~。あと走り去っていくんじゃなくてこちらに向かってくる画ならもっとよかったのに・・・」とやり切れない思いで目的のポイントへと向かう。駅から続く農道を歩き大きな道に出る。そこを右に曲がり少し歩くと目的のポイントに着いた。本来ここから見える景色。それは満開の菜の花畑の向こうに走るキハ40系、その向こうには雄大な開聞岳がドDSC_2049.JPGーンと構えるというもの。ところがこの日そこから見えた景色は枯れかけの菜の花畑の向こうに霧の中にかすむキハ40系、その向こうには真っ白い世界が広がるのみで山があるなんてことは知ってる人にしかわからないといったもの。そんな状況だったので開聞岳を入れる構図は早々に捨てた。「せっかくここまで来たのに・・・」。とりあえず写真は撮ろうという事で菜の花の向こうのガスにかすむキハ40系を何枚か撮った。
周りがガスだらけでがっくりの僕を乗せ列車は走る。周りはガスだしせっかくのボックス席独占なんでしばし眠りに就く。とはいっても駅に到着する度に目は覚めるんだけど。西大山に到着。5年前はここで下車したっけか。今回は枕崎まで乗りとおすためスルー。朝も早いんで静かな西大山の駅だった。そして開聞に到着。開聞岳登山の人が2人降りて行った。ここから先は本格的に寝に入った。景色は見えないしどうせ帰りにこの景色は見れるからここは安心して眠れる。うつらうつらを繰り返しながら7:20分。終着の枕崎に着いた。17年ぶりに来てみた感想は「味気ない駅になっちゃったな・・・」。終着駅の味のある雰囲気というかもの悲しさというかそういうものは感じられなかった。いつこうなったのか知らないけど新しい感じの小ざっぱりした特徴のない駅。駅舎があったっぽい場所はバスの駐車場みたいになっていた。とりあえず列車から降りる。降りるときに運転士の人が「荷物は持って降りてください」と言っていたけどどうせ中には大したものは入っていないのでそのまま置いていく。駅のスタンプはあきらめていたけど駅の横にある雑貨屋(どう見ても民家にしか見えん)さんに駅のスタンプを置いているらしい。しかし当然ながらこんな時間にはやっていない。日曜日の朝7時20分。家のピンポンおして「すんまへ~ん、スタンプ押させてくださーい」なんて小心者の僕にはとても頼むことが出来ずがっくりしながら列車に戻る。すると列車のドアは閉まっていた。折り返しは7時38分。その時間が近付くまでドアを閉め切るようだ。しばらくホームをうろうろしていると列車のドアが開いた。やれやれと列車の乗り込むと運転士さんが「これはあなたの荷物ですか?」とおっしゃる。顔を見ると明らかに怒っている。ビビりながら「は、は、はい・・・」というとこってり怒られた。理由は「あなたが荷物を置いて離れている間に誰かがこの荷物を窓から投げ捨てるかもしれないし中身を持っていくかもしれない。そうなるとあなたも不快だろうがそれを言われる私も不快だ。お互いが不快な思いをしないようにこのようなことはやめてほしい」との意味のことを言われた。まぁ言われることはその通りなんで反論は全くない。でもこの運転士さん、言うだけ言ったら笑顔になって去っていったんで不思議と「このやろぉぉ~そこまでいうことないだろがぁぁぁ!!!」といった逆切れにも似た感情は起こらず素直に申し訳ないと思った。運転士すんませんでした。そして列車は今日の第一撮影ポイント東開聞へと向け出発した。

指宿で6:09分発の枕崎行きを待つ。ホームには早朝にもかかわらず結構な人数が列車を待っている。1両ならば厳しいかもしれないけど2両編成なら十分座れるだろう。列車がこちらに向けて近づいてくる。西頴娃発5:25分の指宿行きの始発列車だ。九州色のキハ40系が2両で入線。悠々とボックス席を占領する。通路の反対側には開聞岳に向かうのであろう登山姿のおっちゃんが座っていた。6:09分、指宿を出発。列車は枕崎を目指す。枕崎へ向かうのは17年ぶり2回目だ。鉄道旅行で鹿児島には何度も来ているし指宿枕崎線にも何度も乗っているけどなかなか枕崎まではたどりつかなかった。当時は枕崎の駅にもまだ駅舎が残っていた。しかし現在は取り壊されてしまったらしい。なんか寂しい。なにしろ生まれて初めての一人旅だったから色々鮮明に覚えている。その時の風景が無くなってしまうのはやはり寂しい。列車が進むにつれだんだん外も明るくなってくる。しかし景色は「・・・そう来たか。」。外は一面ガスで真っ白。昨日降った雨が暖かい九州の大地で蒸発しているかのよう。まわりの畑も開聞岳もすべて霧の中。「なんじゃこりゃー!!」。今日は雨の心配はないものの写真は期待できそうもない。無念、ここまで来たのに・・・。3年前、2度目の流氷を見に行って流氷が着岸してなかったときと同じくらいの脱力感を乗せ列車は枕崎を目指した。

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1977/09/23
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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