忍者ブログ
2008年12月23日
[42] [43] [44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

プールから部屋に戻りシャワーを浴び食事へ出かける。和・洋・中のコースの中からこの日チョイスしたのは中華。当然のごとく文句なく美味しかった。しかしコースを食べながら僕は考えた。「なんでコース料理ってのは量がちょろちょろっとしか出てこないのにお腹がいっぱいになるんだろうか?」
量的にはいつも食べてるよりも確実に少ないはず。これまではいつもと違うその場の雰囲気にやられて胃袋が小さくなってしまうのだと思っていた。小心者の僕はあの改まった雰囲気がとても苦手だ。でもこの日納得いく答えが頭に浮かんだ。「ちょろちょろ食っていくうちに満腹中枢に信号が届いちゃんだ。そうだ、そうに違いない!!」 料理が一品出てきて次が出てくるまでしばらく時間が空く。その間に胃袋からの信号が脳味噌に届くのだ。ホントは違うかもしれないけどそう信じることにした。
食事を終え、みんなでホテルの目の前にある琵琶湖へ散歩に出かける。時刻は19時過ぎ。この時間でも湖畔には釣り人やジョギングをしている人たちで賑わっている。琵琶湖ってなんだか見くびってたけど今回でかなり気に入った。「今年の夏はロードでここを走ろう!!」 夕暮れの気持ちのよい風に吹かれながらそんな事を考えていた。
PR
チビを連れプールに向かう。外にあると聞いていたけどなんとプールは2階の屋外にあった。「下の階に水漏れしたらどうするんだ?!」などといらん心配をしてしつつ受付けをするとなんと受付氏は「1000円頂戴いたします」などとぬかしてくるではないか。心の中では「きさま~!ただのプールで1000円も取るなんてぼったくりにもほどがある!!西猪名公園のウォーターランドでも300円だぞ!!!!」と思いながらも平静を装う。後に嫁曰く「そんなもんでしょ」とのことだった。しかしその辺の常識などまったく知らない僕は「宿泊者ならタダ」だと信じて疑っていなかった。ちなみに宿泊者でなければなんと料金は2000円!流れるプールやすべり台があるわけではない。ただの水たまりが1つあるだけだ。この料金を知った時「要するに宿泊以外は来るなという事か・・・」と妙に納得した。料金はチェックアウトの際にまとめて払うようなのでその場でお金を払う事はなかった。多少の精神的ダメージで頭がくらくらしながらも服を脱ぎプールに入る。今年の初泳ぎだ。ところがこのプールは完全におとな仕様。身長1メートルにも及ばないチビなんかは為す術もなくブクブクと沈んでしまう。しょうDSCF5366.JPGがないので両腕に着ける浮き輪みたいな腕輪を買う事になった。もう何かにつけて金がかかってしょーがない。その後元を取るべく1時間半ほどプールで遊んだ。チビもそれなりに楽しそうだったので僕的にも満足だった。
ビビりながら車をホテルの入り口につける。ドアマンがドアを開けてくれる。いやー恐縮です。嫁とチビがチェックインのため降りて行った。僕は地下の駐車場へ向かいながら「あいつはなんちゅうホテルを予約しとるのだ。こんな金の使い方をしとるからすぐ金がない金がないと言うようになるのだ」とプリプリしながら車を停めた。エレベーターで地下から1階のフロントに上がると何とも清涼感のある爽やかなアロマの香り。これはまさしくリゾートホテルの香りだ。4000円くらいの激安ホテルでは決して嗅ぐ事は出来ない。ちなみに4000円くらいの激安DSCF5335.JPGホテルでは寝台列車や2日目に突入した2等船室の匂いがする。
部屋に到着し窓から外を眺める。うむむ~、間違いなくリゾートだ。去年行ったグアム以来のリゾートだ。嫁も僕も旅が好きとはいえそのスタイルはまったく異なる。そもそも宿に対する考え方からして一生理解しあえないほどかけ離れている。嫁の場合ホテルとはまったり過ごすところと考えているようだ。ホテルの中でゆったり過ごしやれスパだエステだのに勤しみその後美味しい食事を食べる。ホテルとはそんなところだと考えているようだ。一方の僕は宿とはただ単に寝るところだとしか考えていない。だから1泊何万円もするホテルになんか泊まりたいなんてさらさら思わない。僕は16歳から一人旅に出るようになった。当然お金は持っていない。そこでまず削るのが宿泊費。そのために駅や港でも寝たし野宿もした。時間ももったいないから夜行列車や夜行バスも頻繁に使う。一晩安心して過ごせてしかもその間移動もできるんだからこれほど合理的な宿泊費はないと思っている。まさに夜行LOVEだ!!ちなみに北海道や九州への旅でフリーキップなんて手にしたときには夜行列車を使い倒した。2週間くらい旅に出て布団で寝るのは2,3日程度なもの。それ以外はほぼ夜行。(旅の行程でどうしようもない時なんかはやむなく野宿という日もあり・・・)
たとえば九州なら博多ー西鹿児島間の「ドリームつばめ」、博多ー南宮崎間の「ドリームにちりん」、北海道なら札幌を中心に稚内行き夜行急行利尻、網走行き「オホーツク」、釧路行き「おおぞら」(最後の辺は「まりも」に改名)あたりが22:00~23:00くらいにかけて続々と出発していた。これらの都市を各々乗りとおして宿代を浮かす事もあればこれらの列車が上下で行き違う駅(オホーツクなら遠軽、おおぞらなら新得)で乗り継いで夜出発して翌朝再び戻ってくるようなこともしょっちゅうやっていた。だからホテルでまったり過ごすという概念がそもそもなく若いころはベタな観光地を巡り、金のかかるホテルに泊まり、やれスパだエステだのとさらに金を使うバブリーな旅行(こういうのを「旅」とは呼びたくないと本気で思ってた)なんてものはまったく認めていなかった。そんなとんがった青春時代を過ごしたもののどんどんおっさんに近づくにつれて「まぁ人それぞれのスタイルでやっていけばいいじゃん」とだいぶ頭も柔らかくなってきた。(まぁ人の否定はしないけどオレはオレのスタイルで行くぜって事は今でも変わってないです。) ちなみに先ほどあげた夜行列車で現在も残っているのは「ドリームにちりん」のみ。あとはすべて廃止されてしまった。今後もどんどん夜行列車はなくなっていくと思う。最終的にはトワイライトエクスプレスとカシオペア以外は絶滅していくだろうと思っている。
話を戻す。最初は「こんなところ予約しやがって~!!」と否定的だった僕も部屋に入ると何だかんだで「こういうのも年に1度くらいはありよのぅ」という気分になってきた。どうせここで一日過ごすならへんな意地を張らずに楽しんだほうが得だ。僕はチビを連れてプールへ行くことにした。
滋賀県は琵琶湖を目指し僕、嫁、チビの3名は出発した。出発はしたものの僕の中では色々ともやもやした思いがあった。「せっかくの2連休なのにお外でロードに乗れないなんて・・・。つーか今週は仕事が忙しい&ツールを見なきゃいけないからローラーにすら乗ってないんだぞ!!あー今日ツール見たかったなー。今週末が一番盛り上がるのにな~。一応ビデオはセットしといたけど・・・。てゆーかDVDストックしとかんとなぁ。ビデオじゃ画像が汚い・・・」   
こんな想いを抱きながら最寄りの中国豊中ICから高速に入る。ホテルのチェックインは14時から。このまま行けば余裕で間に合うけどせっかくなんで比叡山によっていく。以前、比叡山ドライブウェイを往復したので今回は奥比叡ドライブウェイを行く。起点の仰木ゲートをくぐる。このまま比叡山ドライブウェイまで突き抜けると料金は2520円。高い!!高すぎる!!!ここは奥比叡ドライブウェイで行けるとこまで行って戻ってこよう。それでも1500円か。それでも十分高いや。比叡山は標高は高くないけど以外と山深い。しかし比叡山ドライブウェイを走っていると東側の大津の街が良く見渡せる。琵琶湖もよく見渡せるので修行の山というよりも琵琶湖の展望台といった感じ。ただし今回走る奥比叡ドライブウェイの方は東側の展望があまりないので常時森林浴の道という感じだ。てっぺんまで来ると気温が26度。下界が33度だったから麓と比べるとこれでもずいぶん涼しくなっている。窓を開けると心地よい風が入ってくる。峰道のレストランの駐車場で車を停め外に出る。いやー気持ちがいい。ここで少し休憩を入れて引き返す。ここからは本日の宿「ロイヤルオークホテル」を目指す。下界に戻り北上する。自転車野郎の数が多い。ロードだけでなくMTBとかミニベロとかいろんなジャンルの人たちがいる。「あれはもしや?!」と思って凝視した自転車は一度乗ってみたいと思っていたミニベロ「BD-1」だった。去年のサイクルモードで乗りたかったけど乗れなかった自転車だ。今年こそは乗ってみたいなぁ。しばらく走って琵琶湖大橋までやってきた。むか~し一回だけ渡った事があるけど自分の運転で渡るのは初めてだ。かなりの斜度で登っていく。逆V字型って感じだ。いやー眺めがいい。ここで気付いてしまった事がある。「琵琶湖ってけっこうリゾート地みたいだ」  湖の沿いの道路にはホテルをはじめ色々な建物が立ち並び、湖上には水上バイクやバス釣りっぽいボートがわんさか浮かんでいる。湖畔に目を移すとテント張ってる人達やバーベキューやってる人々。湖畔の道路では自転車人がガンガン走っておりこれに負けじとランニングの人たちも走り回っている。いやー見くびってました。琵琶湖にはこれまで何度も来ている。名古屋に住んでた頃、釣りにハマってた時代があって週末にバス釣りにちょくちょくやって来ていた。した道を走って3時間。ただこのころ来ていた琵琶湖ってのが彦根とか長浜とかどっちかというと琵琶湖の北の方ばかり。守山とか草津とか南側に来る事はほとんどなかったと思う。北の方は自然あふれる感じだけど南の方はにぎやかだ。人がたくさん集ってて活気があり、リゾート感漂ういい感じのところだ。関西に住み始めて8年目。新たな発見だ。しかし関西はいいわ。車で一時間圏内のところにいろいろアウトドアで遊べる場所がある。淡路島に行った時も「こんな近場にこんないいとこがあったなんて知らなんだ」と目からうc12206dc.jpegろこ状態であった。
琵琶湖という新たな発見に感動しつつ「俺もここをロードで走りてぇ~!!!」という歓喜の思いに包まれながら湖畔の道路を南下する。するとついに本日のお宿「ロイヤルオークホテル」に到着した。しかしそこには驚愕の景観が広がっていた。「なんじゃこりゃー!!」  宮殿だ!宮殿がそびえたっているではないか!!
僕も30歳を越えDSCF5383.JPGこれまでの野宿や漫画喫茶という旅は無くなった。それでもカプセルホテルやビジネスホテルの旅である。これで自分は「大人ですけんのぅ」と調子に乗っていたのだがそんな自信が一気に崩れおちるほどの衝撃だった。
今週末はひょんなことから家族で泊まりがけで滋賀まで行ってきた。事の発端は木曜日。突如嫁が「暑い。どっか涼しいとこに行きたい。」と言いだした。そこで「んじゃ大山はどうだ?」と提案したところ嫁曰く「あそこは涼しくない。もっと涼しいところがいい。」とのたまう。それではと以前から嫁が行きたがっていた長野の信越線の駅「三才」はどうかと提案した。この駅は全国から3歳児が集まってくることで有名な駅だ。金曜の夜から出て土曜日に三才駅に行きその日は松本あたりの安宿に宿泊。翌朝美ヶ原を散歩して帰って来ればいいと思ったからだ。美ヶ原なら妊婦とチビの散歩にもちょうどいいし、何より去年買い忘れた登山バッチもついでに買うとこができる。「こりゃいいわい」と思っていたのもつかの間、天気予報を見た嫁が「だめだ、週末雨だわ」。
「あらら」と思いながら大事な事に気がついた。「つーか泊まりがけで出かけたりなんかしたらツールドフランス見れねーじゃん!!!」
この日は結局嫁が「なんか探すのだるくなってきた。」と言って終了。僕的には「よかった、ツール見れるわ・・・。」  この週末は絶対にツールを見たかった。土曜日は夜7時40分から1時半まで、日曜日は7時10分から1時半までと6時間くらいの超ロング中継。これをビールなんか飲みながら見るのは最高だ。
そして金曜日。連休前でウキウキしながら仕事から帰ってくると、嫁が「琵琶湖行きたい!!」と言ってきた。   昨日行き先決めるのだるくなってもう行くのやめたのかと思って安心してたのに・・・なぜぶり返すんだお前は!!しかも琵琶湖でお泊りって・・・。
伏線は昨日からあった。「東日本は天気悪し西日本は別に行きたいところがない。だったら近場でゆっくり過ごしたい。神戸とか京都でまったりしたい。」とか言っていた。要は近場で観光地に散歩がてら歩いて行けてしかもまったり過ごせるホテルに泊まりたいということらしい。これには僕が異を唱えた。「日帰りで行けるようなところに金を払って泊まりたくない。」
しかし嫁は日を改めてねじ込んできた。つーか琵琶湖かよ。釣りをするわけでもカヌーに乗るわけでもないのに何しにあんなとこ行くんだ・・・。 結局この日もはっきりとした結論は出なかった。
そして土曜日。行くだ行かんだのの攻防戦を繰り広げ最後は嫁が機嫌を損ねて家の中は最悪の雰囲気に。最後は「もう行かん!!」という嫁に「いいから行こうよ!!」と僕が懸命になだめるというわけのわからん展開になっていた。そして午前11時、自宅を出発。琵琶湖畔にあるリゾートホテルを目指す事となった。
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
としぷー
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
カウンター
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]
○photo by hanamaru.○