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2008年12月23日
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網走から普通列車で遠軽に向かう。昼間の石北線は本当に久しぶりだ。2007年の冬、夜行のオホーツクが臨時運行でまだ残っていたころ札幌から網走まで乗り通したけど昼間というのであれば実に10年ぶり。大学4年の3月以来だ。この石北本線、遠軽ー上川では2001年の6月いっぱいで乗降客が少ない駅(てゆーか皆無の駅)がばしばし廃駅とされたくらい人口の少ない区間を走る。現在でも網走ー旭川の全線を普通列車で乗り通そうとするとチャンスは1日2本しかないという非常にわくわくする路線。僕自身普通列車で乗りとおすのは今回で2回目だ。網走を出て網走湖を眺めながら呼人、女満別、と泊まり西女満別に到着。ここは女満別空港の最寄り駅でありながら空港からは全く無視されてる感じの寂れた駅。まぁ周りに人が住んでる様子もないので仕方ない。空港には美幌とか網走とか北見の町中から直接バスで乗りつけている様子。端野を越え愛し野辺りから北見の市街地に入る。次の柏陽は高架駅でまわりの景色もにぎやかになる。進行方向右手に北見工大が見えた。しかしこうしてみると北見の市街地って人口の割に広いなぁって思う。帯広なんかといい勝負かも(少し言い過ぎか・・・) 北見駅到着、8分停車。この地方一の都会だけに堂々たる構えの駅だ。ここへは約4年ぶりの下車。その時は札幌から夜行のオホーツクに乗り今はなきちほく高原鉄道に乗りに来た。廃止になってそろそろ4年か。早いもんだな。ここでは食いそびれた昼飯を手に入れた。弁当を食べながら列車は西へと進む。西北見を越え東相内辺りまで待ちが続く。そして列車は留辺蘂へ、7分停車。ここはみどりの窓口もある主要な駅。改札口で駅のスタンプを押す。ここには木造の味のある待合所があるんだけど周りを金属の屋根DSC_0463.JPGで囲われてる。なんだか微妙な感じ。本来はここで下りの特急オホーツクとすれ違うはずだったのが大雪の影響でオホーツクが遅れているらしい。結局ここでは特急とのすれ違いは行わず数分遅れて遅れて発車。次の次の駅、金華で通過待ちをすることになった。ここでは通過待ちのため40分停車。しかも特急だけでなくそのあとに来る普通列車とも行き違う。予定外の長時間停車に列車から降りてホームを散策したり駅舎の中を観察したりした。駅舎は無人化されていたけど保線係の人(?)の待機場所になっているようで人の気配はした。青空の広がる下、人里離れた静かな駅での長時間停車。ロDSC_0472.JPGーカル線の旅ならではのゆっDSC_0491.JPGたりとした時間を過ごした。特急と普通列車との行き違いを終え、我が遠軽行き普通列車はいざ常紋越えに挑む。
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1/1 釧路ー塘路ー網走ー遠軽ー旭川
ついに年が明けた。2010年、また長い一年の始まりだ。この日は釧網線の始発に乗り釧路から深川まで行く。朝、寝坊してしまった。一瞬このまま寝て無料の朝食をたらふく食べて出かけようかとも思ったけど思い直して出かける用意をする。本当なら列車に乗り込む前にコンビニで弁当を調達する予定が時間がなくて自販機でバナナオーレを買うのがやっとだった。乗り込んだ列車は普通列車の網走行き。普通列車であっても通過する駅があるので各駅停車ではない。道東の始発列車に乗ると必ず聞くのが線路上のシカを追っ払うための汽笛の音。(僕は勝手に「シカピッピー」と名付けた) まぁ始発でなくても夜になれば大概聞くことが出来るんだけど。今回も塘路に着くまでの間に聞くことが出来た。塘路着。降りたのは僕一人。乗ってくる人もいなかった。今回も釧路湿原の北にあるコッタロ湿原を歩く。コッタロ湿原とは言っても釧路湿原国立公園の中にある湿原でまぁ釧路湿原の一部といってもいいような湿原なんだけど。僕はここが好きだ。何回来てもいい。去年は丸一日ここで過ごしたけど今回は塘路発9:36の列車で網走に向かうので次の列車までの時間はわずか3時間ほどしかない。この時間だと写真を撮ったりのんびり歩いたりしていると二本松橋を過ぎたあたりで戻らないといけなくなるだろうなぁと思いながら歩く。今日の天気は快晴だ。何度も来ているけどここにきて晴れなかったときは一度もない。DSC_0231.JPGそして今回もそこらじゅうでエゾジカの姿を見ることが出来た。20数回も北海道にきていると大概の動物とは遭遇している。エゾジカを始めキタキツネ、エゾリス、オオワシ、オジロワシ、アザラシ、ナキウサギ等など。(ヒグマも一度だけ見た。知床の海の上から) だからエゾジカが出てきてもたいして驚かないんだけど子供がもう少し大きくなったらここに連れてきてやりたい。日本にもこんな場所があるんだよと教えてやりたい。二本松を過ぎたあたりでこの日も雌阿寒岳がきれいに見える。歩いている道の先にも大きな山が見える。斜里岳かなと思うけど自信はない。そしてここで引き返す。もう少し先まで行けると思うけどもう十分だ。ゆとりを持ってのんびりと引き返す。塘路の駅に着くと例の喫茶のおじさんがいた。今日も相変わらee2ebb74.jpegず愛想がない。矢野直美の本によるとこのおじさん大阪出身らしい。まぁどうでもいいけど。網走行きの快速知床が入線。激混みを予想していたけど予想に反してがらがらだった。進行方向右側の席を確保する。この路線、何回か乗りとおしているけど日の明るいうちに乗りとおすのは久々だ。ちゃんと数えてないけど5回目かな。だから今回はしっかりと車窓の景色を楽しむ。川湯温泉で結構人が乗ってくる。川湯温泉を過ぎると列車は峠越えに差し掛かる。峠を越えると狩勝峠を彷彿とさせるような胸のすくような下りの快走が待っていた。緑駅を過ぎると右側に雪に覆われたでっかい山が。斜里岳だ。コッタロ湿原から見DSC_0363.JPGえた山はやっぱり斜里岳か?天気も良くてとても神々しく見える。後ろを見ると阿寒岳。いやー長野以外でこんな羨ましいエリアってないんじゃないかと少し大げさながら思った。列車は知床斜里を越え浜小清水へ。ここからは右手に海を見ながら進む。北浜、藻琴とメジャーな駅を通り網走へ。遠軽行きの普通列車との連絡時間はわずか5分。網走といえばかにめし。「かにめし食うぞー!!」と猛ダッシュで改札をくぐって愕然とした。駅弁屋は閉まっていたのである。ショックに打ちふさがれながらも「何か食うものを!!」ということでKIOSKにかけこみポテトチップスとミネラルウォーターを調達。ポテトチップスは普通のカルビーとかのものではなく「網走監獄ポテト」みたいな名前のもので値段も少々高めだった。味は普通だった。
 

改札を出て定番の豚丼を買う。帯広に来たらやっぱり豚丼だ。いつものお店で豚丼を買い求める。合わせてKIOSKで「よつ葉牛乳」もGETDSC_0123.JPG。やっぱ豚丼にはこいつに限る。そして再び列車の旅に戻る。富良野から狩勝トンネルを抜けるまでは大雪だったけど十勝に入ると天気が良くなった。去年もそうだった。帯広から池田までは町が続く。そして浦幌に到着。ここでは上下線のすれ違いがありしばらく停車。時刻は15:30前。この時間、冬の北海道では夕暮れだ。ここで何枚か写真を撮り再び釧路へ向け出発。ここから先は根室線の中で僕が一番好きな区間だ。まずは常豊信号場に到着。ここはホームもあり駅名表もあるんだけど信号場であるためドアは開かない。なーんにもない原生林の中にある信号場なんだけどせっかくホームもあるんだし降ろしてくれないものか・・・。DSC_0137.JPGここで上りの貨物列車とすれ違った。よく考えると去年もここですれ違った記憶があったんだけどこのときは完全に忘れてた。だから運転席の窓越しにディーゼル機関車の姿が見えた時は「おぉ~根室線で貨物列車だー!!」と不意打ちを食らったような感じがした。そしてその先、尺別ー古瀬間が僕は最高に好きだ。この区間の醸し出す寂寥感が何とも言えん。夕闇せまる太平洋の波打ち際すれすれのところを列車は走り原生林の中の秘境駅古瀬に至るこの区間、高2の夏に初めて来たときにはものすごいインパクトがあった。今でもそれは変わらなくて何度通ってもこの区間の新鮮さは色あせない。古瀬で上りの特急とすれ違い白糠まで来ると釧路まではあとわずか・・・といってもあと50分ほどかかるけど。でもここからは集落が続き道東の大幹線、国道38号線と並走する。気持ち的には釧路エリアに入ったと感じる。大楽毛で最後の上下線のすれ違い。ここを出るともう終わったなぁと感じる。去年は「あー終わるんだなぁ」と感慨深かったけど今年はなんだか感動が少ないような・・・。2年連続だからかな。今回も本を読んだり居眠りしたり自由に過ごせた。贅沢な時間だった。そして終点釧路に到着。今回は釧路の街をうろうろすることなく駅横のスーパーホテルへとまっすぐ向かいその後も外へは出なかった。うろうろしなかったのは今回が初だな。そして僕の2009年が終わった。
釧路行きの列車に乗り込む。富良野までは1両での運行。今回は進行方向右のの席を確保。去年は左側だった。そして出発を待っていたところ一人の女鉄見たいなのが乗ってきた。「あっ!!」。その女鉄、去年もこの列車に乗っていたのだ。なんでそんなこと覚えているかというと去年撮った写真の中にこの人が何枚も写りこんでいたのだ。去年は札幌から同じ列車だったみたいで岩見沢で後ろからやって来た特急を撮った写真にも写りこんでいた。僕が撮った後この人も写真を撮っていてその後も要所要所で写真を撮っていたので「女鉄」と認定。つーかこいつ去年と服装まったく一緒じゃないか。(まぁ僕もそうなんだけど・・・)
しかし今年は少し違った。なんと今回は男連れだったのだ。「おー成長したじゃねーか!!」  いやーいいねぇ。微笑ましいわ。そして列車は釧路に向け出発。風は強いものの天気は良い。太陽がまぶしい。去年、今年と2年連続での乗車のため今回は精神的にゆとりがある。去年は窓からの景色にかじりついて写真とか撮っていたけど今年は「去年撮ったからもういいや」ってことでうつらうつら居眠り。一駅ごとに目覚めながら富良野へと向かってゆく。富良野まで来ると太陽は姿を隠し雪の量もだいぶ増える。富良野で多くの人が降りそして1両増結。車内はゆったりとしてくる。富良野を出ると雪が横殴りになる。これは落合駅がどうなってるか楽しみだ。そしてその落合に到着。期待通りの大雪だ。去年はここで対向列車を待ったんだけど今年はこちらが待たれる方だった。車外に出て写真を撮ったり雪の降りしきるホームをうろうろしたりして発車までの時間を過ごす。いやー何度来ても好きだわ、冬の落合駅。DSC_0061.JPGそして落合駅に別れを告げ列車は狩勝越えに挑む。狩勝トンネルを出たところの信号場(?)で停車。保線係の人3名を乗せ麓目指してひた走る。しかし峠越えを終え下りに差しかかってからのすっ飛ばしようのすごいこと。気持ちのいいくらいに重力に逆らわず麓の町新得へと向かい走る・・・つーか落ちていく。新得に到着。ここで僕の前に一人のおじさんが座ってきた。おじさんは窓越しに写真を撮っていた僕に「鉄道好き?」と尋ねてきた。「まぁ・・・好きです」と答えると「僕もね、鉄ちゃんなんだよ」とおっしゃられる。正直「う~ん、一人にしといてほしいんだけどなー・・・」。はっきりとは覚えてないけど確か5年くらい前、この列車に乗り釧路に向かっていた時のこと。東京から来ていた鉄ちゃんと向かい合わせになり話をしていた。旅の話とか仕事の話とか鉄道の話とかまぁ最初は良かったんだけどそうこうしているうちになんか話を打ち切るタイミングを逃しちゃって結局富良野から古瀬の手前くらいまで話しっぱなしという事態に発展。ホントは初めて北海道に来た時以来10年ぶりくらいに滝川ー釧路間を乗りとおして昔の感慨にふけようと思っていたのにまったく出来なかったという苦い思い出があった。それを思い出して「困ったなー」とか思いつつ「どこまで行くんですか?」と聞くと帯広までだという。それを聞いて少しホッとしてまぁ帯広までならいいかと話をすることに。このおじさん、3年ほど前に奈良の天理から鹿追町に移住してきて現在は「旧狩勝線を楽しむ会」という会で活動されているとのこと。何をやっている会かというと日本三大車掌とうたわれていた時代の旧狩勝線を整備して線路を敷きなおしてそこにトロッコを走らせているのだという。今年の集客は何人だったとかYOU TUBEに載せてる動画のアクセス数で今週末はどのくらいのお客が来るか予想できるとか北海道に移ってきてからの生活についてとかいろいろ面白い話を聞くことが出来た。このおじさんもともと病院とかで使うナースコールを作る会社に勤めていたそうでその辺の技術から今後は複雑なシステムを組んで今のトロッコを発展させていきたいとおっしゃっていた。まさに北海道ドリーム。50代半ばか60歳手前とお見受けしたがホントに北海道での生活を楽しまれている感じを受けた。羨ましいな~、そういう人生。憧れるわ。
そんな楽しいおしゃべりをしているうちに帯広に到着。おじさんのみならず例の女鉄も降りて行った。たしか奴は去年も帯広で降りて行ったような気がする。そして僕は帯広駅弁豚丼を買い求めるため上着を着て外へ出た。
12/31  函館ー札幌ー滝川ー釧路

函館から「急行はまなす」のカーペットカーで快適な一夜を過ごし札幌に到着。この日は去年に続き滝川ー釧路間の日本最長鈍行列車に乗車。札幌から滝川行きに乗る。札幌ー滝川は広々した平野部を走る。野幌駅では高架化の準備が進んでいる。次に来る時には野幌は高架駅になっているのかも。そして滝川到着。いつもならトイレで歯を磨き除雪作業に忙しい駅前界隈をうろうろしているところですが今回は駅から出ず撮影に勤しむ。今まであんまり意識してなかったけど北海道一の大幹線である函館本線、普通列車の本数は少ないけど特急の本数はそこそこある。札幌ー旭川間では一時間に2本は走っている。上下線合わせると1時間に4本。今回の滝川着は8:35で釧路行き普通列車は9:37発。この間に5本の特急列車が発着する。そんな感じで今回は撮影。その後釧路行きに乗り込んだ。今回も脳味噌を使わないすべての呪縛から解き放たれた釧路までの8時間。いやーぜいたくな時間だ。今回はどんな旅になったのやら・・・。続く
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1977/09/23
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さらりーまん
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登山 自転車 旅 鉄道
自己紹介:
登山、ロードバイク、一人旅が趣味の37歳。メタボの泥沼からなかなか脱出できないがそれは自分の意志の弱さだとようやく気がついた。最近は「食べるな動け!!」をモットーに脱メタボを目指す。
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