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市ヶ原を出発して今回最も重視している摩耶山への登りに挑む。これまで過去3回、ここの登りにやられ続けてきた。今回はへばることなく登りきると心に決め登り始めた。先へ進みにつれてへばった人々が座り込んでいる。わかる!!わかるよ!!!ここの登りはとってもしんどい。7時間くらい登っては下るという行程を繰り返した後にこの登りだ。そりゃしんどい。今、このときのGPSの軌跡をカシミールにおとして標高差のグラフを見てみた。市ヶ原から摩耶山頂まで標高差は約460メートル。それまでの菊水山、鍋蓋山を右ストレート、左ストレートとするとこの摩耶山はとどめのアッパーという感じだ。しかし僕は負けずに登り続ける。僕の歩くすぐ脇にはしゃがみこんでる人だけでなく疲れ果てて仰向けで寝てる人もいる。去年までは僕もそのうちの一人だった。しかし今年は違う。「絶対止まらんぞ!!」の決意のもと歩き続けているとGPSの画面に「摩耶山」の文字が見えてきた。もうひと踏ん張りだ。そして14:03分、摩耶山山頂の掬星台のチェックポイントに到着した。いや~やったったぜ。摩耶山制覇って感じだ。チェックポイントでハンコを押してもらった後は毎年恒例のホットレモンを頂く。ここはオアシスって感じだなぁ。ここで大きく休憩をとりアミノバイタル、ソイジョイ、秘密兵器のポテトチップスを投入。さらにはここで本日2本目のスーパーヴァームも投入。正直ここでスーパーヴァームを飲んでもあんまり意味はないのかも知れんけどまぁ景気づけってやつだ。そして仕上げに本日2本目のパワージェルも投入。今度はレモンライム味だ。一本目で免疫がついたのか今回は前ほど「まずっ!!!」とは思わなかった。味が違うからか??ただ塩分の味は強く感じた。まったりと休憩していると周りの人たちの会話がよく聞こえてくる。「きつかったなぁ~。でもこっからは下りや。」とか「ここら辺がちょうど真ん中あたりや。でもこれまでみたいな登りはないからあとは下るだけや」とかいう会話が耳に入るたびに「いや~それはちょっと違うなぁ」と心の中で思っていた。僕も初めて参加した時にはそういう風に思っていた・・・つーか思いたかった。これ以上しんどい登りは勘弁だって思っていたからだ。でもそんな気持ちでこれから先へ進むと何十分か後に心が折れそうになっちゃうんだなぁ、これが。これから先はこれまでのような派手な登りはないけど細かいアップダウンを繰り返しこなさないといけない。六甲山で一番高い場所はここではない。さらに東へ進んだところの最高峰が最高地点だ。そう考えるとここから下り基調になるはずはなくアップダウンを繰り返しながらジワリジワリと標高を上げていかなきゃいけない。本格的な下りは最終チェックポイントを通過して東六甲縦走路に入ってからだ。そこだって全然楽な下りではなくはっきり言って悪路だ。足元は滑りやすい砂礫のところがあったり段差がでかくて膝への負担が非常に大きい。体力があるうちならまだしも終盤に差し掛かりかなり疲労した状態でのこの下りはかなりきつい。それに下り一辺倒ではなく要所要所でジャブ的に登りも混ざってくる。だからここで気を抜いちゃダメなんだよね。そんな感じで周りの人の会話を聞きながら自分の心を引き締めた。
びっくりするくらいの衝撃が僕の歯を襲った。氷点下10度の中でそのパワーバーはコンクリートのごとくカチンコチンに固まっていた。びっくりしすぎていつもはそんなことしないのに歯型の付いたパワーバーを思わず地面へ叩きつけてしまった。我ながらまるで三振して逆ギレてバットを叩きつける外国人選手みたいだった。そんな思い出があるので今回もパワーバーの「バー」の方は買わなかった。てゆーかこんな味ならDEPOとかその辺のスポーツ屋に行ってサイクルチャージ買っときゃよかったと後悔した。
鉢伏山、旗振山と進み鉄拐山は左側を巻く。そのあと、これまではおらが茶屋の前を通過し側溝のような「ここ道ですか??」と聞きたくなるような階段を下っていたけど今年は手前を左に進みまともな道を下る。「しずかに」の看板で黙らされる高倉台の団地を通過して栂尾山、横尾山、馬の背へと続く渋滞ポイントへと突入する。これまでは道路をまたぐ陸橋辺りから渋滞を並んでいたけど今年は登りの階段の手前あたりまですんなり進めた。去年とスタート時間は10分も違わないけど、ここで5時前から並んでいたことの効果を実感できた。五時半過ぎにスタート地点へ行けば待ち時間は少なくスタートできるだろう。スタートする時間自体はさほど差はないかもしれない。だけどその前を歩く人の数は半端じゃないくらいに膨れ上がってるはずだ。これが結果として渋滞の待ち時間へと直結して宝塚へ到着する時間が遅くなる原因にもなっていると思う。
多少渋滞しているとはいえ昨年までよりもずいぶんとスムーズに馬の背を通過。ちなみにストックは邪魔なので片付けた。
この辺までは順調だった。しかし歩く方はスムーズに進んでいるもののスムーズにいかないことが徐々に僕の中で芽生え始めた。お腹の中の大魔神が徐々に暴れだしたのだ。「うお~なんでじゃー!?朝起きてから一回ぶっ放して正露丸も飲んだというのに・・・。山の神様、オレの足引っ張りすぎだろ!!」と恐れ多くも山の神様を呪いながら妙法寺へと下っていく。横尾の住宅地に下りて阪神高速をくぐり妙法寺へと急ぐ・・・つーか妙法寺のトイレへと急ぐ。とりあえず去年と同じ轍を踏まないようにテッシュは持ってきた。妙法寺でトイレに並びながら本日2度目の正露丸投下。なんとか止めてくれぇ~。僕の番が来ていざ男女兼用のポットン便所へ。すると自分でもびっくりするくらいドカンと出た。なんか腸が2,3本飛び出してないか??と確認したくなるくらいの会心の一撃であった。ちなみにその後は正露丸が効いたのかはたまた山の神様に許してもらえたのかお腹の大魔神が暴れ出すことはなかった。
翌朝は4時起床。外はまだ真っ暗だ。朝食にどん兵衛を用意してたけど寝起きでいきなりこんなものは食べれなかった。とりあえずはソイジョイを1本食べる。あとはスーパーヴァームにスティックのアミノバイタル。そして忘れちゃいけない正露丸。去年の全縦は極度の「腹下し現象」におそわれてひどい目にあった。そこで今年は正露丸持参で参加する。てゆーか実は前日から腹の調子が悪い。先月の鈴鹿のレースの時もそうだったしこれまでの山行を考えても結構「腹下し現象」な山行が多い。別に緊張してるわけでもプレッシャーを感じてるわけでもないんだけどなぁ。深層心理に潜む何かが僕の胃腸に何か悪さをしているのか??
弟の家を4時半過ぎに出発。須磨浦公園まで車で送ってもらう。過去3回を振り返ってみても5時にスタートしたことは1度もない。5時スタートを狙っていた昨年は朝起きれなくて結局スタートが5時50分。何のために前泊したんだかわからない結果になってしまった。
須磨浦公園には4時55分着。予想はしていたけど大行列だ。須磨浦公園の駅から少し上に登ったところにあるスタート地点からずらーっと行列が伸びそれが国道2号線まではみ出している。最後尾に並ぶべく2号線を塩谷方面に向け歩く。すぐ横をJRの夜行列車「サンライズ」が通過していった。こんな時間に通過してるのか。こりゃ夏場でもなかなか撮影は難しいぞ。結局ガストの手前まで来てしまった。すげーなぁ。その後行列はさらに伸び続けた。行列が動いたのは5時4分。そしてスタート地点までたどり着いたのが5時40分。結局スタートは5時43分。まぁこんだけ混んでりゃしょうがないよな。そしていよいよ4回目の全縦の幕がきっておとされた。
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