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2008年12月23日
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13時24分、ロープウェイの蔵王山頂駅に到着。ほぼコースタイム通りの所要時間である。
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蔵王山頂駅と言えばこのどでかいお地蔵さんである。






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地蔵山への道はガス。






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こいつらが冬になるとスノーモンスター(アイスモンスター??)になるんだな





DSCF1839.JPGこいつらもモンスター予備軍か








ずぶ濡れの雨具とブーツをザックに仕舞いロープウェイで下山。
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スゲーなこりゃ。視界4~5mって感じ





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2本目のロープウェイを乗り継ぐ。ここまで降りてくると視界はクリアー。これ見ると「さっきのは何だったんだ??」って思っちゃうな。



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下界の「蔵王山麓駅」






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町の方向を望む





DSCF1891.JPG下山後は温泉へ。下界のロープウェイの窓口で教えてもらった日帰り温泉「新左衛門の湯」へと向かう。料金は700円。決して高くはないんだが昨日、一昨日が安すぎたので少々高く感じる。






さっぱりした後は山形駅へと向かうバス乗り場へと向かう。しかしいい感じの町だなぁ。なんか白馬のロープウェイの駅周辺と感じが似てるような気がする。これで山形からバスで40分ちょっと。街から近くにこんなところがあるとは。いいねぇ山形                               


DSCF1903.JPG16時20分発のバスで山形駅へ向かう。






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山形行き






ぐんぐん標高を下げていく。所要時間はわずか35分だけどリクライニングシートをマックスに倒して悠々とくつろぐ。いや~終わったな。うむ、終わった。3日で百名山3座。吾妻山は西と東に登ったから気持ち的には4座登ったような気分だ。正直コースタイムの短い山ばかりで(正確には一番コースタイムの短いルートばかりで)ナメていた部分は大いにあったんだけど、実際にはどれもこれも厳しい山行であった。それでもルートの変更はあったものの計画通りすべての山に登頂できて満足だ。この山行でこれまで登った百名山は60座に突入。いや~ずいぶんきたねぇ。DSCF1913.JPG
17時05分山形駅に到着。う~む、何べん来ても田舎臭いというかあか抜けない駅である。同じミニ新幹線の駅でも秋田駅の方がまだあか抜けてるような気がするのは気のせいか。
この旅の終わりにご褒美として駅弁を買おうとしたがどこにも売っていない。探しきれないだけかもしれんがちょっと残念だ。


DSCF1916.JPG17時38分、仙台に向け出発。この仙山線、乗るのは4回目か??しかし明るいうちに乗るのは初めてだ。








北山形で左沢線と別れ陸前千歳で奥羽線と別れる。高瀬を過ぎ辺りが山深くなってくると沿線随一の知名度を誇る山寺駅に到着。


DSCF1922.JPGこれまでは真っ暗でどこに寺があるのかわからなかったけど今日は山寺こと立石寺がはっきりと目視できる。






お次の駅は面白山高原。見た目は大して面白くもないんだが登山対象となる山のようで本日お世話になった山と高原地図の「蔵王」にもしっかりと収録されている。愛子辺りまで来ると仙台の近郊に入り風景が街っぽくなってくる。北仙台までくると完全に街なかの駅といった感じで周りにはマンションなんかもボンボン建っている。

DSCF1927.JPGそして18時59分、仙台到着。この3日間、のんびりしたところばかりだったので大都会に出てきたような感じがする。






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仙台駅





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都会ですな






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栄えてますな






DSCF1936.JPG節約のため吉牛で夕食を済ませバスの中で飲むドリンクや暇つぶしのための雑誌なんかを買って三宮行きのバスに乗り込む。いや~これでほんとに終わりだな。



DSCF1937.JPGバスの中は贅沢にも3列シート。いや~やっぱ広いわ。何より隣に知らんおっさんがいないというのが一番の解放感である。リクライニングも素晴らしく今宵はしっかり眠れそうである。
そして20時。バスは定刻に発車した。これまでの夜行のツアーバスと言えば4列シートにぎゅうぎゅう詰めって感じだったので3列シートのこのゆとり、異次元である。
翌朝、まずは7時過ぎに京都に到着。耳栓+目にはタオルを巻いて夜はぐっすり眠れた。今日はフレックスで10時出社なので通勤タイムのこの時間でものびのびのゆったりリクライニングでくつろぐ。
お次は梅田に到着。JRの高架下である。会社へ急ぐ人たちでごった返しているけど、ここでもまだまだのびのびと。この時点で車内の乗客は2人になっていた。ほぼ貸し切り状態のバスでリクライニングを目一杯倒して最後の一眠り。いや~幸せだ。
DSCF1938.JPGそして9時前に三宮に到着。10時出社って言ってたけどこれなら9時半出社に変更だな。でも楽しかったな~、この3連休。金曜の夜から火曜の朝まで、使える時間をフルに使った夏山山行第2弾が幕を閉じた。

 
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レストハウスで刈田岳のバッチを買いその刈田岳へと向かう。
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刈田岳到着。山の人よりも観光客の方が多い。







お次はお釜だ。真っ白で何も見えないんだけど一瞬ガスが薄れてエメラルドグリーンの水面が姿を現す。ちゃちゃっと撮影しないとすぐにガスがかかる。
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真っ白のガスの中からお釜が姿を現す。





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観光客大喜び






ガスりながらもお釜も見れたしさぁ出発だ。
熊野岳に向かう道はだだっ広くてどこが正規の道なのかよくわからん。辺りはガスで視界はない。なんか電柱みたいな木の棒が延々と続いている。なんだこれ?これ沿いに歩けばいいってことか?火山特有の草木のない荒涼とした景観である。濃いガスがかかり、なんだか死後の世界を歩いているようである。
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なんかあの世っぽいな・・・行ったことないけど。









DSCF1799.JPG熊野岳への道はレストハウス周辺と比べると一気にひと気がなくなる。この景観だけに薄気味悪い。正直なんにも見えんので(写真だと実際目で見るよりもクリアに見える)この電柱みたいなのがないと、ほんとにルートがあってるのかどうかがさっぱりわからん。当初蔵王には三月に来る予定だったけどもし雪でこの棒が埋まっていて、しかも今日みたいな天気だったらかなり厳しいだろう。




と、ここで朗報が。GPSがなんとか使えるようになった。勝手に画面が切り替わるがそれでもなんとか使える。ただしいつまたおかしくなるのか大いに不安である。なんとか動いてくれるうちにロープウェイの駅までたどり着かなければ。途中寄ってたかって双眼鏡片手に何かを見ているパーティーを発見。「何?熊?」
「何かいるんですか?」と聞くと「鳥です。鳥を見てるんですよ。」とのお返事が。「よかった~。熊かと思った。」と言うと「まぁ熊もいますけどね。」とかおっしゃる。やっぱいるのかよ…。
再び熊野岳を目指す。だーれもひとがいないので死後の世界を一人旅である。そして雨が降り始めた。この三日間、すべてこんな調子である。雨は降ったりやんだりを繰り返す。ますます視界が悪くなるのでとにかくルートからそれないようにGPSとにらめっこしながら進む。途中分岐が現れた。避難小屋を経由して登るルートとそれをパスするルートである。僕はパスする方に進むが辺り一面真っ白なので時々「ホントに大丈夫?」と不安になる。すると一瞬霧が切れて避難小屋が見えた。よかった。あってるわ。
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そして熊野岳に到着。これDSCF1808.JPGまた人っこ一人いない山頂である。と同時に強烈な雨が降ってきた。とにかく予定していた百名山3座のピークは踏んだけど今回はホントにこんなのばっかりだ。




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熊野神社







地蔵山方面に向かう。しかし「ん?こりゃ登山道じゃねーな。」というところを歩いていたのでGPSを確認するとやはり少しずれている。引き返すと「お~これだこれだ」と登山道を発見するも道標を見ると中丸山・坊平に下山するルートである。こりゃいかんと地蔵山方面の道を探すも見当たらない。つーかガスが濃すぎて全然わからん。地図を出すも強雨に加え強風も吹き荒れているので落ち着いて見れない。「バサバサバサッ!!」と地図が風に持っていかれそうになる。GPSを見るも「これ道か?」みたいなところにルートが延びている。数メートルの誤差はあるので周辺に間違いなく道はあるんだが情けないことに見つけられない。「一度戻ろう」と再び山頂に戻り風雨にさらされながら考える。そして「避難小屋経由でいこう」
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写真じゃ結構周りが見えるけど実際は真っ白でさっぱり方向感覚がつかめん。







地図を見れば小屋を経由するルートもある。相変わらず辺りは真っ白だが小屋へ向かうルートはわりかししっかりしている。僕が作ったGPSのルートからは外れるが仕方がない。
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山頂を後にする






ほどなくしてガスの中に避難小屋が現れ左に地蔵山へのルートがあった。道標を確認し地蔵山へと歩を進める。
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このガス、もうどうしよーもねーな






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とりあえず蔵王温泉へ向かっていきゃいいんだな






DSCF1817.JPGガスに包まれていても一度コースにはまるとあとはすいすい行けた。再び電柱みたいな棒が僕を導いてくれる。







DSCF1818.JPG地蔵山へと分岐へ到着。地蔵山へ登らなくてもロープウェイの駅までは行けるが蔵王に来てここを外すわけにもいかん。






DSCF1820.JPGよっこらへと登り始めると前からトレランの二人組がかけ降りてきた。そしてあっという間にガスの中へと消えていく。すごいな、あの人たち。どうやったって真似できんわ。




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地蔵山へ。晴れてりゃ綺麗なんだろうな。








DSCF1825.JPGほどなく地蔵山へ到着。「ふへぇ~、やっとここまで来たか。」
ここまで来ればあとは駅を目指して下るだけである。しかし刈田岳から熊野岳を経てロープウェイの駅に至るこのルート、はっきり言ってハイキングコースである。コースタイムも二時間t足らず。しかしこうも天候が悪いとその二時間が実に長い。ひと気のないガスの中を歩かされて精神的にも疲れたわい。計画段階では「三日目はすぐ終わるな。あとは麓の温泉で半日過ごすか。」なんて余裕をかましていたがやっぱり山をなめてはいかん。晴れてりゃにこにこハイキングでも悪天候なら見せる表情が一変する。いや~改めて勉強になった。
そんなことをしみじみ考えながら最後の下りをくだった。
DSCF1744.JPG三日目。7月15日の朝である。天気は・・・今のところ曇りがちながら時折青空も顔を見せる。しかし予報では今日も雨が降る。梅雨明けした関西では考えられないほどがっつり梅雨である。コンビニで朝食その他を調達しいざ出発。福島西でインターを降り福島駅を目指す。



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福島駅付近。貨物列車が通過。







7時半過ぎに福島駅の駅レンタカーに到着。天気は快晴。日差しが強く完全に夏空である。時間があるので濡れて乾いていないレインウェアやブーツをお日さまで乾かす。しかしレインウェアもブーツももうダメだな。強い雨だとレインウェアは五分と持たずに浸水してくるしブーツはもうアッパーがダメだ。水が染みてくるので春に漏水テストをしたところアウト。ソールを張り替えてもらったんだがそれでも効果なし。こりゃソールじゃなくて絶対アッパーの問題だ。
濡れたものを乾かせるくらい快晴なんだがラジオからは「仙台市内、強い雨が降っています。」と流れてきた。福島はこんなに天気がいいのにすぐとなりの仙台が大雨とはなかなか想像しにくい。でも蔵王はダメかな・・・。DSCF1753.JPG

福島の表玄関、福島駅。郡山といい勝負かな。





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新幹線の方を見るとつばさとやまびこが連結中。連結器が出てきて・・・





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ガッチャン!!!







DSCF1756.JPGレンタカーを返却し福島駅の改札をくぐる。時間があるので色々見てまわる。ほぉ~阿武隈急行と福島交通は同じホームか。ちょうど阿武隈急行の列車が入ってくるのでホームに降りる。





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阿武隈急行の車両は初めて見た。







仙台行きの快速シティラビットに乗り込む。空がにわかにかき曇ってきた。黒い・・・。9時00分、仙台に向け出発。出発とほぼ同時に大粒の雨が降り始めた。思わずため息が漏れる。こればっかりはどうしようもないのでもう寝ることにした。DSCF1768.JPG

9時31分、白石に到着。





DSCF1769.JPG小雨がパラついているものの青空も見え始めた。「頼むぅ~晴れなくてもいいから雨だけは勘弁してくれ~。」







連休中だし登山者いっぱいかと思いきや山の格好をしたのは僕一人。他にだーれもいない蔵王山頂行きのバス停で一人バスを待つ。
DSCF1777.JPG9時46分、バスがやってきた。僕しかいないのかと思いきや山の格好をしたおばさん二人組がすでに乗っていた。このバスの始発は新幹線の白石蔵王駅。話す言葉から察するに関東方面から新幹線で来た人たちであろう。さてバスは出発。GPSでもいじろうかとザックから取り出し電源をいれる。そしてすぐ異状に気づいた。なんと電源ボタン以外の操作が不能になっている。何を押しても反応しない。見れば液晶画面の内側が結露して白く曇っている。「どわぁ~なんたるこっちゃ!!」
これはヤバい。正直今の僕にGPSなしの山行は考えられない。富士山だの北アだの登山者いっぱいのルートであれば大して問題にもならんが登山者がほとんどいなくてしかもガスで真っ白。そんな山行の心の拠り所、それが今の僕にとってのGPSなのである。バスの中で一人GPSと格闘する。しかしどーにもならん。「どわぁ~どうしよう!!!」
だからと言って行かないわけにはいかない。地図はある。気は重いが久々にGPSなしで戦うしかない。しかしレインウェアにブーツを買い直さねばならんと言うのにさらにGPSもかよ・・・。全部で6~7万かかるぞ。いや~無理だろそんなの・・・。
遠刈田温泉のエリアに入ると結構人が乗ってきてロイヤルホテル前でドカッと乗ってきた。ここから先は完全に観光地へと向かうバスと化した。
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坂の途中で見えた「なんとかの滝」
GPSが壊れたので正直気も漫ろで名前は全然覚えていない・・・






11時25分、終点刈田岳山頂に到着。下界は晴れ間ものぞいていたけどここは完全にガスに覆われている。しかしたくさんの人がいてにぎやかだ。完全に観光地である。とりあえず登山バッチを買うためレストハウスへと向かった。
DSCF1703.JPG浄土平に戻る。時刻は15時半をまわったところだけど出発前よりもだいぶ車が少なってきている。






DSCF1702.JPGまぁここまで来たんでついでに吾妻小富士にも登っとこうかなということで登る。







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ここから登る。







登山的要素はほぼゼロで、徒歩数分で火口まで上がれる。う~む、なかなか雄大だ。
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噴火口を見下ろす






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あそこに人が。人の大きさを見るとスケールの大きさがわかる。







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駐車場を見下ろす。







しかしお鉢めぐり(って言うのかな??)はなんかめんどくさくなってやめた。百名山が絡まないとこんなもんである。そのまま駐車場まで降りる。
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下山途中に撮影。「火山!!!!」って感じの景観ですな。







当初の予定では温泉に入りその後この駐車場に戻り一夜を過ごそうと思ったけどやめた。この山行ではえらい目にあったし「夜間は火山ガスが滞留しやすい」とか注意書きがしてあったりして「なんかもう人里に下りたいな」と思ったのである。というわけで下界に下ることを決断する。下界は暑さが懸念されるが正直もうここから離れたい。
明日の8時までに福島駅に車を返さねばならないので福島駅に近いところで道の駅を探したけど見当たらない。その辺の道端というのも落ち着かないのでここは金を払って高速道のPAに泊まることにした。地図を見ると福島飯坂~福島西間に吾妻PAというのがあった。これは都合がいい。今宵のお宿はここに決めた。DSCF1723.JPG
下界へ下る。しかしまぁこのあたりの景観は荒々しい。蒸気をシューシューあげてる所もあるし景観的にはほんとに「THE 火山!!」という感じだ。





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いや~何とも荒々しいというか荒涼としてるというか・・・。







DSCF1729.JPG途中、「この先800m火山ガス発生のため駐停車禁止」みたいな標識もある。おいおい大丈夫か??これ、車じゃなくてバイクや自転車の人ってどうなのよ?って思ってしまった。






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しつこいようだが荒々しい。







DSCF1737.JPG下っている途中、あったか湯というところでひとっぷろ浴びる。中はかなりの混雑。駐車場もなくてしばし駐車場待ちで待機していた。入浴料は250円。昨日の白布温泉同様安くて助かる。
さっぱりして再び吾妻PAめざし下界へと下る。浄土平は肌寒いくらいだったけど標高が下がるにつれだんだん暑くなる。




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おさる。







いくら東北とはいえ7月の中旬である。関西よりはマシだと思って我慢するしかない。途中のコンビニで食料を調達し福島飯坂ICから高速に乗る。ほどなくして吾妻PAに到着。SAではないので施設関係には全く期待していなかったが予想に反してこのPAにはコンビニどころかラーメン屋までもが営業していた。いや~トイレさえあればいいと思っていたのに大変心強い。結局ラーメンは食べなかったけどSA並みに整備された吾妻PAで一夜を過ごした。

浄土平ではまず登山バッチを買う。これから歩くコースは一切経山→東吾妻山→景場平→鳥子平→浄土平。コースタイムは5時間ほど。戻ってきたときにお店が閉まってたら泣くに泣けないのでここは買えるときに買っとくべきである。一切経山と東吾妻山の2つをGET。時間によっては一切経山はスルーしようかと思ってたけど何気にメジャーな山なようなので(レンタカー借りるときも「吾妻山に行くと言うと「一切経山ですか?」と聞かれた)登ることにした。
浄土平より。白い噴気を上げる山がダイナミックである。こんなとこまで車で上がれるようにしたんだから大したもんである。
噴気孔の近くは硫黄で黄色くなってる。
12時10分、スタート。湿原の中の木道を歩く。奥に見えるのが東吾妻山。
やっぱ目を引くな。あの山は。
途中で登山ポストがあり「熊注意」の看板が。やっぱいるのね・・・。磐梯山で買った熊鈴に「頼むぞ!」と願いをかける。
スタートは遅かったけど登山者はそれなりに多い。ただ降りてくる人が大半だが…。
東吾妻山との分岐を左に分け一切経山へと向かう。登山者ますます多し。磐梯山といい一切経山といいこれくらい人がいると安心して登れる。
時間も押してるし西の空が黒い。雨が降るのは時間の問題と思われるので一気に登る。
鎌沼。
山頂には13時08分に到着。写真だけとってすぐさま引き返す。こんなピークハントだけの山行はやってて虚しくもあるが今回は仕方がない。腹をくくって来た道を下る。ちなみにこのピークの北側に「五色沼」というのがあり、えっらい綺麗な水の色から「魔女の瞳」とか言われてるらしい。下調べをしていないのでそんなメジャーなもんもスルーして引き返してしまった。
しかし空の色ヤバいな。
吾妻山へと続くルートを見下ろしながら歩く。木道には人影はまばら。それもみんな浄土平に向けて歩いている。
吾妻小富士が火口をパックリあけてドスンと構える。豪快だ。

 東吾妻山へのルートまで戻り足早に進む。と、ここでとうとう降ってきた。しかも結構強い。せっかく乾いてきた靴がまたズブズブになってしまう…。つーかこの雨具は着たところで上も下もしっかり雨に濡れてしまう。靴と雨具は買い換えか…。金かかるなぁ~。()
鎌沼越しの東吾妻山。上の方はガスに覆われてます。


急げ急げと歩いていると前から来た人に話しかけられる。「今から登るの?」 いや~ギリギリ聞かれないかと思ったけどもうそんな時間帯に突入しちゃってんだなぁ。「はい」と答えると「僕も登ってきたけど今日は二人としかすれ違わなかったなぁ。」

「へ?どういうこと?」

この人は僕が今から向かう逆コースを歩いてきたようなんだがこのコース、ほとんど人がいないらしい。「じゃあそこら辺歩いてる人はどこに行ってるんですか?」と聞くと「その先の木道が切れてるとこまで。そこでみんな引き返す。」とか言うではないか。雰囲気的にすれ違う人全員が東吾妻山から降りてきてると思ってた僕は完全に混乱してしまう。何でここまできて登らずに引き返すのか?なんか登るとヤバイ理由でもあるのか?わけが分からずその人に「なんで?なんかヤバイことでもあるんすか?」と聞いてみた。「う~ん…多分道が沢みたいになってるからじゃないかな。」 え~マジでか?!そうな理由で?沢なら昨日西吾妻で十分免疫ができている。しかし百名山に顔を出してるこの山に人が入っていないってどーゆうことよ。困惑顔の僕にその人は「あ、別に行くなと言ってる訳じゃないから」と付け加えた。そこで別れて僕は前へと進む。少し前方に歩いてる人がいる。ザーザー降りの雨の中、その前方を歩く人はクルッと向きを変えてこちらに向かってきた。「あぁ~、やっぱそこまでですか」

木道はまだ続くんだがその人はそこで浄土平に向けて引き返した。雨はバチバチ雨具を叩くしガスもかかって視界も悪い。池沿いの湿原の中である。一面に広がる笹っ原の脇から今にもくまちゃんが出てきそうである。恐ろしいことこの上ない。

全身びしょびしょになりながら歩いていると「ん?」どひゃ~!!!いつの間にか熊鈴がなくなってるではないか!!なんでこんなキン〇○が縮み上がってる局面で!!一瞬真面目に引き返そうかと思ったけれど「いやいや待て待て」となんとか思いとどまった。こんなので引き返したら後で死ぬほど情けない気分になってしまう。今回、これだけの時間と金をかけて来てるわけである。次はない。

なんとか自分を奮い立たせ前に進む。すると今度は「へ…?」

なんと木道が突如ぶったぎられてそこから先は川になっていた。「なんじゃこれ?」

しばし思考が停止してしまった。

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1977/09/23
職業:
さらりーまん
趣味:
登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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