[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
夕焼けを堪能したのち、小屋の横にあるテーブルでホルモンをあてにビールを飲む。小屋の中では小屋の人が宿泊客に花や動物なんかの話をしていて最後はホルンを演奏していた。日もとっぷり暮れビールもあてもなくなったのでトイレに行って寝ることにした。そのトイレ。山のトイレというとなかなか手ごわいところが多い。今までで一番厳しかったのは焼岳小屋のトイレ。下界では見たことのないようなバカでかいハエがまるでB29のような重々しい重低音を轟かせながら狭い「大」用トイレを飛びまわる。僕はいつ自分に向かって飛んでくるのかと本気でおびえながら大の用を足していた。そして今回の燕山荘のテン場のトイレはというと・・・。ヘッドライトに照らされたこのトイレ、昼間には見えなかった世界がそこには広がっていた。昼間は暗くて見えなかった「大」のトイレの穴の底。夜になるとヘッドライトに照らされヒジョ~によく見える。「紙は絶対に捨てないでください。微生物が処理します」とのことで、底をのぞくと何やら泡がプクプクたっている。しかしよく見ると「そうきたか~」
泡ブクに見えたのは発酵中の泡ではなく排泄物の海を泳ぐ大量の「ウジ虫ちゃん」であった。しかも威勢のいいやつらがトイレの穴の壁をよじ登り上へ上へと這い上がってきているではないか!!!観察していると大概の奴らは途中で力尽き肥溜めへと落ちていく。しかし脱出に成功した数匹の精鋭部隊が僕の足元で元気に自由を謳歌している。まさに自由への壁だ。そんな光景を目の当たりにし「微生物が処理しますっていうのはバクテリアとかそんなんじゃなくてウジ虫ちゃんということだったんですな」と感心しながら用を足してテントに戻った。
合戦小屋のスイカに大満足しいよいよ合戦尾根へと差し掛かかる。ここにきてK藤が少々バテ気味。K藤だけでなく周りにもバテ気味の登山者たちが出始めてきた。しかし僕はすこぶる元気。今日は調子がいいわい。そして出発から4時間半後、ついに燕山荘のテン場に到着。今日は余裕だった。ここまでの消費カロリーは3075kcalだった。テントを張り小屋でテン場の料金を払う。K藤は完全グロッキーでテントで寝ている。僕は一人で小屋へ向かいチューハイ片手に小屋の前でまったりと過ごす。ガスの中からちょろっとだけ見える燕岳を眺めつつ地図で明日以降の行程を確認。周りに目をやると幼稚園くらいの子供たちが結構見受けられる。すげぇなぁ。うちのチビとこんなところに来たいなぁなんて思いながらきゃっきゃと遊んでいる子供を見ていた。
チューハイを2本あけいい感じになりながらテントへと戻る。K藤は相変わらずグロッキー。いつもは僕よりも強いんだけどなぁ。午後6時半過ぎ。テン場から小屋方面を見るとカメラを構えた人達が大量に発生していた。K藤を連れ僕も小屋まで行ってみる。ちなみに小屋までは歩いて1,2分の距離。すると多少ガスは出ているものの目の前にドーンと構える燕岳はきれいな夕焼けに染まっていた。この景色を目の前に改めてD300を持ってこれなかったことを悔しがる。しかしいつまで悔しがったところで仕方がないので持参のコンデジで撮影する。う~ん、心が満たされん。「しょーがねぇ、この景色は網膜に焼き付けておくぜ」と心に誓い撮影をやめた。
翌朝、を見つけ窓をたたいて寝ているK藤を起こす。非常に眠そうだ。SAに併設しているサークルKの弁当で朝食をとり、沢渡を目指す。今回は中房から登り上高地に下りるので沢渡の駐車場にK藤の車を置いて、その後僕の車で中房まで行く。中房についたのは10時過ぎ。そこから準備をし、いざ出発したしたのは10時45分だった。
08 | 2024/09 | 10 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |