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2008年12月23日
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3月21日、九州二日目。AM4:20分、起床。あっという間の睡眠時間だった。まだまだ眠いが4:51分発の指宿枕崎線の始発に乗らなければならない。「う~、しんどいわー・・・」とか思いながら起き上りロッカーで着替える。4時半過ぎ、外へ出る。すると意外にもあちらこちらで人が歩いている。さすが大都会鹿児島。昨日までの雨はあがっていた。しかし街全体がうっすらガスっている。駅前のコンビニで食料を買い込み駅へと向かう。改札を抜けて指宿枕崎線のホームへ。5年前に開聞岳に向かった時もこの列車だった。黄色いディーゼルカー・ロングシート・寝にくい・・・こんなイメージが頭の中に残っている。今回はどうだろうか??と階段を下りて列車とご対面。「・・・・」。5年前と同様の黄色いディーゼルカー・ロングシート・今回も眠いのに寝にくい・・・。まぁ前回は野宿だったから今回は風呂にも入れてベットで眠ることが出来ただけだいぶマシか。前回のときは南福岡の駅で大地震(福岡県西方沖地震)に遭遇してしまい本来なら山川にある旅館に泊まる予定が大幅に遅れ、鹿児島中央駅に到着したのは深夜1時過ぎ(1時半ごろだったか?)だった。それでも鹿児島までたどりついたことでホッとしたもんだった。当時は今回訪れたネットカフェ「コミックバスター」などはまだなく「エクセルサウナ タイセイ」のネオンは輝いていたけどお金がもったいなくてあえなく野宿と相成ってしまった。ま、駅の建物の中で寝たから野宿ではないな。野宿じゃなくて駅寝だな。
今回も寝にくいロングシートの列車で指宿に向け出発。さすがに南九州だけに朝は遅い。5時を過ぎても真っ暗だ。しかしなんでロングシートって寝にくいのだろう?シートに座って眠るという点では二人掛けのシートと何ら変わることはないのに。正面向いて進んでいくか横向きに進んでいくのかで人体的に何かあるのだろうか??ボックス席とか2人掛けのシートみたいにわりかし囲まれてるっていうか狭い空間に身を置いた方が動物的に落ち着くんだろうか??それでも外が真っ暗なのでうつらうつらとまどろんでいると5:56分、終着の指宿へと到着した。
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都城の市街地は意外に広い。宮崎からみると都城の駅のちょっと手前から始まり次の駅、高架駅の西都城の駅まで続いている。自分の中での勝手なイメージで言うと帯広の町とイメージが似てる。(あくまで列車の中からのイメージ) ここまで来ても鹿児島中央まではあと1時間半かかる。ここからはどんどん山の中へと入っていく。とはいっても周りが暗いのでなーんにも見えない。明るければ霧島の山々が見えているんだろうけど・・・。日付変更線が見えてきてそろそろ疲れが出てきた23:30分過ぎ、途中の遅れを取り戻しほぼ定刻に終着鹿児島中央へ到着。改札を出るともう日付が変わろうかというのにやたらと人が多い。こいつはどうしたことか??この予想外の活気に戸惑いながら今日の宿探し。しかしこの鹿児島中央駅、以前の西鹿児島時代と比べるととっても垢ぬけた感じだ。新幹線が出来てからもう何年もたつけどほんとに垢ぬけた。何か大都会に来たようだ。ところで今宵の宿はあらかじめ2つ目を付けておいた。只今時間は午前0時前。でもって明日乗る列車は指宿枕崎線の始発列車、4:51分発の指宿行きだ。つまり宿での滞在時間は4時間ほど。睡眠時間でいえば3時間ほどだ。よって5千近く払ってビジネスホテルに泊まるのはもったいない。ただ寝れればいいのだ、寝れれば。  そして出てきた結論は「ネットカフェかサウナ」。事前に調べたところ鹿児島中央駅近くにあるネットカフェは少なく席数も少ない。いくら安くても入れなければ意味がないので保険としてサウナも一つマークしておいた。まず訪れたのは駅前のネットカフェ、「コミックバスター」。エレベーターで受付へと向かう。しかし予想通り「満席です」とのこと。こうなりゃしょうがないと目を付けておいた駅近の「エクセルサウナ タイセイ」へと向かう。どうせここもレストルームはいっぱいだろうから最初から追加料金800円を払って仮眠ベットで眠るつもりだった。受付で仮眠ベットの空きを確認。3,4席(ベット?)の空きを確認。今のうちに押さえる。時間がないのでさっさと風呂に入る。さっさと頭と体を洗いサウナにも入る。で、水風呂で体を締めて風呂を出る。レストルームをのぞくと予想通りの人、人、人!!リクライニングシートはすべて埋まっておりました。しかもイスに座れなかった人が地べたにタオルをひいて寝ていらっしゃる。「う~む、俺にはこんな真似できん。800円払ってでもしっかり寝たい。とはいっても3時間しかないけど・・・」。仮眠室へと向かう。そこには2段ベットが並んでいる。んがっ!!!なんちゅーかこのベット、えっらい安もんやな~。2段ベットのパイプベットにカーテンを付けたような感じのベット。まぁいいや。あくまでこれは「カプセル」ではなく「仮眠ベット」なのだ。どーせすぐ起きなきゃいけないんだしさっきのレストルームと比べれば100倍マシだ。そう自分に言い聞かせてベットにもぐりこんだ。
大堂津の駅で弁当を食べビールを飲みまったり過ごす。次の列車までは1時間ほど。天気の方は予報通りの下り坂。雨こそ降ってないけど空はどんどん黒くなり突風がビュービュー吹いてきた。まさしく低気圧接近中というった感じ。結局列車に乗り込むまでは雨は降らなかった。19:03分南宮崎行き普通列車が到着。列車に乗りこむと次の停車駅は油津。ここで早速対向列車の待ち合わせ。この時間を利用して駅の駅のスタンプを押しに行く。が、ここには置いていなかった。たぶん駅の窓口が開いている時間に来れば押せたんだろうなと想像する。仕方がないので列車に戻る。ここから終点の南宮崎までは1時間15分の旅。とはいえ外は見えないのでもっぱら本を読んだり寝たりして過ごす。しばらくすると雨が降ってきた。とりあえず今日一日天気がもってよかったとホッとする。20:33分、南宮崎に到着。雨は相変わらず降り続いておりおまけに雷まで鳴り出した。本日最後の列車は南宮崎21:03分発の鹿児島中央行き普通列車。風雨はどんどん強くなる。鹿児島に向け走り出した列車もこの天気の影響で遅れが出てきた。というよりも行き違いの対向列車の遅れのせいでこちらが足を引っ張られる感じ。窓ガラスに降りかかる雨を見ながら今朝フェリーで出会った親子のことを思い出す。「確かテント泊って言ってたけど大丈夫かなぁ~」。
列車はじりじり遅れながらも鹿児島目指して進んで行く。途中の駅、青井岳に到着。確かここも秘境駅に選ばれたなぁ。初めてここを通ったのは初めて一人旅した17年前、高1の春休みのことだ。その時は特別何かに感動したわけではないんだけど何故か記憶に残っている。あの時の旅では辻仁成の「オープンハウス」を読みながら旅してたなぁ。そんなことを思い出しながらボーっとしているうちに都城に着いた。
福島高松駅を後にし大堂津を目指す。しかし日南線はいいなぁ。天気もいいし「旅してるんだなぁ」と幸せな気持ちになる。そんな夢見心地で過ごしていると16:52分、大堂津に着いた。列車を降りると足早に撮影地の鉄橋を目指す。うまくいけば大堂津を17:16分に発車する南郷行きの普通列車に間に合う。そんなことを考えながら歩いているとあっさり目的地の鉄橋に着いた。時間にして片道15分ほど。件の普通列車にも悠々間に会った。とりあえず撮影。でもって次に通過する列車のために少し場所を移動する。次の列車はたった今通過して行った列車が南郷で17:29分発で折り返す列車。今度は快速日南マリーン号として宮崎へと向かう。さらにその次に通過するのは僕が大堂津まで乗った列車が油津で志布志行きとなって折り返し、その列車が大堂津で件の快速日南マリーン号と行き違い17:34分に発車する。30分も待たずに列車が3本も通る。ローカル線で撮DSC_1527.JPG影するのにこいつは効率的だ。結局3本とも撮影することが出来たけどできとしては「・・・」。富良野線の鍋底のときもそうだったけど自分のセンスのなさにほとほと嫌になる。3本の列車が通り過ぎて大堂津の駅に戻るときに見つけた構図が一番良くて何とも言えない気持ちになる。次はいつここに来れるんだろう?一瞬最終日の日田彦山線を無しにしてまたここで撮影しようかななんて思ったけどそうなると休日最終日に家までたどり着くのが難しくなる。まぁ大金つぎ込んで特急+新幹線という荒業を使えば帰れなくもないけどそんな金はない。今回はあきらめることにする。空を見上げれば今にも雨が降り出しそうだ。川向うのローソンで晩御飯とビールを買い込み大堂津の駅へ戻った。
春の心地よい風に吹かれながら青島発12:46発の「快速 日南マリーン号」に乗り込む。J南国らしい黄色いキハ40系だ。この列車で志布志方面へと向かう。本当ならば終着の志布志まで乗りとおしたいところだけど今回は途中で降りる。志布志寄り2駅手前の駅、福島高松駅で下車する予定。この駅は秘境駅の一つに数えられている。牛山さんの本でこの駅の写真を見たとき「いや~こりゃ南国ムード漂うよさげな駅だ。是非とも行ってみたい。」と前々から思っていた。日南線自体は10年前に乗り潰しているからこの駅も通過しているはずなんだけど(宮崎から往復したから2回も通ってるはず)その時には何の印象も残らなかった。列車は春の陽気の中を順調に進んでゆく。途中大堂津という駅を通過する。この駅には福島高松からの帰りに下車する予定。この大堂津と南郷に間にある鉄橋で写真を撮るのだ。偵察も兼ねて大堂津の駅からこの鉄橋までどれくらい時間がかかるかをチェック。でも結局近いんだか遠いんだかよくわからん。この2つの駅間の距離は2.7キロ。別に歩けん距離ではない。そして列車は福島高松に到着。下車したのは僕一人。走り去ってゆく列車の中で鉄分の濃そうな二人組が「おぅおぅこんなところで降りとんで。あいつも鉄に違いない」的笑みを浮かべて目の前を通過して行った。列車が去るとホームには僕一人が取り残された。志布志からの折り返しの列車がやってくるのは1時間半後。暖かい小春日和の昼下がり。辺りは牛舎や民家もありあまり寂しい感じはしない。しかし人の姿は皆無。さっそく駅舎の写真をとる。そして海の方向へと歩いてゆく。町の景色はいい感じ。南九州の清くDSC_1444.JPG正しい田舎の風景という感じだ。駅だけでなくこのエリア全体が実にまったりしていて心が落ち着く。ひとしきり散歩して駅へと戻る。駅舎には駅ノートがあった。管理されてる人も几帳面そうな感じで書き込みの一つ一つに返事を書いている。僕も書き込みをしてみた。時間がゆっくり流れている感じで心が落ち着くみたいなことを書いたんだけど僕の前に書き込んでる人も僕と同じことを書いていた。なんか僕があとからパクったようでなんだか間抜けだ。でもしょうがない、ホントにそう感じたんだから。列車が来るまでの時間をこの駅でゆったりと過ごす。大げさだけど「生きててよかったー」なんて思ってしまった。特になにをするというわけではないけどただ訪れてボーっと過ごす。こういう旅ってホントに好きだ。そして16:10。志布志から折り返しの黄色のキハ40系が僕を迎えにやってきた。
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1977/09/23
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登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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