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2008年12月23日
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下山後、次の目的地浄土平へと向かう。東吾妻山への登山口である。
天気は快晴だ。僕が山から降りると天気は晴れる。毎度のことである。ところで僕が車を停めていた駐車場は満車だったけど少し離れたところにも駐車場があり、そちらもなかなかの混み具合。天気がいいから混むのか悪くても混むのかその辺はわからんけどとにかく磐梯山は昨日の西吾妻山とは全然違っていた。
DSCF1589.JPG浄土平に向かう道すがらセブンイレブンで食料調達。会計の時にくじ引きがあって引いたら朝食バナナとコーヒーが当たった。ラッキーである。







DSCF1591.JPG浄土平へ続く磐梯吾妻スカイラインに入る。この道路も磐梯山の磐梯山ゴールドラインと同様、本来有料道路なんだが今は無料となっている。標高を上げるにつれいい景色に変わっていく。





ヒルクライマーもいる。DSCF1597.JPG








DSCF1608.JPGしかしガスが出てきた。雲も黒い。嫌な感じである。ここでも雨ならこの山行、三連続でピークからの景色が挑めないということになる。







DSCF1610.JPG
あっという間にガスに包まれる。







DSCF1620.JPG濃いガスが湧き上がり雨もパラパラ降る。しかしこの雨は長くは続かなかった。ガスも晴れてきた。そして前方になだらかな山が現れた。吾妻小富士?一切経山?う~ん、よくわからん。






DSCF1624.JPGもう少し進んだところでこの山行で初めてテンションが上がった。「おぉ~火山だ!!!」
前方に噴気を上げるお山が現れた。つーかこれくらい事前に情報に入れとけという感じだがとにかく今回の山行は準備をする時間がなかった。でもよく考えりゃ一切経山に直登するルートが大規模噴気発生中で使えないって地図に書いてあったな。そうだ、あれだ。

DSCF1628.JPGそして浄土平に到着。到着して初めて知ったんだがそこは完全なる観光地であった。車がいっぱい、観光客もいっぱいである。天気は・・・一応今は晴れてる。西の雲が黒いのが気になるが・・・。まぁ考えても仕方がない。登るぞ!!!
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7月14日。4時40分起床。天気は曇り。昨夜は雨風ともにめちゃくちゃ激しく、寝ながら「いやだなー。また今日の二の舞か。こんなんじゃ登るやつとかおらんだろ。」とか思っていたけどだいぶマシになっていた。
DSCF1535.JPG周りを見れば停まっている車は10台以上。(写ってないところにも数台停まってる)
寝てる間に何台か来たのは気付いてたけど結構来たな。それに加えてガードマン軍団も到着していた。連休だしこの人たちが来なくてはならんほど混雑するのか??
飯を食い準備を整えいざ出発…しようと思ったら雨が降ってきた。「もーまたかよ!!」
急いで雨具を来て仕切り直しの再出発。時刻はすでに6時05分。相変わらず準備が遅い…。



DSCF1536.JPG道路をわたり登山口からとりつく。








DSCF1537.JPG早速熊注意の標識である。やっぱいるんだねぇ。昨日、熊鈴買っといてよかった~。








振りだした雨はそっこー止んだ。しかし脱ぐのが面倒なのでこのまま進む。ホッとしたのが車の数なりに登っている人がいるということ。前日が前日だったのでちょっと安心した。
DSCF1543.JPGほどなく中ノ湯跡に到着。跡って言うくらいだから更地になってるのかと思いきやまだ建物が建ってるではないか。ただし今にも朽ち果てそうだが・・・。
中ノ湯跡を越えて本格的に登山道になる。登ってる途中で二人に追い抜かれた。先に行ってもらうとみるみる姿が見えなくなる。天狗みたいなスピードだ。




DSCF1550.JPG雨は降らないけど辺りはガスでなんにも見えない。えっちらおっちら登っていると小屋に到着。ここまでくれば頂上はもう一息だ。バッチを買うのは後にして山頂を目指す。





DSCF1551.JPGここまで来るとガスだけでなく風も出てきた。本日もガスの百名山か・・・。






DSCF1554.JPG7時51分、山頂の三角点に到着。周りはガス、風強し。少し降りたところに山名標がある。今日は3人ほど人がいたのでシャッターを押してもらう。昨日はだーれもいなかったので山名標だけだったけど今日は本人登場の証拠写真が撮れた。






DSCF1558.JPGとりあえず証拠写真をパシャ。








今日はお次があるので早速下山にかかる。下山したら次は東吾妻山に登らねばならぬ。登山バッチを買うため小屋を目指す。で、ここで気付く。「ん?チリンチリンていわねーな」 
うわ~!!昨日買ったばっかの熊鈴をなくしていた。落とした場所はわかる。山頂だ。シャッター押してって頼んだ時に落としたのだ。説明しにくいけど変な付け方しててその時に落とした。間違いない。ただもう下り始めているので登り返すのがめんどくさい。もういい。もう一回買い直そう。岡部小屋まで降り、熊鈴と登山バッチを購入。小屋の兄さんとちょっと話をした。「この辺はクマ出るんですか??」と聞くと「この辺りはクマの巣ですよ。クマが自分で役場に住民票を取りに行くくらいだから」とかおしゃる。なんでも数年前、クマが自動ドアを開けて役場に入ってきたらしい。ただし出るときは自動ドアをぶち破って逃げて行ったとのこと。そういやそんなニュースあったような気がするな。そして「これから下山して東吾妻山に行くんですよ」って言うと「あそこは雨が降ると登山靴より長靴の方が登りやすいですよ。登山道が川みたいになっちゃうんで」と言われた。登山道が川??それって西吾妻山と勘違いしてねーか??とりあえずお礼を言って小屋を出る。
DSCF1565.JPGなんか開けてるので降りるのと反対側へちょっと歩いてみた。するともう一つ小屋があった。「おぉ~、なにここ。同じ所に小屋が2つもあるのか。」
もう一つの方は弘法清水小屋と書いてある。つーかそんなことも知らずにここまで登ってきたんだな。いかんいかん。
とりあえず今買ったばかりの熊鈴をつける。しかし鈴をつけるスナップボタンがおかしい。すぐに外れる。おいおいマジかよ。しかし「これおかしいから交換してくれ」というのもなかなか言い難くて、一応留めることができたのでもうこれで良しとする。で、再び下り始める。すると下からどんどん人が登ってくる。下に下れば下るほどその数は増えてくる。DSCF1568.JPG

そのころから一気にガスが晴れてきた。昨日畔を通った桧原湖が見える。






DSCF1546.JPG
場所は違うけど登るときに檜原湖方面を臨んだ時はこの通りのガス。







DSCF1571.JPG中ノ湯跡付近まで下りてくると学校登山か子供会の登山かわからんけど子供らの大集団が登ってきた。いや~昨日とはえらい違いだ。つーか人気あるんだな、磐梯山。その後も大勢の登山者とすれ違い下まで降りた。まぁ多すぎるのもどうかと思うけど、これくらいの方がなんか楽しいな。人がいると安心だし楽しい。







DSCF1583.JPGというわけで9時27分、無事下山。登るときはまだまだスペースのあった駐車場はもう満車。これから登る多くの人たちが準備体操をしたり身の回りの準備をしている。そして59座目の百名山、磐梯山を無事片づけた。
ロープウェイを降り、湯元駅で熊鈴を購入し車に乗り込む。そして車ですぐの日帰り温泉「白布森の館」というところに向かう。DSCF1498.JPG
ロープウェイの駐車場からほんの数分で到着。米沢市営ということらしいけど雰囲気的には「村営」といった趣だ。そしてびっくりしたのがそのお値段。なんと300何円(っておぼえてないんかい!!!)で入浴できるのである。これは安い!!!ちなみに駐車場には神戸ナンバーの車が停まっていた。僕も日本全国いろんな所へ行くけどどこにでも出没するんだよね、関西人。まぁジ人口がそれなりに多いので当然なのかもしれんが北海道でもアルプスでもここ東北でも必ず現れる。
温泉でさっぱりした後は来た道を戻り今宵の寝床、磐梯山の登山口である八方台登山口へと向かう。白布温泉を離れて再び険しい白布峠に差し掛かる。車内ではラジオを聴いていたんだけどなにやら聞き覚えのある声が聞こえてきた。そして曲紹介。「アクセスランキング90963011位のブログ」という曲名。曲がかかるとすぐにわかった。「おぉ~ブリトラではないか!!!」  知ってる人は知ってるのだろうがブリトラことブリーフ&トランクスであった。懐かしいなー。つーかまだ活動してたのね。僕が聞いてたのはかれこれ14年前の大学生の頃。あのころと変わらず今でもおバカな歌を歌っていた。ちょっとうれしかった。
DSCF1509.JPG白布峠の途中にはこういう展望台的な場所が何か所かあった。






DSCF1510.JPG眼下に見えるのが七曲り。奥には桧原湖が霞んで見える。






DSCF1515.JPG峠を越えて桧原湖にさしかかる。行きは止まれなかったので今度は車を停めてその景色を眺める。





DSCF1516.JPGなんかいいねぇ。山あり海あり湖あり。福島はいいとこだな・・・と今朝思ったことを再び実感していると「ん??」
何やら立札が立っている。近づいてみると。





DSCF1513.JPG「・・・・」言葉を失った。こんなに風光明媚な湖なのにそこに住む魚たちは放射能で汚染されてるってことか。改めてここが原発事故の起こった県でありその被害の甚大さを強烈に実感した。
ちょっとショッキングだった檜原湖を後にし車を走らせる。途中のセブンイレブンで夕食&翌日の食料を調達。すると再び雨が降り始める。ザーザー降りのなか、磐梯山ゴールドラインを登っていく。走っている車はほぼ皆無。「こんな天気で駐車場に泊まってる人っているんかな??つーか明日も今日みたいにだーれもいなかったら嫌だな~」なんて思っていると八方台登山口の駐車場に到着。時刻は20時前。真っ暗なその駐車場に停まってる車はたったの2台。「・・・。やっぱりか。」
まぁ0じゃなくてよかった。しかしこりゃ明日も心細い登山になりそうだな~。ヘッデンをつけて真っ暗なトイレで用を済ます。雨も風も強い。ケータイも圏外。時折前の道を車が通るだけで人の気配は全くない。2台の車もすでに寝ているのかな??21時。僕も寝ることにした。
 
山頂から本来登るはずだった藪の道を下る。この道がどこに出るのかが楽しみである。ところでこの道、池みたいになってるとこが数ヵ所あった。これだけ雨が降れば樹林帯ならどこでもそうなのかもしれんが登山道が沢になったり池になったりしている。しばらく行くと道標のたつ石がゴロゴロの広い場所に出た。 「おぉ~ここか」DSCF1412.JPG
そこは吾妻神社の手前であった。この道標自体は見た記憶がある。しかしガスで周りが見えないこともありここからの分岐には全く気が付かなかった。ちなみにあとから地図に附属しているガイドを読むとここの分岐は少し分かりにくいと書いてあった。こういうのはチェックしとかにゃならんな。それと道標が出てきたら分岐の可能性高しと頭に入れとかねばならん。



DSCF1416.JPG引きでもう一枚。左が山頂へのルート。登りの時は全く気がつかなかった。






さて、下山だ。予定では若女平に下山することにしている。神社に向け歩きながら考える。現在、雨・風・ガスが非常に強く荒天である。樹林帯まで逃げ込めば風はおさまるとは思うがすでに何かあった場合取り返しがつかない時間帯に突入している。そして決断した。「来た道を戻ろう」
山行的にはつまらんルートになるけど今日は天候が悪すぎる。若女平に降りたって景色もなにもあったものではないだろう。13時55分、神社の手前でクルッと向きを変えゴロゴロの石の道を引き返す。「もう早く降りたいな。リフト動いてねーかな?つーかそれどころかロープウェイまで止まってたら洒落にならんな・・・」そんなことを考えながら歩いていると「ん?」道がなんかおかしい。ゴロゴロ石の道がえらい険しくなってきた。「こんなとこ通ってねーだろ・・・」
GPSを確認するとやはりルートを外れていた。樹林帯の一本道ならこんなこと起こらんが尾根筋のちょっと開けたとこなので知らん間に外れていた。しか~し、戻ろうにも結構険しいところを突き進んだのでちょっと苦労する。しかもガスで周りが見えん。一瞬ガスが薄くなったときにうまい具合に登山道の道標が見えた。「あそこまで戻ればいいんだな」 正直GPSを持ってなかったらやばかった。地図見てもこんだけガスだとなにもわからん。
DSCF1420.JPG
・・・。見えん。







DSCF1423.JPGDSCF1425.JPGこういう日はこのペンキを見失うととんでもないことになる。






「ふぅ~」やっとこさ登山道に復帰。今度はペンキを見落とさないように慎重に歩く。とりあえず下山だ。時刻は14時10分をまわっている。もしロープウェイが止まっていて下まで自力で降りねばならん状況になれば決して楽勝な時間帯ではない。こんな荒天だし周りにだーれもいないので気分も落ちてくる。視界のないなかをペンキのマークを探しながら歩いていく。ふと「バサバサバサッ」と何かが風にはためく音がして顔を上げると・・・「げっ!!!」DSCF1395.JPG
そこには先程引き返した吾妻神社が鎮座していた。「な、なんで!?」
血の気が引いた。リングワンデリング・・・いや、登山道を逆流したのか?なんでこんなところに神社があるのか全く理解できない。頭のなかにいろんなものがよぎる。「下山無理→西吾妻小屋に泊まる→下山遅れ→嫁、警察に通報」や「遭難遭難遭難遭難」など。その瞬間はパニックになってしまった。こんな気持ちはその昔、吹雪の安達太良山でプチ遭難して以来である。しかしここで踏みとどまる。とりあえず遭難はしていない。がっつり登山道に乗ってるんだから。下山無理・・・いやいやまだ14時20分だ。あと四時間はいける!そんだけあればロープウェイが止まってても下山できるだろ。ただこれ荒れまくりの天候と周囲どころかこれから下山するルート上に誰もいないと思われる状況が僕を不安にさせる。とりあえずロープウェイの最終は17時。あと2時間半でそこまで下山することがさしあたっての目標だ。少し落ち着きを取り戻し今度こそ下山にかかる。

DSCF1434.JPG来るときにも通った湿原のお花畑を再び通過。見れば残雪も残っていた。晴れてりゃ綺麗なんだろうなと思うも相変わらず「熊が出そう」という雰囲気である。しかもなんか静かだなと思ったら熊鈴の振り子がなくなってならなくなっていた。どぁぁぁ~なんでこのタイミングで!!!





DSCF1433.JPG熊鈴なしでこういうところを歩く。出そうだ・・・。










熊の存在にビビりながら下っていくと今度は右ひざに違和感が。この日は雨に濡らしたくないということでCWXを履いていなかったのだ。山行は明日も明後日もあるのだが持っているCWXは2枚。正直この西吾妻山のことをその行程の短さからなめていたので翌日以降のためにCWXを温存してたのである。違和感はその後痛みに変わった。最近の山行ではCWXとダブルストックが欠かせなくなった。情けないことよ・・・。
DSCF1429.JPG下山を続ける。この大雨であちらこちらで登山道が沢と化している。









DSCF1430.JPG
下から見るとこんな感じ。









下山を続け、無事に北望台のリフト乗り場へ続く樹林帯まで降りることができた。ここまでくれば来ればまずは一安心だ。
リフトまで降りると、な、な、なんと運行が再開されていた。うお~ラッキー!!!
DSCF1436.JPG
リフトが動いているのが見えた瞬間の正直な気持ち。「あ~助かったー」









DSCF1440.JPG
ありがたやありがたや。







ひざの痛みが嫌な感じだったので迷わずリフトに飛び乗った。そこからは登りの時には停まっていた2番目のリフトも運転再開しておりロープウェイと合わせて楽ちん(インチキ)下山。最後、ロープウェイに乗ってるときにロープウェイの職員さんに「いや~ホントは若女平に降りる予定だったんですよ。でもこの天気なんでやめちゃいました」と話していると「いやいやその方が正解だよ。若女平に下る道は途中馬の背っていう痩せた尾根があってね。先月も一人滑落したんだよ。沖縄から来た人でねぇ。百名山に登るって言っててねぇ。」  
「・・・・」 うむ、よかった。この判断で1000%正しかった。そんな感じで無事西吾妻山登頂。58座目の百名山、吾妻山終了・・・と言いたいところだけどこの山はこれでは許されない。福島側に東吾妻山っちゅうのがあってこちらもなんとなく百名山に絡んできそうなのだ。一般的には西吾妻山に登れば吾妻山登頂とされるのかもしれんがかたっぽしか登ってないとあとになって味噌をつけられそうなので(誰からよ??)こういう場合は両方登っておくに限る。その東吾妻山は明日登ることになっている。というわけでいろいろあった西吾妻山を無事下山した。
DSCF1446.JPGリフトからの景色。こんな状況でもリフトは動いていた。運行に携わるすべての人に感謝!!!
ちなみにこの天候&この時間からリフトで上がってきた登山者がいた。人形岩まで行くとか言ってたけどどうだかねぇ~。ま、自己責任だから僕は何も言いますまい。


45bc2260.jpeg
一番下のリフトからロープウェイへと向かう途中からの景色。上の荒れっぷりからは想像できない牧歌的な景色である。
DSCF1337.JPG一つ目のリフトに乗る。すると前から3人のおばちゃん登山者とすれ違う。もう下山か。早いなぁ~。






DSCF1341.JPGあっという間に終点に到着。ここから歩いて登らなければならない。ガス&風の天候である。視界はすこぶる悪い。なんかクマとか出そうな雰囲気なので熊鈴を装着。3つ目のリフトに到着するまでに2人の登山者とすれ違う。まだ午前中だというのにみんな早いなぁ。




DSCF1347.JPG

お花畑みたいになってる所もある





DSCF1362.JPG3つ目のリフトの終点である北展望台への登りでは沢沿いの道を登る。しかし・・・ん???いやこれ沢じゃねぇ。登山道じゃねーか!!!なんと沢だと思っていたその流れは登山道を流れる雨水であった。そうきたか・・・。
しかしそんなものは後から考えると全然かわいいものであった。



DSCF1366.JPG12時07分、北展望台に到着。ここから本格的な登山道となる。しかし「どわ~!!!」 







DSCF1374.JPGいきなり登山道が川となっていた。当初は人形石を通って山頂に向かう予定であったが人形石に向かう方の登山道が完全に川と化していたのである。「うわ~こっちは行きたくねー!!」








DSCF1385.JPG予定を変更してショートカットの道へと進む。しかしどちらに行っても大差はなかった。こちらの道も十分道が川と化していた。3月に漏水テストした結果ソールを張り替えた我が愛靴アルパインクルーザーがあっという間に水がしみてくる。「もぉ~どうなってんのよ。これソールっちゅーかアッパーがだめになってんじゃねーの???」 沈没船の如くあっという間に靴の中がびちゃんこになってしまった。くそ~、この山行から帰ったらそっこーモンベルに持ち込んだるぞ!!!
靴の中がびしょ濡れになりながらも尾根筋に出る。すると強烈な風が吹き荒れていた。ガス・雨・風・・・三重苦の地獄登山である。




DSCF1389.JPG木道のあるちょっと開けたお花畑的なところを通る。しかし周りはガスで真っ白である。しかもますますクマが出そうな雰囲気である。辺りには人っ子一人いない。ひじょ~に嫌な気分である。こりゃもうとっとと登ってさっさと下山しよう。花畑ゾーンを超えるとごろごろ岩の登り。そこを超えるとごろごろ岩の開けたところにでる。ガスで周りが見えないので慎重にペンキのマークを拾いながら歩く。ここでおばちゃん&おっちゃんの3人パーティーとすれ違う。おばちゃんに「今から登るの??」と聞かれる。まぁスタートが遅かったのは認めるけどそんなに遅いとは思わないんだけどなぁ。つーかこの悪天候の中で登るのかって意味なのか??どっちにしろいい顔はされなかった。
DSCF1395.JPG岩場ごろごろゾーンが続く。強風の中何かがはためく様な「バタバタバタ!!!」という音に顔を挙げるとケルンみたいな祠が目の前にあった。「お~これは吾妻神社だな」  
ここまでくればあと少しで山頂である。ガスも雨も風もますます強くなる。尾根筋は大荒れである。早く登って樹林帯に逃げ込もう。しかし数分後予想外のことが起こった。なんと山頂まで一本道のはずが分岐が現れたのである。この心細い気持ちの中でのこの状況にパニクリながらもGPSを見る。「え?!」 
なんとルートを外れているではないか!!!道標を見ると若女平とか書いてある。これはもしや・・・地図で確認すると山頂を通らずに西吾妻小屋へ向かう道を歩いていた。吾妻神社のところで分岐を見落としていたのである。「え~?!あそこに分岐なんてあったか???」
一瞬引き返すことも考えたがこのまま進むことにした。このまま進んでも西吾妻小屋から山頂に登る道があるのだ。そこから山頂を踏んで当初僕が登る道を下ればどこで分岐を見落としたかがわかる。どういう状況で自分が分岐を見落としたのか見てみたいと思ったのだ。
DSCF1402.JPG

若女平への分岐を右に分け少し歩くと西吾妻小屋に到着。そこから藪の道を山頂へと登る。






DSCF1410.JPG13時38分、西吾妻山の山頂に到着。情報通りの樹林のピーク。展望は一切なし。百名山なのに他の登山者も一切なし。山頂を示す道標みたいなのがあるからここがピークということがわかるけどこれが雪に沈む積雪期にはさすがにどこがピークかわからんな。ネットでの積雪期の山行記録に書かれていたことも納得である。あまりにピークが地味な百名山であった。




 
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1977/09/23
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自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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