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2008年12月23日
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d10b9397.jpeg美ヶ原は高低差が少ないので3才児や8ヶ月の妊婦でも負担なく登ることができる。登るというよりは歩くと言った方がいいかもしれない。ちびはその辺を飛び回っているトンボを追いかけながら登り嫁は日傘をさしてよろよろと登ってゆく。僕はちびと嫁の間に入り歩いていた。今回は首からモンベルの「ライトカメラショルダーバック」を下げて登る。これまで交換レンズを持ち歩くのにウェストポーチやショルダーバックとか色々試してきたけどこれは今まで試してきた中では一番使いDSC_2594.JPGやすい。ウェストベルトが付いているので歩いていてもバックがブラブラすることもなくレンズの出し入れもスムーズだ。
ところで、本来なら来月の山行に向けてトレーニングがてら近場の山にでも登りに行きたかったのだけどなかなか行くことができなかった。空身で美ヶ原じゃトレーニングにもならないけどまぁどこにも行かないよりはマシか。王ヶ頭まで上がり王ヶ頭ホテルで登山バッチを購入。嫁がホテルのデッキで休憩中の間、ちびを連れて近くにいる牛を見に行った。口蹄疫の影響で手を触れないでとの張り紙がホテルに貼ってあった。ひとしきり牛を眺めて再びホテルへと戻る。ホテルの花畑で手入れをしていたおばちゃんが「高山植物も花がDSC_2636.JPG咲いた途端にシカに食べられてしまうと嘆いていた。そういや各地でシカとか猿に高山植物がやられている。去年南アルプスの仙丈ケ岳に登った時も山小屋の人がそんな話をしていたし北岳から間ノ岳に向かっているときにも高山植物をガツガツ食べている猿を見た。丹沢に至っては多くの人が集っている塔ノ岳の山頂に普通にシカがくつろいでいた。丹沢は高山植物とは関係ないにしろともかく高山帯に動物が進出してきている。温暖化の影響かはたまた人間の仕業によるものなのかDSC_2641.JPGよくわからないけどどっちにしろよくない事だ。そんなことがここ美ヶ原でも起こっていることを知ってちょっと複雑な気持ちになった。
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DSCF5662.JPG今日、先日買ったメタルマッチでガスバーナーに点火してみた。結果は簡単に点火できた。こいつは使える。普通のマッチなら燃えカスがゴミになるけどこいつならその点は問題ない。つーか楽しくて何度も繰り返しやってみた。うむ、これなら大丈夫だ。実戦でも問題なく使える。しかし今回の山行だと標高的に出番はないかも。自分でもわかってるんだけどこんなものよりもチャッカマン持ってった方が断然便利だ。炎そのものが出るからガスに点火するだけでなく遭難した時にはたき火もできる。雨にも低温にも強い。でも男っちゅうもんはこういう不便な道具に魅かれてしまうんだなぁ。GEAR LOVEです。
右足をかばいながら騙し騙し歩く。しかし天下の富士山にうちらしかいないというのはどうしたことか・・・。6合目まで来ると工事現場の看板が出てきて「登山禁止」と書かれている。僕ら的にこれはTシャツ・ジーパン・スニーカー姿でシーズンオフの富士山にやってくるド素人に向けたメッセージだと好意的に受け止め先へと進む。(しかしそのど素人の中に天城山の駐車場の横で足をくじく奴も含まれているという事には残念ながら当時は気付くことができなかった。)このあたりからだいぶ雪が増えてきたのでアイゼンを装着した。あいかわらず足は痛かったがそれでも進む。時折ガスが切れて瞬間的に周囲が見える。荒涼とした雪渓のような景色に得も言えぬ不気味さを感じる。「でかい山だな・・・」と素直に感じた。新7合目を過ぎ「あれ?7合目通ったっけか?」と地図を確認。独立峰の1本道であるためまともに地図を見ていなかった。しばらく進み「おっ、8合目か??」と思ったところは「元祖7合目」  「なんなんだこの山は。「新」とか「元祖」とか勝手に名乗ってんじゃねーよ!!」と突っ込みを入れていると地図の先、9合目の上部に「9合5勺」の文字を発見。「もうやりたい放題だな」と苦笑してしまった。つーかそんな事を計画段階ではなく現場で気づいてるところが今となっては恐ろしい。こんなことを山をやってる人に話そうものなら軽蔑されて口もきいてもらえなくなるだろう。別にこの時期の富士山を舐めてたわけではなかったんだけど結果としては舐めていた。8合目に向かっている途中でとうとう雨ではなく雪が降ってきた。あいかわらずガスに覆われ風もますます強くなってくる。このまま登り続けても山頂まで行く事は時間的に不可能だ。さらにルートも岩場が多くなってきた。今の僕の足では登りは行けても下りは厳しい。ここらが潮時だと考え8合目の直下で引き返すことにした。こんな天候だし足の状態も最悪なので仕方がないとはいえ何ともやりきれない不完全燃焼な山行となってしまった。ちなみこの時のリベンジを果たすため翌年のGWにもこの富士宮口へとやってきた。しかしこのときは前回をさらに上回る最悪の天候に見舞われた。前日の夕方に5合目駐車場に到着したもののこの日は前回をさらに上回る暴風雨でトイレに行くだけで全身びしょ濡れになる始末。おまけに一晩中吹き荒れた暴風は車がひっくり返されるんじゃないかと本気で心配するほど凄まじいものだった。結局このときは前回よりもさらに遅い9時スタートとなってしまい、足の調子は良かったものの結局前回と同じ8合目直下で引き返す羽目になった。しかし歩いて下るのがめんどくさかったため3時間弱かけて登ったところを尻セードで30分ほどで下ってしまった。せっかくだからと途中で滑落停止の練習も交えながら下ったため5合目の駐車場にいる一般人には「あいつら何やってんだ??」と思われたに違いない。
昨年は雪の富士山はあきらめ8月の北岳縦走の帰りに登る予定だったものの北岳下山翌日の台風直撃により無念の中止。しかし身延の宿から帰る頃には台風の影響はほとんどなくなり帰りの電車で「無理しても行けばよかった~!!」と地団太ふんで悔しがった。さらに言うと浜松に着くまで帰るか戻るかを悩み続け完全に不完全燃焼で川西に戻ってきた。その翌日なんと静岡地方を巨大地震が襲い新幹線のダイヤはズタズタになり東名高速もぶっ壊れ通行止めに。もし浜松から富士宮に戻っていたにしてもどのみち登ることは許されなかった。これもそれもすべては天城山での暴言が山の神様の逆鱗にふれた結果だと思っている。やはり山には謙虚な姿勢で臨まなければならない。そんな感じでただ靴下を買ったという話でここまで脱線してしまった。今年の夏はこの靴下で足首を守りながら謙虚に北アルプスを縦走したい。

・・・終わり
ひとっ風呂あびてすっきりした僕らは本命の富士山に挑むべく登山口へと向かった。数ある登山口の中で今回選択したのは最短距離でアタックできる富士宮口だ。途中の薬局で湿布と帯状のサポーターを買い富士宮口に着いたのは真っ暗になってから。「週末だし車停めれるかなぁ」なんて思いながら5合目の駐車場に到着した瞬間、僕らは唖然とした。なんとMAX500台停められる駐車場にただの1台の車も停まっていないのである。いくら一般人的にはシーズンオフとはいえこの状態は信じられなかった。いくら今雨が降っているとはいえ、いくら明日の天気が荒れるとはいえここは天下の富士山である。しかも週末だ。このだだっ広い駐車場に僕らしかいないなんていうシチュエーションがまったく信じられなかった。ある意味富士山一人占めの状況ではあるもののなんだか言い知れぬ不気味さを感じた。本来ならばここから麓の夜景がきれいに見えるのだろうけどガスってなんにも見えはしない。雨足は強まり風も強くなってきた。「とんでもないところに来ちゃったのかなぁ~」などと少々不安になりながらもそのまま寝ることにした。

翌朝。予報通り車の外は雨。気になる僕の足首は念入りに揉みしだいた甲斐あって前日に輪をかけて腫れあがっていた。なんとブーツに足が入らない。サポーターを巻いてる事を考慮に入れてもこれはひどい。一旦全体的にブーツのひもをゆるめてやっとこさ足を入れた。この時点ですでに時刻は7時を回っていた。本来は遅くとも5時には出発しないと日帰りは無理。しかし4時やら5時やらの時点では雨ザーザーの状態でありとても出発できるような天候ではなかった。しかしこの時間になると雨も弱まり時折ガスが切れ山の上部が見えたりなんかした。そこで「今がチャンス!!」とのそのそ動き出したのである。この時間からの出発じゃ登頂は無理。しかしせっかくここまで来たんだから行けるとこまで行ってみたいというのが人の心というもんである。あまり深い事を考える事はやめてとりあえず出発した。

・・・まーだ続く
天城山から離れた僕たちは登山後の楽しみの一つ、温泉へと向かった。別にここに行きたいという希望はなく道中にある日帰り温泉にてきとーに入る。この時も道沿いに看板の出てたところへと向かった。(今となっては場所も名前も覚えていない) 天気は下り坂に向かい雨が降ってきた。ガラガラの駐車場に車を止め足早に足をずるずる引きずりながら館内に入る。料金を払いだーれもいないお風呂へと向かう。服を脱ぎ靴下を脱いでおったまげた。

「なんじゃこりゃー!!!!!」

脳天を突き抜ける激痛っぷりから普通じゃないとは思っていたが実際自分の目で見たときには気絶しそうになった。僕の足首はありえなくらいに腫れあがっていた。しかしそれよりも僕がビビりあがったのが足首の色。内出血してむらさき色に変色していた。 「な、なんじゃこの皮膚の色は??デスラーみたいだ・・・」  この状態をみたK藤も「右と左で全然違いますね~」とコメント。ただし爆笑しながら。
後日談を明かそう。自宅に帰宅後も相変わらず激痛は走りまくっていた。しかし「ほっときゃ治るだろ」と考え医者には行かなかった。しかしケガをしてから5日目、一向に回復に向かわないばかりかむらさき色を通り越しどんどん黒ずんでいく皮膚の色に恐れおののき病院へとかけこんだ。僕の足首を見た医者は「こんなんでよく5日もほっといたな~」と呆れつつ「折れてるかもしれんな・・・」と恐ろしい事をつぶやいた。歩けてるから骨折はないだろうと思ってたけど医者曰く「折れてても歩ける」らしい。レントゲンの結果骨折はしていないことが判明。診察結果は「右足首の靱帯損傷」。「なんだ捻挫か」などと軽く片づけてはいけない。リハビリに一カ月以上、痛みを感じなくなるまでには4カ月以上も要するほどの重症だったのだ。このとき僕は2週間後に六甲山全山縦走大会、年末には北アルプス蝶ヶ岳への冬山登山を計画していた。医者に「間に合いますかね~?」と聞いてみると「アルプスに行きたいなら全縦はあきらめろ。というよりこの足じゃ無理だ。」  このまっとうな意見に泣く泣く全縦はあきらめた。ところでその後リハビリの人(っつーか技師?)から聞いたことは「捻挫した時はとにかく患部を冷やして安静にすること。初期段階では温めてはいけない。ある程度時間(日にち)がたったら温めながら血行を良くすること・・・」

そんな事とはつゆしらず、自分の足首のタダごとじゃない状況にビビりまくった僕は「揉むんだ!温泉で温めて揉んで揉んでマッサージするんだ!!!」と親の敵のごとく患部を揉みまくった。完全にバカである。熱めの湯船につかり、激痛に耐えながらこれでもかというくらいに揉みあげた。その後どうなったかは置いといてさっぱりと汗を流し全身ポカポカになった僕は大満足で温泉を後にした。

まだ続く・・・
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1977/09/23
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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